カテゴリー「常備券」の4件の記事

2021年12月 5日 (日)

幾寅駅常備券

 根室本線の東鹿越~新得間は、2016年8月の台風で被害を受け、それ以降バス代行が続いています。十勝管内から上川管内へ抜ける丁度境目の区間で利用者も少ないので、復旧させる費用対効果が薄く、実質的に放置されており、この区間の代行バスも今は1日4往復に減便されています。

 鉄道時代に乗ったことはありますが、バス代行になってから先日初めてこの区間に足を踏み入れました。帯広から旭川へ行くときに便利な路線でしたが、代行バスになってからは使いにくくなり、都市間バスを使うようになりました。

 一日散歩きっぷを持って、新得駅の駅前バス乗り場から代行バスに乗ります。時刻表には載っていませんが、代行バスは、スキー場のサホロリゾートに寄ります。新得駅からサホロリゾートまでは、サホロリゾートの無料送迎バスという扱いだそうです。落合方面から乗った場合の運賃はどうなるのか気になりますが、おそらく新得までの運賃だと思います。

 少し話が逸れましたが、狩勝峠を超えて、バスは上川管内に入ります。十勝峠から見る十勝方面の景色は圧巻です。落合で少々時間調整をしたあと、幾寅に着きました。あくまで代行バスなので、国道上ではなく、駅前に停留所があります。幾寅駅は、映画「ぽっぽや」のロケ地で、キハ22風に改造されたキハ40やら映画のセットが保存されていますが、とりあえず先を急ぎます。

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 幾寅駅では、北の大地の入場券と、幾寅→富良野の普通乗車券、富良野⇔札幌間の「富良野札幌往復きっぷ」が発売されています。駅の観光案内所で売っていますが、ここは土休日は休みです。休みのときは、道の駅南ふらので買えますが、この道の駅は、駅から1100m離れています。
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2021_10250041(幾寅駅と「ぽっぽや」セット)

 私は、1456着のバスを降り、代行バスが東鹿越まで行って折り返してくるまでの25分間で、この道の駅まで往復しようとしていました。普通に歩けば、分速80m計算で、片道13分かかります。ですので、行きは走りました。走ったら5分掛かりませんでしたが、これは毎朝1時間のジョギングと週1回のトレーニングで、それなりに足腰を鍛えている私のスピードですので、あまり参考にしない方がいいと思います。
2021_10250043(道の駅南ふらの)

 道の駅の売店で、入場券と富良野までの乗車券を買いました。日付は今日でいいですか?と聞かれました。いわゆる「から通」の印が最初から押してあります。ここできっぷを買う人はほぼ100%趣味目的でしょうから、券番から察するに、それなりの収入になっているようです。富良野札幌往復きっぷもありますが、これは高額なので、さすがに買えませんでした。使う予定でもあればいいのですが、、。

2021_10250047(帰りのバス)
 道の駅スタンプを押して、帰りは速足で駅に戻ると、もう1519でした。1521の定刻にバスが来て、新得へ折り返しました。「ぽっぽや」の映画セットを見学する暇もなかったです。

 

 

2020年7月26日 (日)

「踊り子」常備特急券

 特急「踊り子」の一部列車は、熱海から先、東海道線を1駅走り、三島から伊豆箱根鉄道に乗り入れて修善寺まで行きます。こちらはグリーン車なしの5両編成で、熱海までグリーン、そこから乗り換えて指定席、という場合の料補を以前紹介しています。

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 伊豆箱根鉄道線内の修善寺には、マルス端末があり、踊り子号の特急券類も普通に発売していますが、それ以外の線内停車駅にマルス端末はなく、特急券は、常備券での発売になります。線内は快速扱いのため特急料金不要ですので、発駅は三島固定、JR線内完結扱いとなるため、JR東海の常備券を伊豆箱根鉄道で発売する、という形をとっています。

2020_05030044 (伊豆長岡にて)
 三島から東京まで片道500円という回数券のばら売りをヤフオクで見つけたので、それを買い、ちょっと伊豆長岡へ行った帰りにこれを買いました。このきっぷは自由席特急券ですが、指定席用もあり、こちらも同サイズの常備券です。これはまた今度買おうかと思います。

品川・東京まで乗ると特急料金が一段上がるので、横浜で降り、後続の普通電車に乗り換えました。指定席も自由席も空気輸送で、15両全体で50人もいなかったように思います。

 185系踊り子は、順次E257系への置き換えが進められていて、この修善寺直通がどうなるのか正式な発表はありませんが、旧幕張車の5両編成を改造している、という話や、伊豆箱根鉄道線内に回生ブレーキ車両が入れるよう工事をしていた、とかいう話もあることから、個人的には置き換え後もそのまま存続するのではないかと思っています。

 

 

2019年10月 8日 (火)

米子空港

 米子空港駅は、文字通り米子空港に隣接しています。空港から駅までは、連絡通路を通って徒歩5分ほどです。元々は大篠津駅でしたが、2008年に移転し、現在地に建設される際、改称されました。

2019_07070280 (米子空港)
 この米子空港では、到着口前にある案内所で、JR券の発売を行なっています。カウンターにもその表記があります。ただし、マルスがあるわけではなく、常備券の発売です。米子、境港、松江相当の金額券が3種類だそうです。

2019_07070281 (案内所)
 7月の土日で山陰へ行っていた私は、東京へ帰るために、米子駅から空港行きのバスに乗りました。空港に近付くと、退役した航空自衛隊のYS11が展示してあったりして、ここが官民共用であることを感じました。米子空港に隣接して航空自衛隊の美保基地があります。古くは海軍航空隊の美保基地でした。

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 最終の東京行きだったので、空港内のレストランも殆ど閉まっており、ほぼ唯一開いていたセブンイレブンで食料を調達したあと、案内所できっぷを買いました。乗りはしません。あまり買う人はいないのか、ファイルごと奥から出してきました。

 増税対応で、今は一時的に発売を休止しているそうですが、新券の到着後、発売を再開するようです。

 

2017年2月23日 (木)

三日月駅

 姫新線の三日月駅は、交換可能駅ですが、無人駅です。佐用町内にあり、駅のホームから、山の中腹の「三日月」が見えます。
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 この三日月駅では、簡易委託の常備券を販売しています。駅前の小ぢんまりとしたロータリーを挟んだ向いにある自転車預かり所での販売です。ここの自転車預かり所の年配のご夫婦は、昭和61年の駅の無人化と同時に国鉄からの依頼で、「汽車の時間にあわせて車庫を開けているし、他に引き受け手がないなら」と委託を始め、毎日自転車を預かり、きっぷを販売してこられたそうです(佐用町広報誌「さよう」平成28年11月号)。

Dscf5344(待合室の案内)
 その自転車預かり所の車庫の入り口には「御用の方は押して下さい」のインターホンがあり、私が行った時には、家族連れの地元の方が播磨新宮までのきっぷを買っておられました。口座は、播磨新宮まで、姫路まで、などの姫新線内の他、明石まで、三ノ宮まで、大阪まで(2日間有効)などの中長距離券もあります。
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 これから実際に使う、明石までのきっぷと、万が一回収された場合に備えて、播磨新宮・上月までのきっぷを2枚買いました。おばあさんは、そろばんを出して来て、「2枚買うの。1560円ね」と言いました。

Dscf5338(駅舎)
 年末に行ったため、車庫の中には自転車が数台あるだけでしたが、通学の高校生がいるときは、40台くらいになるそうです。
 三日月駅の駅舎には電光の装飾があり、屋根には月まで載っていました。上り姫路方面の列車の時刻になると、ぽつぽつと人が現れ、10人くらいになりました。
 明石までの常備券を持って、姫路の中間改札を通り、新快速で明石へ行きました。改札口で「無効印ください」と言うと、若い駅員氏はちょっと首をかしげて、「紙のきっぷはお渡しできなかったような気がするんですけど」と言いましたが、続けて、「持って帰ったことあります?」と聞くので、あります、と答えたところ、「穴開きますけどよろしいですか」。無事持帰りに成功しました。