カテゴリー「契約乗車票」の10件の記事

2020年12月13日 (日)

ツインクル電話予約センター

 JR北海道の旅行商品は、ツインクル商品という名前で、以前は独自に発売していましたが、2019年4月以降、発売主体がJR北海道から、びゅうトラベルサービスに変更となり、びゅうの一ブランド商品として取り扱われています。予約も、えきねっと内で行なえるようになっています。

 これとは別に、道内には、JR北海道の旅行窓口であるツインクルプラザが、主要駅にありましたが、旅行商品を窓口で買う人が減ったことに加え、人件費削減のため、各地のツインクルプラザは閉店が続いていまし。JR北海道としては、2022年度を目途に、実店舗は全廃し、全てネット販売に切り替える方針でしたが、この度の新型コロナ騒動で、旅行会社の経営状況がどこも大幅に厳しくなる中、このネット移行日が早められ、来年2021年2月末となりました。

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(プレスリリースより)
 実店舗の全廃に加え、その代替的な役割を担っている、ツインクルデスク電話予約センターも廃止されるようです。かつては、ツインクルプラザ以外に、駅のみどりの窓口でも、一部の旅行商品を発売していましたが、これも今は取りやめられています。

 1ヶ月前に、急に帯広へ行こうと思い立ったとき、ツインクル商品を利用することにしました。普通にえきねっとで申し込んでもいいのですが、それだと地域共通クーポンが電子クーポンになり、電子クーポンは使い道がほぼ無いため、紙クーポンを取得する必要があったので、ツインクルデスクに初めて電話してみました。

 申込みは難なく終わり、ヤマト運輸できっぷ類がすぐ送られてきました。発売箇所が、「Hコールセ」となっています。北海道コールセンターの略かなにかでしょうか。なお、電話で、「千歳駅の周辺にお住まいですか?」と聞かれ、東京です、と答えると、「では通信販売とさせていただきます」と言っていたので、もしかすると、予約は電話で行ない、受け取りは、駅の指定席券売機、ということができるのかもしれません。確認はしていませんが。それより、(2-タ)となっているのに驚きました。道内完結にもかかわらず、(1- )ではないのかと。企画がVTS(札幌)となっていることからもわかるように、ツインクルは完全にVTSに吸収されたのだな、と思いました。

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 金曜日の夕方の便で新千歳に飛び、千歳線内の恵庭、北広島に寄って、この日は千歳駅前に宿泊しました。ちなみに、券面の発駅が「千歳」になっているのは、千歳から実際に乗るから、というのもありますが、ツインクルは、あくまでも道内の利用を想定しているためか、新千歳空港発着の設定はありません。
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 翌朝、千歳から、南千歳へ1駅移動し、特急「とかち1号」に乗り、石勝線を走り始めると、もう終わっているだろう、と思っていた紅葉が意外にも見ごろでした。
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 レンタカーで十勝管内の観光をして、翌日は、根室線内の「北の大地の入場券」を集めて、帰路に着きました。折しも札幌市で新型コロナの陽性者数が増えていた時期で、札幌との往来を控えるように、と再び言い始めていたので、特急の乗客はまばらでした。今は更に減っています。

 

 

2020年7月24日 (金)

豊富町民乗車票その2

 以前、豊富町民乗車票を紹介しましたが、そのとき、令和元年10月1日を境に、利用条件の変更等があるようです、ということを書きました。現在の乗車票は次のような形式になっています。
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 まず、総販システムの利用が全道的に取りやめになったようで(真偽のほどは定かではありませんが。)、総販券から、通常のマルス機能を使った契約乗車票に変わっています。ただし、特企券の様式をそのまま流用しているようで、金額が「¥***」になっていたり、左上のマル契表示が、「(契)」になっていたりします。企画券ではありませんが、企画券名称「豊富町民乗車票」と、企画券コード(110-94)が入っています。これらは、道内で引き換えるマル契乗車票と同様です。(「ひがし北海道フリーパス」の記事参照)

 利用条件の変更点として、これまでは双方向式の乗車票だったのが、往路復路で別々の券になっています。双方向だとどういう不都合があるのかよくわかりませんが、片道利用限定とされています。
 利用期間等の変更はありません。発券日から1ヶ月間が、この乗車票の利用可能期間で、当該期間中の1日を利用日として、利用者が購入時に指定する仕組みです。払戻し、変更等はできません。乗車票の有効期間を過ぎた券は、JR北海道に返納することになっているのでしょうか。

 発売価格は、昨年10月1日のJR北海道運賃改定と同時に変わっていますが、乗車票記載の区間普通運賃に10円足した金額というのは同じです。利用列車も、特急列車自由席以下で変更はありません。なお、当然ながら、当該町内に住民票住所を有している町民のみ購入可能、及び利用可能です。

 

 

2020年6月10日 (水)

ぷらっとこだま乗車票

 東海道新幹線の「こだま」限定で、片道から利用できる「ぷらっとこだま」というJR東海ツアーズの旅行商品があります。片道の「こだま」指定席と、ドリンク引換券が付いて、正規料金より安価です。インターネット、JR東海ツアーズ等の各支店、コールセンターなどで購入できます。

 これまで一度だけコールセンター経由で申し込んだことがあります。ネット予約だと、84円の送料別途で郵送されてきますが、コールセンター経由の場合は、店舗受取が出来ました。84円の送料をケチって、東京駅八重洲中央口にある東京支店での受取を選択しました。

 それで丁度東京駅へ行く用事があったついでに、東京支店へ寄って、ぷらっとこだまの受け取りをしたい旨伝えました。すると、受け取りは、1週間前からだと言われましたが、少々お時間いただければ発券します、ということで、10分ほど待ちました。

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 そうして出てきたのが、この乗車票です。感熱の船車券で、しかも利用者名まで入っています。JRのマル契乗車票は、マルス券か、あっても常備券のものが多く、船車券で出されることは極めて稀です。というのも、JRの指定券類はマルスを通して押さえる必要があり、マルスがあるということはすなわち、発券プリンターもあることが殆どだからです。

 感熱の船車券は当然自動改札には通らないので、駅員氏に見せて通りました。品川駅の改札で持ち帰りを申し出ると、普通に無効印を捺してくれました。

 もし1週間前以降の受け取り期間内であれば、どこかで発券したマルス券を渡されたのではないかと推測していますが、いずれにせよ、なかなか見かけない乗車票でした。

 7月から始まる、とされている政府のGoToキャンペーンは、対象が今のところ旅行商品だけ、ただし、日帰り商品も適用可、とされていることから、半額補助の適用を期待して、「ぷらっとこだまは旅行商品」と言う人もいますが、果たしてどうなるのでしょうか。

 

 

 

2020年5月13日 (水)

阪急交通社 福岡日帰り

 阪急交通社では、新大阪(大阪市内)から、博多(福岡市内)まで日帰り往復、かつ、少々のクーポン券が付いて10000円前後、というパックツアーを恒常的に販売しています。この区間の片道正規料金は、自由席でも14750円ですから、破格の値段です。しかも、格安プランにありがちな「こだま」限定の縛りもありません。

 ただし、このプランにはいろいろと制約があります。

1 指定列車以外には乗車できない。
2 利用者は列車の時間帯のみ選択でき、具体的な列車の指定はできない
3 当該日に合計8人以上の申し込みがないと催行されない

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 3の条件があることから、旅行会社の通常マル契ではなく、団体乗車券扱いであることが推測できます。また、列車の希望は言えない、つまり、阪急交通社の指定した列車に乗るしかない、というのが面白いです。この指定列車は、「のぞみ」、又は一部の(速達型)「ひかり」ですので、特に不便はありません。

 新型コロナウイルスが徐々に広がり始めていた3月は、今のような緊急事態宣言が出ているわけでもなく、世間一般的には、不要不急の外出は控えましょう、といった程度で、いわゆる「自粛警察」のような存在もまだあまり見かけませんでした。それでも、遠出の旅行をする人は少なくなり、金券ショップでは新幹線回数券が投げ売りされている状況でした。

 そういう状況の中で、阪急交通社も売り上げが激減していたのか、突如、このプランを6980円で売り始めました。3連休も関係なしで同一料金です。太宰府の梅ヶ枝餅5個(1個130円)引換券がついてこの価格ですので、片道3000円です。いくら阪急交通社の指定した列車に乗らざるを得なくても、これは行くしかないな、と思いました。丁度その連休は神戸の実家に帰省することにしていましたので。

 日野の自宅に送られてきた乗車票は、乗車券相当部分と指定券が別になっており、120mmの団体乗車票でした。「整理#」や、ツアー名の記載もあることから、一般的な団体乗車票と変わりはありません。

2020_03210088(博多にて)
 当日は新神戸発着で利用しました。内方乗車についても特に制限はありません。極端な話、この値段であれば、新下関~博多間の利用でも元が取れます。このパックツアーを利用していると思しき乗客で、指定の16号車はほぼ満席に近い状況でした。これでどれほど利益があるのか、いや、利益なぞはなく、赤字額の削減目的なのかは知りませんが、それなりに売上は立ったのではないかと思います。

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2020_03210018 (太宰府天満宮)
 鹿児島線に導入されたアシストマルスをめぐり、太宰府天満宮に参拝しました。何度か来ていますが、3連休中日のこの日は、参拝の列が出来るほど、参道もいつも通りの賑わいでした。梅ヶ枝餅は一人で5個も食べられないので、2個食べてあとは実家へお土産にしました。

2020_03210028(糸島)
 このあと、糸島へ行きましたが、ここも外出自粛要請なぞ、どこ吹く風、普通の3連休と変わりない人出でした。どこもがらがらだろう、という私の読みは、いい意味で完全に外れました。

 

 

2020年3月29日 (日)

ひがし北海道フリーパス

 北海道内には、旅行会社のパック商品のオプションとして、各種フリーパスが設定されています。JR北海道が発売しているフリーパスは、北海道フリーパスを除いて、大半が特急自由席利用のもので、指定席は利用できません。道内の都市間特急の自由席は結構混み合うので、乗車時間が必然的に長くなり、旅客の流動も少ない、特に道東道北方面は、指定席を取っておきたいところです。

 その点、旅行会社のオプション商品として発売されているフリーパスは、単売不可で、例えば、首都圏からの往復航空券とホテルをセットにした旅行商品等と合わせて購入する必要がありますが、特急指定席を回数制限なく利用できるものが数多く設定されています。

 ただ難点は、主たる旅行商品の価格が、ネット購入のダイナミックパッケージ等と比べて割高になる、ということです。フリーパス自体の価格は、しっかり乗るのであれば、かなり割安です。

 何気なくパンフレットを眺めていて、「ひがし北海道フリーパス」というのを見つけました。網走~釧路~根室~帯広間、特急自由席、快速指定席(回数制限なし)が利用できて、各社若干バラつきはあるものの、6000円強です。オホーツクの流氷観光を目的に、オホーツク紋別空港jに降り、右回りで回ろうとしていたので、このフリー区間は丁度良いなと思いました。

 難点は、航空券パックでなければならないことです。しかし、日本旅行のパンフレットを眺めていると、「宿泊」セットであれば発売可、とありました。そこで、帯広の定宿の宿泊券と組み合わせて利用することにしました。フリーパスの価格は6200円、有効期間は2日間です。

 オプション商品の大半は、ネットで申し込めず、店舗に行く必要があります。新宿西口の小田急トラベルで手配してもらい、バウチャー券を受け取りました。

 2月29日の朝9時過ぎ、北見からの3両編成普通列車を降りた私は、引換場所のみどりの窓口へ行き、バウチャー券を差し出しました。快速指定席は、当日の「SL冬の湿原号」を利用します。券面には、「当日、空席があれば指定席利用可」とありましたが、えきねっとで事前に押さえていた席を指のみで発行してもらいました。厳密には、当日の空席ではありませんが、えきねっととの合わせ技には、特に制限はないようです。
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 旅行会社のフリーパスは、以前は、総販システムで発券されていたようですが、マルスの企画券のような体裁で、左上に小さく、(契)とある不思議なきっぷが出てきました。右上に企画券コードらしき5桁のコードがあるので、システム的には、企画券扱いなのだと思います。「ひがし北海道フリーパス」の文字と、発売会社の「赤い風船(東日本)」の記載もあります。

2020_03020308 (北浜駅にて)
2020_03020399 (浜小清水駅近くの展望台より)
 0945発の「流氷物語号」に乗ります。1年前に乗った時は、立ち客も大勢、物販もやっていたのですが、北海道知事の緊急事態宣言を受けて、物販は中止、乗客もまばらでした。

2020_03020538 (釧路にて)
 オホーツク海に近い北浜駅では、駅のすぐ傍まで流氷がありました。流氷本体は沖合ですが、一部が接岸したままになっています。私は浜小清水で降り、展望台に上りました。徒歩5分ほどです。この日は快晴で、知床連山まで見渡せました。SL冬の湿原号は、また今度書くとして、釧路から1614発の特急「スーパーおおぞら10号」に乗ります。自由席車内は悲惨なほど空いていました。利用状況を受けて、JR北海道では、道内の一部特急列車を運休にし、減車も実施するようですが、その対策も焼け石に水に思えるくらいの乗車率です。私の号車は5、6人、隣の指定席車両はたった1人でした。1746着の帯広で降りましたが、降りる人も乗る人もほぼいませんでした。

 

 

2019年10月22日 (火)

豊富町民乗車票

 平成28年3月の改正により、JR北海道管内の普通列車が減便されました。特に宗谷北線での減便が顕著で、改正以後は、朝昼夜の3本にまで減らされました。並行して走るバス路線等もないこと、隣接する都市までの距離が遠いこと等を理由として、沿線3町(豊富町、幌延町、中川町)在住の町民が、稚内、又は名寄まで通院等で行き来するには大変な不便を強いられることとなりました。
 そこで、当該町在住の町民に対して、「町民乗車票」が発売されることとなりました。これは、設定駅から稚内、又は名寄までの普通運賃に10円加算した額を発売額とし、特急列車の普通車自由席を利用できるようにしたものです。自家用車を持たない、又は運転が困難な高齢者等の利用を念頭に置いていると思われます。
設定区間と発売額は以下の通りです。(令和元年10月1日からの発売額)

 豊富~稚内    1140円
 幌延~稚内    1500円
 天塩中川~名寄  2110円

 発売箇所は、豊富町が、豊富駅に隣接した豊富町観光情報センター、幌延町が、幌延駅に隣接の移住情報PR支援センター、及び問寒別出張所、中川町が中川町商工会です。
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 各町役場のホームぺージを見ていると、令和元年9月30日を境に、乗車票の効力が若干変更となっているようです。
 幌延町によると、9月30日までは、双方向対応だったものが、10月1日以降は、片道式となり、従って往復乗車の際は、乗車駅、降車駅を予め指定する必要があるようです。また、有効期間も複雑で、月の15日までに購入した乗車票は、当該月の末日まで、16日以降の購入分は、翌月の15日前後まで、とされています。
 一方で、中川町によると、有効期間は、当日限りで、購入時に利用日を指定する必要があるようです。ただし、中川町(中川町商工会)のHPは、どうやら9月30日以前の情報(なぜなら、発売額が9月30日以前の金額で記載されていたため)と考えられますので、10月1日以降は変更になっている可能性もあります。
 いずれにせよ、3町在住の町民限定の特殊な乗車票です。

 

2019年7月15日 (月)

まる得ひかり・こだま

 東海道新幹線の「こだま」利用時に限り通常料金より割安となる「ぷらっとこだま」という旅行商品が、JR東海ツアーズから発売されていますが、山陽新幹線にも同じような旅行商品が設定されています。片道から利用可で、利用列車は「こだま」と一部の「ひかり」に限定されています。

 九州新幹線の全線開業時に、山陽「ひかり」は、そのほぼ全てが「さくら」に移管されましたので、一部の「ひかり」、と言っても、利用できるのは、上り下りとも2本のみで、そのうち1本はほぼ各駅停車の「ひかり」です。速達列車は、下りの「ひかり491号」と、上りの「ひかり444号」の各1本のみとなっています。

 この旅行商品は、私が調べたところ、日本旅行、JTB、阪急交通社の3社から発売されていて、区間は、新大阪、又は新神戸~小倉、又は博多間、と同じであるものの、価格が若干異なります。更に言うと、効力も微妙に違っています。

 日本旅行は、「バリ得こだま・ひかり」、JTBは、「トク得ひかり・こだま」、阪急交通社は、「まる得こだま・ひかり」という商品名です。

     新大阪  新大阪  新神戸  新神戸
     小倉   博多    小倉   博多
日旅   6,900      7,500      6,700      7,300
JTB   6,700      6,900      6,100      6,300
阪急   7,100      7,500      6,900      7,100

 こうして見ると、JTBが一番お得です。なお、日本旅行には、西明石、及び姫路発着のプランもあります。ここでは、小倉、博多発着のみ掲載していますが、各社とも、九州新幹線の「つばめ」に乗り換えて、熊本、鹿児島中央、又は九州新幹線各駅までのプランも発売しています。なお、九州新幹線内各駅までの設定があるかどうかは各社で異なります。

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 通常料金ですと、新神戸~小倉間で13,810円なので半額近いです。しかしながら、安いものには訳があるもので、この旅行商品は、「指定列車以外利用不可」、更に阪急交通社以外は、「券面指定区間以外での乗降不可」という条件が加わります。

 指定列車以外利用不可なのはいいとして、指定区間以外での乗降不可、というのは、つまり、いわゆる「内方乗車」禁止ということで、例えば、小倉まで買っておいて、新下関で降りたりすると、当該きっぷは無効となり、全区間の普通運賃・料金を請求する、ということです。あくまでも九州発着に限る、という趣旨なのでしょう。

 ところが、先述の通り、この「内方乗車」禁止、という文言は、阪急交通社のプランには記載がありませんでした。「途中下車はできません。途中下車されると前途無効になります」とは書いてありますが、これは内方乗車を禁止するものではありません。そうすると、内方乗車は、推奨はしませんが、禁止ではない、ということになります。

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 先週、下関から山陰本線で出雲方面へ行く際、新下関で新幹線を降りようと画策していた私は、何気なく阪急交通社のページを見ていて、これを見つけました。書いてないならいいだろう、ということで申し込みました。申し込み後、出発の1週間前に簡易書留できっぷと、小倉駅、又は博多駅構内の指定店舗で使える200円分のクーポンが自宅に送られて来ました。新下関で降りてしまうので、このクーポンは使わなさそうです。1ヶ月間有効なのですが、その間に九州へ行くことはなさそうですし、、、

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 7月6日土曜日、実家から新神戸まで車で送ってもらい、名古屋始発の「ひかり491号」に乗り込みます。満席近い乗車率で、通路側しか取れていませんでした。どうせ寝るのでどこでもいいですが。この列車は、途中、姫路、岡山、福山、広島、新下関、小倉のみ停車の速達ひかりです。

 梅雨の真っ只中でしたが、下関は快晴の青空でした。券面に「指定区間以外乗降不可」等の文言もなく、改札で「乗車記念」のスタンプを捺してもらいました。この先の2日間、山口県、島根県とも青空が広がっていました。

2019年5月 1日 (水)

「令和時代」の幕開け。あきたクルーズ号。

 平成が終わり、新時代「令和」を迎えました。天皇陛下が譲位され、上皇となるのは、日本の憲政史上初めてのことであり、近世史を紐解いてみても、江戸時代の1817(文化14)年に光格天皇が譲位され、上皇となって以来、約200年ぶりのことです。

 平安時代以降の譲位は、政治的意図を持っていたことが多いのですが、今回の譲位に関しては、高齢化が進んだ現代日本において、陛下自身が述べられている通り、「象徴としての務めを果たすことが難しくなった」ためであり、政治的意図は、全くありません。むしろ、「天皇は国政に関する権能を有さず」、と定めた日本国憲法に抵触しないよう、お言葉を選びに選ばれての御発言であると思いました。そのため、皇室典範特例法(退位特例法)は、あくまでも主権者たる国民の同意を得て、天皇陛下のお言葉の意を汲んで制定した、という形式を取っています。譲位の儀式においても、最初に発言したのは、国民の代表である内閣総理大臣でした。200年間一度もなされなかった譲位の儀式では、光格天皇の時に執り行われた儀式、平安時代の故事を参考にした、とされていますが、現行憲法との整合性を取るために、細かいところで様々な形式が整えられています。また、同法において、譲位は、「一代限り」と明記されていますが、個人的には、今上天皇も、いつか「上皇」となられるのではないか、と思っています。

 2019年5月1日をもって、元号が「令和」と改められることは、事前に発表されていたので、国内のあちこちで、改元記念の特需が発生しています。鉄道各社も例外ではありません。それは追って記事にすることにします。

 令和時代も、このブログは続けていく所存ですので、なにとぞ、よろしくお願い申し上げます。

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 昨年の7月末に、秋田港駅を訪れました。秋田県は、外国籍をはじめ、クルーズ船の誘致に力を入れていて、昨年4月18日には、クルーズ船専用の旅客ターミナルが開業しました。その成果もあって、今年は、4月から11月までの間に、延べ23隻が寄港する予定になっています。

2018_07290050 (あきたクルーズ号)
 秋田県では、これを県内観光と結びつけるため、JR東日本と共同で、秋田港への旅客列車の運行を企画しました。その結果、JR貨物の秋田港駅に、JR東日本が「秋田港駅」を設置し、「あきたクルーズ号」が、クルーズ船の寄港にあわせて、団臨として運行されることとなりました。初運行は、平成30年4月18日でした。なお、その前の平成29年8月には、キハ40系一般型を使用して、試験的な運行が実施されています。このときの秋田港駅は、タラップ式だったそうです。

 「あきたクルーズ号」は、キハ48形の「リゾートしらかみ橅編成」を改造した列車で、外観は、白と青を基調としたクルーズ船のイメージに変更されましたが、内装はほとんど変わっていません。秋田港と秋田を結ぶシャトル列車としてのほか、県内各地の観光地を直通する列車としての運用に就いているようです。

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2018_07290054 (秋田にて)
 基本的にこの列車は、クルーズ船客のために設定されており、一般開放はされていませんが、平成30年7月28、29日に秋田港で開催された「秋田港 海の祭典 マリンフェスティバル」へのアクセス列車として一般客も乗れるようになりました。ただし、営業キロは設定されず、マルスの普通乗車券としては発売されません。びゅう旅行商品の扱いでした。

2018_07290058 (車内のボックスシート)

 秋田支社が当初出したプレスリリースでは、びゅう仙台予約センターでの電話受付、又は秋田県内、及び弘前のびゅうプラザ店頭での発売で、電話予約分は、後日、びゅうプラザでの受取、と記載してありました。しかしながら、電話予約分の受取は、どこのびゅうプラザでも可能なのか、言うなれば、首都圏の店舗でも可能なのか、など不明な点が多くありました。

 それで問い合わせが殺到したのか、一旦プレスを取り下げて、しれっと内容を大幅に修正したものが再度発表されました。URL等も変らず、です。変更したなら変更した、とリリースすればいいような気もしましたが、いつの間にか変わっていた、という状況でした。

 それはともかく、びゅう仙台予約センターでの電話予約分は、後日、レターパックで郵送(又は秋田県内、又は弘前のびゅうプラザ店頭での受取)、との扱いになりました。プレスリリースには2名縛りの文言はありませんでしたが、秋田支社管内のパンフレットがTwitterに挙がり、「2名様以上でお申し込みください」と記載してあるのが発見されました。

 予約開始は、6月22日(金)1400からでした。平日なので、私は業務中でしたが、ちょうど1430頃に電話をする機会を得たので、仙台予約センターに掛けてみましたが、話し中で、一向に繋がる気配がありませんでした。電話ばかりしているわけには行かなかったので、10分ほどで止めましたが、回線すら捕まえられませんでした、、、

 翌々日の日曜日、10時から家で掛けてみると、今度は1回目で、「ただいま混み合っております。そのままお待ちいただくか…」と回線を捕まえられたので、そのまま繋ぎっ放しにしておきました。待つこと約25分、ようやくオペレーターが出ました。「7月28日の」とだけ言うと、「秋田港ですね」と即答され、2名以上だということだったので、とりあえず2名で申し込んでおきました。カード決済を終えるまでの所要時間は、およそ5分です。この数日間、おそらく仙台予約センターは秋田港ばかり扱っていたのだと思います。。。

 旅行商品の内容としては、往復分の乗車券と、秋田駅の駅ナカで使える500円分、及び道の駅秋田港セリオンで使える500円分、2種類のクーポンがついて、1人1400円でした。なお、往路の列車については、時間指定で、1列車あたり150人分の発売で、一応乗車人数の管理はされているようでした。

 当日、私は朝一番のJAL機で秋田入りし、夕方までレンタカーで、田沢湖や乳頭温泉を回っていました。それで車を秋田駅で返し、秋田1650発の「マリンフェスティバル5号」に乗車しました。列車は、「あきたクルーズ号」の4両編成で、乗車時に、ドアのところで、係員氏に乗車券の確認をされました。がらがらだったので、空いているボックスを1つ使っていました。

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2018_07290068 (秋田港駅)
 列車は、土崎で一旦停車し、奥羽本線を右に見て、貨物線に入ります。途中の第4種踏切(遮断機も何もない踏切)には、係員がいて、交通整理をしていました。貨物線内は、25km/h程度の徐行運転で、秋田港駅構内に入るところで、また一旦停車しました。信号取扱が手動のようで、ポイントの切り替えも含めて、詰所の係員がやっているようでした。秋田を出てから10分少しで秋田港に到着です。

 ホームが綺麗に整備され、駅名標もありました。改札口はなく、出口でJR東日本の係員がきっぷの確認をしていました。

2018_07290084 (秋田港セリオンタワーより)

2018_07290098 (マリンフェスティバル)
 マリンフェスティバルの1日目のこの日は、花火があるということだったので、それまで時間を潰し、最後まで見て来ました。規模としてはそこまで大きなものではなかったですが。
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2018_07290148 (秋田港にて)   
 帰りは、2058発に乗ります。この列車は、キハ40系一般型の4両編成で、花火帰りの客を一度に捌けるよう、定員の多いロングシート車を充当していました。しかし、車内は拍子抜けするほどがらがらで、同業者しかいないような状況でした。

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 きっぷの券面に、「秋田港」の印字はなく、あくまでも「土崎」駅までの扱いでした。ご案内券に、「秋田港発着」で利用できる旨の記載があっただけでした。営業キロの設定がないためであると思います。

 乗ってみた感想としては、びゅう旅行商品にしたが故に、一般客への周知が不十分であったことも理由でしょうが、鉄道マニアしかいないように思いました。JRの意図としては、マリンフェスティバルへの観客輸送を目的としていたのでしょうが、道路の大渋滞と比して、その意図は全く外れています。この状況を見るに、今後、秋田港の列車が、この形で一般開放されることは無いのではないかと思いました。しかし、9月中旬に、今度は、仙台臨海鉄道に乗入れ、仙台港へ「リゾートみのり」が走りました。こちらの一般枠は、30名限定で、仙台駅からバスで仙台港へ行き、「みのり」に乗って、松島まで、そのあとは解散して、各自仙台へ戻って来るというもので、4500円ほどしていました。即完売したそうです。秋田港の旅行商品が設定されるとしても、こういう形なのかな、と思います。

2019年2月 3日 (日)

「フルーティアふくしま」

2018_12240001(郡山にて)
 「走るカフェ」をコンセプトとし、福島県産のスイーツを味わえる列車「フルーティア」は、平成27(2015)年4月25日にデビューしました。福島県の磐越西線、東北本線を走っていた普通列車用の719系2両編成を改造し、1号車は、カフェ車両、2号車は、2名テーブルと4名テーブル、窓向きの4席(1名利用可)を備えています。
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2018_12240013(1号車は、「クシ718」)

 

 「走るカフェ」を銘打っているだけあって、びゅう旅行商品のみでの発売で、スイーツとドリンクがセットでついてきます。冬季を除き、磐越西線の郡山~会津若松間を1日2往復しています。冬季は、郡山~仙台間を1往復するダイヤに変わります。磐越西線を走るときは、定期の普通、快速列車に併結されますが、仙台発着の際は、「フルーティア」単独で走ります。
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2018_12240020(2号車車内)

 

 所要時間としては、会津若松発着で約1時間、仙台発着で約2時間です。

 

 運行開始当初は、スイーツ付きのプランのみでしたが、今は、ドリンクのみのプランもあります。いつ頃できたのかは不明ですが。
2018_12240017(郡山駅のお見送り)

 

 昨年12月23日、仙台の「光のページェント」を見に行く、という口実を作って、1人誘い、郡山発仙台行きの「フルーティアふくしま91号」に乗って来ました。仙台発着時は、号数が、91、92号になります。スイーツを頂いて、乗車時間が1時間だと短い、と思っていたので、冬の仙台行きにした次第です。 「フルーティア」の旅行商品は、えきねっとからのネット予約ができず、電話予約かメールオーダーになります。私は、メールオーダーにしました。指定券とちがい、数ヶ月分をまとめて一斉に発売するので、発売開始後すぐに申し込みました。4人席だと相席になるので、2人席希望、と備考欄に書いておくと、当日の夜には予約確定のメールが来たので、割と早かったです。乗車票等は郵送で届きました。
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 郡山で新幹線を降り、1番線から1033発の列車に乗り込みます。郡山発車時点では、半分ほどしか乗っていませんでしたが、途中停車駅の福島で満席になりました。2両編成で車掌も乗務していますが、客室乗務員が2号車に2人、1号車のカフェに1人います。

 

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 発車して暫くすると、バウチャー券を回収に来ました。それから各席に、スイーツの箱と福島県産の桃ジュース、珈琲又は紅茶をサービスして回ります。
2018_12240022(12月は洋梨タルト)

 

 スイーツは、毎月、旬のフルーツを使用するため、内容が異なります。12月は、洋梨でした。「洋梨のカスタードタルト」と、「洋梨と生チョコのタルト」の2種類で、いずれもタルトです。スポンジケーキだと崩れるからだと思います。カスタードタルトは、パイ生地で、個人的には生チョコのほうが好きです。

 

 これらのタルトは、郡山市に本店を構える「フルーツピークス」というお店が提供しており、1924年創業の果物専門店から生まれたタルトの専門店だそうです。福島県内各地と、仙台市内、つくば、大宮駅構内にお店を出しています。
2018_12240048(1号車カフェ車両)
2018_12240050(アイス珈琲等のサーバー)
2018_12240051(カウンター)

 

 タルトを2つとも頂いたあとは、1号車のカフェ車両に移動して、セルフサービスのアイスコーヒー、アイスティーを飲んでいました。1号車にもカウンター席があります。ここはフリースペースです。1両すべてがカフェになっているので、かなり広々としています。

 

 

 

 列車は、福島に停車しだけで、岩沼の運転停車を除き、どこにも停まりません。車掌氏の検札チケッターは、「フルーティア」専用のものです。仙台到着は1234でした。

 

 乗ってみた感想として、タルト好きの私は、季節ごとに何回でも乗ってみたいと思いました。2種類あるので、このあと昼ごはんを食べる気にはなりませんでしたが。ちなみに、仙台発着は、スイーツ付で、5400円です。

 

 

 

 

 

 

 

2018年1月27日 (土)

星野リゾート ハルニレテラス

 JR東日本のビューカードを使って、東日本管内のみどりの窓口または指定席券売機などできっぷを購入すると、ビューサンクスポイントというJRのポイントが溜まります。1000円使って、15円相当のポイントが付くので、通常のクレジットカードよりもお得です。百貨店のカードにはかないませんが。あちらは20円で1円付きますので、、
Img_2167(旧三笠ホテル)

 とは言うものの、鉄道系のカードとしては別格に割がいいです。定期券を買うと、大量のポイントが付きます。このポイントはある程度溜まると、商品券や、地方の特産品などと交換できます。
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 溜めに溜めていたポイントが一部失効する(有効期限は約2年間)ということだったので、ポイントを使って出掛けることにしました。びゅうプラザで使える、サンクスクーポン旅行割引券に引き換えました。 この旅行割引券は、びゅうプラザの旅行商品に有効です。ダイナミックレールパス及び、インターネット申込みは対象外でした。えきねっとのびゅう商品検索をして、軽井沢へ行ける旅行商品はないかと探していたのですが、これがインターネット申込みに特化したページに、いつの間にか変更されていて、なかなか店舗販売の商品が出て来ず、しかも、パンフレット検索が出来なくなっていました。ネット申込みで完結し、受取りは、指定席券売機でできるようになっていたらしく、そういう時にはかなり便利なのでしょうが、今回のように、店舗での販売商品を探すのには不便でした。
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 結局、びゅうプラザ立川店へ行って、パンフレットを、がさっと仕入れ、家でじっくり探すことにしました。それで見つけたのが、星野リゾート軽井沢ハルニレテラスの休日、という旅行商品でした。大宮~軽井沢の往復新幹線と、星野リゾートで使えるバウチャー券1,000円が付いて、値段は10,100円でしたので、新幹線は片道4,550円です。ポイントを1万円分使ったので、実質100円で軽井沢へ行けることと相成りました。現地の足として、レンタカーを借りたので、4,500円ほどかかってはいますが。びゅう旅行商品と一緒に、駅レンタカーを申し込むと、Sクラス(1,000cc程度)が通常、6,000円少しのところ、4,500円程度になります。
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 契約乗車票2枚と、現地で使えるバウチャー券が2枚になりました。申込みの翌々日に出発です。出発が遅いから、と朝ゆっくりしていたら、意外と武蔵野線が時間かかることがわかり、慌てて出たものの、新幹線接続の電車に乗り遅れ、どうしようか、と思いました。結局、埼京線の電車がうまい具合に遅れて来たので、なんとか間に合いましたが。武蔵野線の車内で、埼京線の列車走行位置をずっとにらんでいたので、気疲れしました、、、

 なにはともあれ、北陸新幹線に乗って、大宮から軽井沢までは、たった46分です。列車は、平日にもかかわらず、満席との案内でした。
2017_11020010(旧軽井沢)

 軽井沢に到着後、駅レンタカーの営業所で、レンタカーを借りて、旧軽銀座、旧三笠ホテルを見て、北軽井沢へ向いました。北「軽井沢」とは言うものの、群馬県です。浅間牧場というところに行きました。11月の平日だったので、ほぼ誰もおらず、小高い丘に登ると、万座草津方面の山並みが真っ赤に紅葉しているのが見えました。
2017_11020020(北軽井沢 浅間牧場)

 今度は、中軽井沢に向います。その道の途中に、星野リゾート軽井沢があります。ここで昼食休憩を兼ねて、バウチャー券を使います。ハルニレテラスという、宿泊者でなくとも利用できる店屋町があり、土産物屋や飲食店が並んでいます。さすが星野リゾートだけあって、どこのお店も良いお値段していますが、おいしそうなものばかりです、、、結局、喫茶店の珈琲とお菓子に1000円分使いました。
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Img_2170(星野リゾート軽井沢)

中軽井沢駅に少し寄り道をして、高峰高原へ車を走らせます。高峰高原は、標高1973m、群馬県と長野県の県境にある高原で、カラマツ林が広がっています。秘湯の高峰温泉もあります。そこまで、新宿からのJR高速バスが直通していますが。4000円程度で行けるようです。狭い駐車場に観光バスの大型JRバスが停まっているのは違和感しかありませんでした、、
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2017_11020138(高峰高原)

丁度、カラマツの黄葉が見ごろでした。頂上付近は、もう落葉していましたが、中腹は、真っ赤に染まっていました。頂上のスキー場付近で、日没後まで待機します。空気の澄んだこの高原で星空を見ようと思ったためです。今日はあいにく満月なので、明るい月が出てはいましたが。それでも星は綺麗でした。

国道を走らせて、軽井沢に戻ります。営業所でレンタカーを返して、2009発の「はくたか574号」に乗ります。東京へ帰る人で、この列車も満席でした。大宮まで41分です。速いもんです、、

実質4500円で、かなりお得な旅行でした。まだポイントが残っているので、今度はどこへ行こうかと思案中です、、それだけ使っているということなのですが。