カテゴリー「発行箇所雑録」の35件の記事

2022年10月16日 (日)

留萌線一部廃止と石狩沼田の簡易委託

 留萌線の一部廃止が、来年3月末でほぼ決定してしまいました。「ほぼ」というのには鉄道営業法上の細かい規定が絡んでいます。まず、JR北海道としては、留萌線の石狩沼田~留萌間について、令和4年8月30日、国土交通大臣宛に、鉄道事業の廃止届出を行なっています。同法第28条の2の規定により、「廃止の日の一年前までに、その旨を国土交通大臣に届け出なければならない」とされているので、届出上の廃止日は、1年以上先の令和5年9月30日とされています。

 しかし、同条4項の規定により、上記の廃止日は繰り上げることができます。繰り上げるための要件は、2項、及び3項に規定されており、2項では「関係地方公共団体及び利害関係人の意見を聴取」し、3項において、「前項の規定による意見聴取の結果、第一項の届出に係る廃止の日より前に当該廃止を行つたとしても公衆の利便を阻害するおそれがないと認めるときは、その旨を当該鉄道事業者に通知する」としており、当該通知を受けた場合、廃止日を繰り上げることができる、とされています。要するに、沿線自治体と住民その他の反対意見がなければ、繰り上げることができます。札沼線の一部廃止の時もそうでしたが、(詳しくは、こちらを参照)JRとしては最初から、繰り上げ後の日付で廃止の交渉を行ない、届出上の廃止年月日は同法の規定に基づく、いわば形式上のものとしています。法の趣旨としては、鉄道事業の廃止は、沿線自治体に多大な影響を及ぼすことから、原則1年以上の時間をかけてじっくり協議しなさい、繰り上げは例外措置、ということと推察しますので、最初から1年に満たない期日で交渉を進めるのは拙速なようにも思いますが、個人的な見解です。

 沿線自治体等の意見聴取の結果として繰り上げが認められないことはまずないので、予定通り、来年令和5年3月31日で留萌線の石狩沼田~留萌間は廃止となることと思われます。

 留萌線の廃止協議は、沿線自治体で温度差が激しく、留萌市は廃止賛成、むしろさっさと廃止して、留萌駅跡地の再開発をしたい意向の一方で、沼田町、秩父別町、深川市は反対、という情勢で、北空知3市町が、石狩沼田までの存続を求める、一部廃止なら賛成の立場を変えず、結局、深川~石狩沼田間は2025年度を目途に廃止、という方向で落ち着いたようです。

 正直、この結論は意外でした。石狩沼田まで残すとなれば、同駅に折り返し用の信号設備を整備する必要があります。石狩沼田は、以前は交換駅で、更に昔は札沼線の接続駅でしたが、今は単なる棒線中間駅に過ぎません。信号設備新設の負担を避けたいJR北海道はあくまでも全線廃止を前提に議論していたので、当分協議はまとまらないだろうな、と思っていました。

 実際の廃止協議も2020年10月の段階で、部分廃止の案が出され、各市町が持ち帰り調査検討することとなり、2022年7月21日の協議においても、各首長は結論を出さず、持ち帰り、となっていました。この時に、留萌までは翌年3月末、石狩沼田までは2026年3月末という明確な期限が出されました。協議を続ける、とされたことから、まだ揉めるだろうな、と思っていましたが、8月30日の協議で容認されました。個人的には急に決まったな、という感想です。

 確かに留萌線に乗っていると、深川発車時点ではそこそこ乗っていますが、石狩沼田まででほぼ全員降りてあとは空気輸送になります。峠を越える山間部に集落はほぼなく、乗車は当然ゼロ、山間部を抜けると、いきなり留萌市街地に入るので、乗客が増えることなく留萌に着きます。これでは石狩沼田から先はいらない、と言われても仕方ないです。

 留萌市内の通学需要は沿岸バスが担っていて、沼田町では通学需要の話が出ますが、留萌市では殆ど出ていません。そのうえ、深川から留萌までは沿岸バスの留萌旭川線が国道を走っていて、中央バスの都市間バス高速るもい号が、深川留萌道を走っています。高速るもい号は、深川市街と留萌市街相互間で乗降ができます。

 北海道における鉄道の強みは、冬期間の運休の少なさと定時性にあるとされてきましたが、近年ではその傾向も変わり、特に留萌線は、吹雪で、冬はほとんど運休しています。バスは走っています。実際、今年の冬に、留萌線が運休していたとき、高速るもい号で、札幌から留萌まで乗りましたが、バスは、市街地にこまめに停留所があるので、降りたいところで降りられます。所要時間も大差ありません。しかし、鉄道ではそうは行きません。駅にしか着きません。しかも留萌駅は町の端部にあります。たまにしか乗らない旅行者の私でもバスの方が便利だな、と思うので、日常利用ではなおさらでしょう。一介の鉄道ファンとして鉄道は残ってほしいですが、現実は厳しいです。

 国道を並走する沿岸バスは、秩父別町経由で、沼田町は通りません。一方で、中央バスが深川沼田線を走らせています。要するに全線で既に代替交通機関が存在していることも、廃止が急に進んだ理由の一つだと推測しています。

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 来年4月以降の終着駅となる石狩沼田駅は、簡易委託駅です。常備券と、補充券の両方が設備されていて、料補もありますが、指定は出せません。乗車券は、委託契約上、道内なら出せるそうですが、備え付けの早見表に乗っている区間しか作れないようですが、他駅発でもできなくはないそうです。

 余談ですが、留萌線を減便したときに、深川から石狩沼田までの通勤通学需要を補填するため、定期券所持者専用で、朝深川行き、夜石狩沼田行きのバスが運転を始めています。駅に掲示がありました。時刻表には載っていません。

 冬の臨時列車がまだ発表されていませんので、なんともわかりませんが、さよなら留萌線号みたいな臨時列車は出るんでしょうか。

 

 

2022年1月 2日 (日)

美作加茂駅

 因美線の美作加茂駅は、津山方面への折り返し列車が発着する駅でもあり、一応主要駅です。かつては陰陽連絡の急行「砂丘」も通っていました。簡易委託駅で、POS端末があります。

 付近は駅前の通りに住宅街と少しの会社があり、駅裏手は農地が広がっています。ちなみに津山方面へは駅前からバスもあります。

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 15時前後の智頭行き列車で駅に着き、1時間後くらいに津山から来る列車の折り返しに乗る予定にして降り立ちました。美作加茂折り返しの列車は、前後の列車のダイヤを調整して統合され、廃止されました。

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 受託者氏は、高齢の方でしたが、入場券と、姫新線回り東京都区内までという乗車券もさっと出してくれました。指定券の取り扱いはないです。

 営業時間は、日曜を除く毎日で、朝は、6時半から9時半まで、午後は15時から18時まで(訪問当時)でした。

 

 

2021年3月21日 (日)

豊田駅

 中央快速線の豊田駅みどりの窓口は、先月28日で閉鎖されました。末期は営業時間が10時から18時で、ほぼ毎日利用している私でも平日は全く利用できず、そもそも窓口でなければできない用事も乗変くらいで、なかなか利用する機会も減っていましたが、窓口はいつ行っても待ち時間はほとんどなく、係員氏が親切かつ変なものを頼んでもすぐ対応してくれる優秀な駅、という印象でした。
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 経路オーバーの出札補充券をお願いしたこともあり、別に急がないので、来週取りに来ます、と言った覚えがあります。発行箇所が「(中)豊田」となりました。

 窓口の後継として、話せる券売機が導入され、こちらのオペレーター対応時間は、8時から20時30分とされました。

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 最終日前日に入場券を買っています。豊田の入場券はこれ1枚しかないような気がします。もともと指定席券売機があり、これは窓口の閉鎖後も残っているので、券売機2台体制になりました。
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 せっかく導入された話せる券売機を使ってみようと、どうせならオペレーター対応にして、かつオペレーターでないと対応できないものを買ってみようと思い、金額入力の連絡乗車券を頼みました。品川接続で京急の羽田空港第2ターミナルまで、と言うと、わかりました、少々お待ちください、とだけ言って、5分ほどで出来上がりました。正直、断られるかと思いましたが、出札のプロを配置しているようです。きっぷができるのを待っている間、券売機の前で待っていましたが、特に画面が変わることもなく、傍から見れば、券売機の前でただ立っている人のように見えるのは少し気になりました。

 発券されたきっぷの確認をして終了です。ここまでオペレーターと電話がつながっているので、もし発券されたきっぷに誤りがあればここで気付けます。発行箇所は「豊田駅VA2」となります。普通の人が普通にきっぷを買う分には、話せる券売機で十分な印象です。

 券売機で対応できない場合は、係員に申告してほしい旨の掲示があったので、その場合は乗車票が発券されるか、何かしらの対応がされるようです。

 

 

2020年11月23日 (月)

能登部駅

 JR西日本が、北陸地方のみどりの窓口大幅削減を発表しました。まず、黒部宇奈月温泉の窓口が、12月23日に窓口営業を終了し、みどりの券売機プラスに置き換えられます。続いて、七尾、羽咋が来年1月15日になくなります。

 これらは直営駅に限った話ですが、北陸地方には、簡易委託駅が結構あります。これらのPOS駅がどうなるかはよくわかっていません。委託先と個別に交渉して、という話になるのでしょうが、もともと簡易委託駅は、自治体等が、駅の利用者の不便を解消するために、という目的で受託している場合が多く、人員削減にどこまで応じるかは不透明だと思っています。

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2020_10250212 (能登部駅)
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 七尾線の能登部駅も、簡易委託駅で、中能登町が受託しています。乗降客は500人強です。窓口はPOSで、券売機も設置されています。駅の周辺は、普通の住宅街です。交換可能駅で、駅舎に面した1番線が七尾方面、2番線が金沢方面です。ちなみに、2番線には勝手口があり、そのまま道路に出られます。踏切が少々遠い位置にあるので、利用客の便宜を図ったものと思われます。

 

 

2020年8月27日 (木)

浦河駅

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 日高本線の不通区間にある浦河駅は、浦河町の中心駅です。浦河町は、日高総合振興局庁舎もある街です。静内駅のある新ひだか町の方が栄えているような気はしますが。
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 北海道&東日本パスで苫小牧から、日高本線に乗って、鵡川から代行バスに乗継ぎ、浦河駅前でバスを降りました。バスは国道上に停まり、駅舎の前には行きません。多くの駅がそうで、駅前まで入るのは鵡川と静内くらいの印象です。

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 跨線橋を渡るとそこはいきなりホームでした。主要駅のようでありながら、1面1線です。駅舎があり、中は椅子があるだけでがらんとしています。一見無人駅のようで、実際無人の時間の方が長いのですが、れっきとしたみどりの窓口設置駅で、時刻表にも緑の印があります。

 ただし、営業時間はかなり短いです。

 毎週、水曜、土曜と、第2、第4月曜日の12時から16時のみです。

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 きちんと調べたわけではありませんが、全国のみどりの窓口設置駅の中で最短ではないかと思っています。

 私が訪れたのは8月10日(月)で、丁度第2月曜日でした。この営業時間の短さなので、あまり期待はしていませんでしたが、ふらっと駅舎に入ってみて、窓口が営業しているのを見つけました。

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 初老の係員氏に、入場券と、絵笛までの片道券をお願いしました。同じバスから降りた先客が、下車印と入鋏をお願いしていましたが、そういうのは置いてないそうです。列車が走っていたときから、改札業務はやってなかった、と言っていました。

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 この係員氏は、恐らく静内から出張してきているのだと思います。駅前には何もなく、市街地は、駅を出て徒歩5、6分離れた国道沿いです。北の大地の入場券も、駅ではなく、市街地にある観光協会で販売しています。

 日高本線は、来年3月での不通区間廃止がほぼ確定のようで、私がこの駅できっぷを買うのは最初で最後になるような気がします。

 

 

2020年6月26日 (金)

新得駅の入場券

 JR北海道では、アシストマルスやら指定席券売機やらで、エド券の発売を行なっているところが結構あります。その多くは札幌圏に集中していますが、遠く離れた十勝管内の新得駅にもあります。ここは元々券売機が1台しかなく、近距離券以外はすべて窓口での発売でしたが、今年の1月中旬頃に、その券売機が指定席券売機に置き替えられました。

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2020_05180010 (新得は北海道の重心だそうです)
 当然のようにエド券発売機能がありますが、ここで目新しいのは、入場券がエド券で発売されていることです。九州や東海管内では、既に実装されていますが、北海道内での入場券発売は、マルス機能によるものでした。苗穂で試したことがありますが、クレジットカード利用が可能、という画面が出たので、これはマルス機能だと思いました。

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 それで、1枚入場券を買ってみました。道内は200円です。様式自体は特に目新しいものではありません。これと最安の290円区間、マルス機能で乗車券をそれぞれ1枚ずつ買いました。余談ですが、北海道内の指定席券売機は、任意の区間で乗車券が買えるようです。

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 特急とかち3号から、後続の普通列車に乗り換える間、東鹿越からの代行バスが着いたり、と一時賑やかになる新得駅ですが、それぞれ降りた客は、とかち3号が3人、代行バスが1人、と淋しいものでした。

 

 

2020年4月17日 (金)

剣淵

 宗谷本線の剣淵駅は、駅前の商店できっぷを売っている簡易委託駅です。前回の美深同様、元々寄る予定はありませんでしたが、爆弾低気圧による旅程変更で、稚内へ行く途中に降り立ちました。わがまちご当地入場券を買うついでに、きっぷも買おうと思った次第です。降りたときは小雨が降っていて、きっぷ発売をしている商店は、明かりが消えていました。

2019_07280315 (剣淵駅)
2019_07280317 (きっぷを売っている商店)
 しかし、入り口のガラス戸に、「不在の時は、北海道新聞さんに声を掛けてください」と張り紙がしてあり、同じ列車から降りた方が既に、新聞屋さんの戸を叩いていました。それでおばちゃんが出てきて、店を開け、入場券ときっぷを買いました。このおばちゃんが、この店の主なのか、新聞屋さんなのかは聞きそびれました。

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 この当時売っていたのは、総販の前出し券でした。今は常備券に変わっているのだと思います。きっぷを買ってから少し町をぶらついてみました。駅前は、生協と農業用倉庫、それから食堂兼駅前旅館と数軒の店舗があるくらいです。国道の方に出ると、ガソリンスタンドやら、セイコーマートやらのある北海道の田舎町でした。

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2019_07280322 (名寄行き普通列車)
 丁度昼時になったので、食堂兼駅前旅館で昼食にしました。カレーとラーメンのセットという妙な組み合わせにしましたが、味は良かったです。次の名寄行き普通列車に乗りました。この列車も先の列車も、「風っこそうや号」に乗る予定だったと思われる乗客が大勢乗っていました。

 

 

2020年4月14日 (火)

美深

 宗谷本線の美深駅は、日本一の赤字線で知られた美幸線が分岐していた駅です、平成28年4月30日までは、みどりの窓口のある直営駅でしたが、同日を以って、みどりの窓口は廃止され、翌日から美深町が簡易委託を受託しました。よって、現在は簡易委託駅です。同時期に簡易委託化された他駅と同様に、きっぷ発売は常備券、又は補充券により行なわれています。

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2019_07280542 (美深駅)
 「風っこそうや号」に乗車するため、道北を訪れていた私は、爆弾低気圧により旅程をほぼ全部変更していました。当初の予定では、北海道滞在最終日は、稚内から天北線代替バスで音威子府に出て、まっすぐ新千歳空港に向かうことにしていました。

 ところが、予定変更によって、思いの外、音威子府に早く着いたので、美深駅に寄り道をしてみました。窓口横には、「当駅で発売しているきっぷ」全種類が紹介されていました。それによると、補充券各種のほか、旭川、札幌までのクーポンサイズ指定席特急券やら、札幌の指定席往復きっぷ(Rきっぷ)の夏料金、冬料金やら、他ではお目にかかれないようなものまであるようです。さすがにそのあたりは高額なので買えませんでした。片道乗車券の常備券と、クーポンサイズの自由席特急券、初乗り区間の出札補充券、実使用する指定席特急券の料金補充券を頼みました。すると、受託氏のおじさんは、物凄いスピードできっぷを作り始めました。人伝に聞いた話ですが、この方は元JR職員だったそうです。

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 駅構内には、1階に物産店、2階に美幸線資料室がありました。1階の物産店では、廃止になった路線の観光記念入場券なども売られていました。実際に使われていて誰かがコレクションしていたものを中古で販売しているようです。旧名寄本線の興部駅のを1枚購入してしまいました。1枚200円です。 小一時間ほどで、次の上り特急「サロベツ4号」に乗りました。

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2019_07280598_20200414100901(「サロベツ4号」)
 ちなみに、美幸線の終点だった仁宇布には、廃線を利用した足漕ぎトロッコが営業していて、そこへ行くための美深⇔仁宇布のオンデマンドバスがあります。美深駅の窓口では、記念硬券とともに、このオンデマンドバスに片道乗車できるきっぷが500円で売られていました。これもつい、購入してしまいました。有効期限はないようなので、暇があれば、今度は仁宇布にでも行ってみようかと思っています。オンデマンドバスなので、予約必須で、かつ日曜日は運休ですが。

 

2020年4月11日 (土)

JR九州の指定席券売機エド券

 JR九州の福岡近郊3駅、笹原、春日、水城駅に、アシストマルスが導入されました。導入されたのは3月上旬で、3月中は通常の指定席券売機としての利用に留まり、4月1日から通話方式のアシスト機能が使えるようになっています。

 このアシストマルスは、近距離券売機の置き換えとして導入されたもので、北海道内、及び中京圏の指定席券売機には実装されているエド券発券機能がついています。ただし、ICカードのチャージはできません。

2020_03210011 (水城駅のアシストマルス)

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 3連休に日帰りで福岡を訪れていた私は、まず春日駅に寄りました。すると、なんと「準備中」の画面でした。こうなると、なんのきっぷも買えなくなります。みどりの窓口があるので、特に困ることはありませんが。

 次の9両編成普通電車で水城に向かいます。ここは稼働中でした。片道券と入場券を買います。入場券もエド券です。85mmの入場券は買えません。また、ICカードのチャージはホーム上の精算機を使うように掲示がありました。

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 北海道のエド券と異なるのは、発行箇所が「水城駅AMV」となることです。道内の場合は、マルス券と全く別の発売箇所表記になっていました。マルス券も買ったのですが、結局使わずに払い戻してしまったので、手元にはありません。

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 太宰府に行き、糸島の海を眺めた私は、夜の博多駅に戻ってきました。帰りの新幹線まで少々時間があったので、どうせなら、と笹原へ行きました。笹原は上下線で方面別に改札口があり、そのうち、窓口と券売機があるのは、上り博多方面のみです。ここでも入場券と片道券を買いました。これら3駅ではみどりの窓口と併存していますが、いずれ窓口の閉鎖もあり得るのでしょうか。

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 券売機できっぷを買っていて思ったのは、たとえば、前の客が指定券を買おうとしていると、隣の駅まで行きたいだけの客が後ろで延々と待たされることです。近距離券であれば、金額を押して現金を投入するだけなので、購入にさほど時間はかかりませんが、指定券となると一般客はそれなりに時間がかかります。ICカードが普及しているエリアなので、そこまで弊害はないと思いますが、少し気になりました。

 

 

2020年3月24日 (火)

沼津駅改札マルス

 JR東海の主要駅には、駅の改札口にマルス端末が置いてあります。「JR全線きっぷうりば」のものとは別です。無人駅から乗車駅証明書で乗ってきた場合や、乗り越し精算の運賃計算、その集計などが主な用途と思われます。JR東日本などでは、改札用のPOS端末を整備していますが、東海では、一定の時期に改札端末の更新期限を迎えたようで、新たにPOS端末を開発するより、マルスを改良して、POSの集計機能を付けた方が安価で済む、ということでマルスを置くようになった、という話を聞きました。真偽のほどは不明ですが。

 この改札マルスでは、当然ながら、乗車券や特別企画乗車券などの発売も可能です。ただし、無人駅から乗車した場合や、区間変更をする場合など、一定の要件を満たしているときに発売されることがあります。(そうでなくても売ってくれる駅もあるようですが…)改札外に「JR全線きっぷうりば」があるわけですので、一旦改札を出て、そこで買える場合は、そっちで買ってください、ということです。

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 沼津駅には改札マルスがあります。東京山手線内の有楽町から、黒色券売機で買える最遠のきっぷだけを買って、夜の沼津駅に降り立ちました。「区変で清水までにしてください。それで、ここで途中下車します」と言うと、「このまま出てもらって再度入場し、清水で精算もできますが」と言われました。「乗るのは明日です」と言うと、改札マルスで区変券を発行してくれました。(末尾参照)

 なお、マルスでの区間変更ができるのは、原券が100km以下、又は大都市近郊区間相互間のみの乗車券(要するに有効期間1日間の乗車券)である場合に限られます。いわゆる「方向変更」などは取り扱えません。この場合は、(規則上、)改札補充券が登場することになります。

 発券されたきっぷは、発売箇所に「沼津駅改」と明記されています。ちなみに、沼津で一旦打ち切って精算し、明日、改めて沼津→清水を買っても精算金額全く同じですが、どうされますか?と聞かれ、区変にしてください、と言ってようやく発券されたので、あまり出したくなさそうな雰囲気ではありました。