急行「花たび そうや」その3(音威子府→旭川)
前回書いたのが6月なので、半年近く間が空いています(そもそもブログ自体の更新が1か月空いてるらいいです)が、「花たびそうや」号の記事を書き上げてしまおうと思います。
音威子府まで進んでいますので、今日はここからです。3分停車で音威子府を出ると次は美深です。指定券と席が変わります。今度は1号車の「山明」です。記事を書いている間に、音威子府村の畠山製麺は廃業し、別の製麺所が、黒くない音威子府蕎麦を作り始めたそうです。これで最後、と思い、天塩中川で買いましたが、この1か月後、また音威子府の道の駅で生蕎麦を買っていました。
音威子府以南は、開拓が進んでいる土地なので、車窓的には、延々と畑が続き、特に面白いものはありません。美深の到着は1203で10分停まります。私の指定券はここで一旦区切れますが、席は同じです。2番線の到着で、駅舎内でグッズ等の販売をしています。
(美深駅のNゲージ)
とりあえず窓口に行って、常備券類を買います。走って2番目に着きましたが、すぐ長蛇の列ができました。これだけ並んでいるので、補充券は遠慮しておきます。1人目は初野まで作ってもらっていました。窓口は2人で臨戦態勢です。2枚買って、次はグッズ販売に回ります。絵葉書やらなにやらいろいろありました。乗客のほとんどがオタクなので、国鉄時代の硬券もよく売れていたようです。個人的に目を引いたのは、Nゲージのジオラマがあって、これは前からありますが、そこに、3両編成の「花たびそうや」号が走っていたことです。自作か?とも思い、帰ってから調べると、TOMIX が山紫水明も北海道の恵みシリーズも出していて、そのうち、山紫水明は、今、家で走っています。
添乗の社員氏の「発車しま~す。列車にお戻りくださ~い」の声に急き立てられて、車内に戻ります。1213の発車、次は名寄です。25kmに満たない区間なので、急行券は320円です。名寄は1234到着、停車時間は9分です。公式にタイアップしているお弁当は、ここでの受け取りです。私はこの弁当の予約には敗退しています。幌延で、秘境牛ハンバーグ弁当を受け取って、もう美味しくいただきました。
(名寄にて)
名寄駅のLED職人ががんばっていました。ここでまた指定券が変わり、今度は席も変わります。また2号車に戻りますが、音威子府までとは別の席です。名寄から旭川までは1枚の指定券、同じ席です。普通は最初から最後まで1枚の指定券、同じ席だと思います。
(士別にて)
次は士別、1300着です。ここもホームで特産品を売っていて、羊牧場から、着ぐるみが来ていました。士別から塩狩までは各駅に停まります。次の剣淵は、ホームが短いので、2号車の扉は開きません、という案内がありました。剣淵ってそんな短かったかな、と不思議に思い、降りてから見てみると、確かにホーム自体は4両分くらいありましたが、停止位置目標が、2両を前提に植えられていて、そこに停まったため、はみだしたようです。無人駅なので、わざわざ係員を配置して、臨時の停目を置く、ということはしなかったのでしょう。
(剣淵にて)
(きっぷ販売の駅前商店)
特産品販売はありませんが、駅前商店で、北の大地の入場券を売っています。普段はきっぷも売っています。駅からぞろぞろと次々にオタクが押し寄せていきます。入口に、おじさんが消毒液を持って待ち構えているのには笑いました。店員氏曰く、きっぷ、今無いんですよ、とのことでした。本当にないのか、大量のオタクを捌くために、入場券だけにしたのかは定かではありませんが。
絵本の町、剣淵町からは発射後の車内でパンフレットの配布がされました。次の和寒は、お出迎えの人が旗を振っています。ここも少し停まるので、撮影をしていました。
(和寒にて)
和寒を出ると、塩狩峠を登ります。キハ40のエンジンでは、今にも停まりそうな速度しか出ません。頂上の塩狩で小休止です。下りの特急「サロベツ1号」と交換です。駅前のエゾヤマザクラは、さすがに葉桜でした。
(塩狩にて)
発車してしばらくすると、旭川の三浦綾子記念文学館から、『三浦綾子文学で味わう宗谷の旅』と題した本が配られました。巻頭には、「JR北海道 『花たびそうや』号 おもてなし特典」とあります。観光列車のノベルティといえば、市町村のパンフレットが主流で、本が配られたのは初めてです。小説の一部を抜粋して掲載していて、いくつか続きを読みたくなったものがあるので、その後何冊か買いました。
(比布にて)
山を降りて、比布に停まります。駅舎のピピカフェで、グッズやらお菓子が売られています。入場券もありますが、何枚か日付を押した状態で待ち構えていました。
宗谷管内は分厚い雲に覆われた天気でしたが、塩狩峠を越えてからは所々晴れ間が出てきています。先頭に日が当たったところで、また撮影をしました。
比布を出ると、次は終着旭川です。車掌氏が、「全区間走破証」を配布していきます。その際、指定券を見せるのですが、5枚並べて待っていると、向かいの人と車掌氏は、さすがに驚いた顔をしていました。
(終着旭川)
旭川市内の高架を駆け上がると、終着旭川です。稚内から6時間10分」の長旅が終わりました。宗谷本線は、特に名寄以北の北線区間で、地元との連携が取れているので、春だけでなく、定期的に観光列車を走らせてほしいですし、欲を言えば、石北本線のオホーツク方面でも走ってほしいものです。
旭川に着いたのが、昼過ぎの1446で、帰りの飛行機まではまだ時間があります。レンタサイクルを借りて、神楽岡方面を散策していました。
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