カテゴリー「乗車整理券」の5件の記事

2020年10月 4日 (日)

湘南ライナーマルス券

 東海道線の「湘南ライナー」は、首都圏で最後まで残っているライナー列車で、乗車には、ライナー券の購入が必要です。下りのライナー券は、東京、新橋の券売機で売っていますが、マルスにも一部が収容されており、ライナー券を購入することができます。こちらは、特企券扱いで、1ヶ月前の10時から買えるそうです。

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 特企券といえども、ライナー券に変わりはないので、変更、払戻は不可です。しかも、イベント券口座に入っています。

 前週に北海道へ行くのに使った「北海道&東日本パス」が金曜日まで有効だったので、今出川さんに唆され、「湘南ライナー」にちょい乗りすることにしました。東京駅丸の内地下の窓口へ行き、申込用紙に「湘南ライナー5号」と書いて、研修中の札を付けた係員氏に提出しました。研修係員氏は、湘南ライナーのライナー券ですね、と言った後、1分で発券しました。操作を見る限り、ワンタッチメニューに入っていたようです。

2020_08100161(東京駅にて)
 列車は185系15両編成でした。以前であれば満席になっていたのかもしれませんが、昨今の社会情勢を受けて、車内はがらがらでした。あまり深追いすると、帰りが遅くなるので、大船で降りました。茅ヶ崎から相模線に乗ろうかとも思いましたが、茅ヶ崎で30分も待たされるので、やめました。

 特許庁にJR東日本が、特急「おだわら」という名称を出願したことや、E257系2000番台の改造が進んでいることなどから勘案するに、早くて次の3月改正で、「湘南ライナー」は「おだわら」に格上げ消滅するのではないかと思っています。

 

 

 

2018年4月28日 (土)

E351系「中央ライナー7号」

 平成30年3月17日のダイヤ改正では、中央東線の振り子式特急電車E351系が引退しました。E351系は、中央東線の高速化のため、1995(平成5)年に登場した車両で、特急「スーパーあずさ」として運用を開始しました。
2018_03040008(新宿にて)
 当時の中央東線特急は、「あずさ」に、まだ183系が用いられていた頃で、同車がE257系に置き換えられても、E351系は「スーパーあずさ」専用車両として、運用を続けていましたが、車両の老朽化、また、振り子式を採用していたため、保守の手間が大きいこと等を理由に、後継車両の開発が進められていました。後継のE353系は平成27年に登場しました。
 E353系は、振り子式ではなく、最近流行りの車体傾斜式を採用し、JR東日本では同方式の車両を保有するのは初めてのため、入念な試運転がなされていました。登場から約3年経ち、平成29年12月から運用開始しており、今回の改正で、特急「スーパーあずさ」を全て置き換えました。

 それに伴って、余剰となったE351系は、波動用として残ることもなく、全車廃車が決定しました。振り子式という特殊な構造を有していたことが原因と考えられます。
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2018_03040101(新宿にて)

 さて、ダイヤ改正前日の3月16日、E351系最後の営業運転が行われました。下り最終列車は、新宿2000発の特急「スーパーあずさ33号」松本行きです。ラストランの団体列車を除いて、E351系の営業運転は同列車をもって、全て終了したと思われましたが、この列車は実は最終列車ではありませんでした。
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 中央快速線では、夕方の通勤列車混雑を避けて、着席サービスを提供する「中央ライナー」「青梅ライナー」が走っています。中央・青梅ライナーは、ほとんどの列車がE257系での運転ですが、1本だけE351系12両編成の列車がありました。東京2230発(新宿2245発)の「中央ライナー7号」がそれに当たります。
2018_03040114(「中央ライナー7号」八王子行き)

 普段、ライナーを頻繁に使っているため、「中央ライナー7号」がE351系使用だということは知っていました。しかしながら、ダイヤ改正前日ということ、また、「スーパーあずさ33号」が最終営業運転である、と盛んに宣伝されていたことから、3月16日の「中央ライナー7号」は、もしかするとE257系に運用変更がかかる可能性は十分にあり得ると思いました。
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 「スーパーあずさ33号」には人が殺到するであろうことから、同列車は避けて、深夜帯を走る「中央ライナー7号」に乗ろうと思い、当日の仕事帰り、2220頃に新宿駅9、10番線特急ホームに行きました。それで、ライナー券を購入しました。この時点で12号車が出てくれば、E351系確定だと思ったのですが、あいにく8号車であったため、よくわかりませんでした。

 しかしながら、駅の放送で、E351系最後の営業運転です、と言っていたことから、最後の営業運転はやはりこの列車でした。
2018_03040112(車内)

 「中央ライナー」の表示を掲げた列車が2243に9番線に入線して来ました。この時間帯にもなると、マニアの数も少なく、警備にあたる駅員の数が過剰な気もするほどでした。普段、この列車が満席になることなどあり得ないのですが、この日は2230頃に早々と売り切れていました。東京及び新宿からの乗客は、(いつもの通勤客):(マニア)が3:7くらいの割合でした。全車指定席のライナーであることから、いつも通りデッキに若干の立ち客がいるくらいで、至って穏やかな雰囲気でした。25分乗って、私は、いつも通り立川で降りました。列車は八王子行きです。八王子到着が2321と、沿線住民でなければ終電の時間もあり、乗れない列車であったことから、大体の乗客は中央線の沿線住民のようでした。
2018_03040119(立川を発車)

 これをもって、25年間走り続けたE351系は営業運転を終えました。新形のE353系は最新設備を整えた車両で普段使いするには快適です。

2015年11月 3日 (火)

「セントラルライナー」

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 「セントラルライナー」は、中央西線の名古屋~中津川間で平成25年3月15日まで運転されていた定員制の快速列車です。車両は専用の313系8000番台が用いられていました。この313系は塗装が一般の車両とは異なる他、内装がちょっと豪華になり、シートピッチも拡大されています。本列車以外にも一般の快速列車、普通列車に使用されることもあり、その際は3扉全てを開けますが、「セントラルライナー」運行時は中扉を締切にして2扉運用になっていました。
2013_03050054(中津川にて)

 この列車に乗車するには310円の乗車整理券が必要で、停車駅各駅のホーム上または改札口にある券売機で購入出来ました。マルス端末での発売はしていませんでした。乗車整理券では号車、席番まで指定され、各駅で発売枚数、割当座席が決まっていました。

 停車駅は金山、千種、高蔵寺、多治見と多治見~中津川間の各駅で、それまで走っていた一般の快速列車1本を本列車で置き換えたこと、普通列車の本数が少ないこともあって、多治見~中津川間のみを利用する際には乗車整理券は不要とされていました。ただし、当該区間のみを利用する場合であっても、自分の座っている席の整理券を持っている人が来たら、席を変わらなければなりません。
2013_03050058(あくまでも「指定席」)

 この列車は主に昼間時間帯に運転され、当初は利用も好調で、3両編成の313系8000番台を2本併結した6両編成、また一部には3本併結した9両編成もあったと聞きますが、310円の乗車整理券が必要なこともあって、徐々に利用客数が減り、末期は3両編成での運転が大半となりました。

東濃地区の人達はこの列車に乗り、多治見で10分程度で接続の後続快速列車にどっと乗り換えていたらしいです。
2013_03050062(車内)

 私は廃止少し前の3月に乗りました。元々乗る予定は無かったのですが、中津川へ高校の友人と馬籠宿を観光しに行き、その帰路に思いがけずこの列車に乗ることとなりました。予定していた時刻より早く中津川の駅に戻って来たのが理由です。この時は6両編成でした。中津川で乗車した時点ではほぼ空気輸送で、各駅に停まって行くと、徐々に乗客は増えましたが、多治見でごそっと降りて行きました。そこから先もまた空気輸送で、高蔵寺でも殆ど乗って来ず、がらがらのまま終点の名古屋に着きました。これでは廃止もやむを得ない感じでした。それでも、他の313系に比べて車内も快適で、がらがらだったのも相俟って、4席占領してのんびり名古屋へ行けましたが。ちなみにこの車両は一般車に混じってそのままの仕様で運用されているようです。

 この高校の友人とは京都と東京という離れた所にある大学へ進学したのもあり、最近は中々会う機会もありませんが、時々帰省した時にはちょっと街で、今でもよく会っています。きっぷの印字が掠れているのは、経年劣化です。あくまでもエド券の券売機券なので、、、

2015年10月12日 (月)

快速「富士登山電車」

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 富士急行の快速「富士登山電車」は平成21年8月8日から大月~河口湖間で運行しています。乗車には200円の乗車整理券が必要となります。2両編成でそれぞれ「赤富士」「青富士」という愛称がついています。運行開始当初は普通列車としての運転で、「青富士」車両は乗車整理券無しで乗れましたが、平成22年3月13日以降は快速列車として運転され、全車が乗車整理券の必要な車両となりました。デザインは見ての通り、「水戸岡鋭治」一色です。内装も「水戸岡鋭治」一色で、窓向きのベンチシートや本棚、ショーケース、フローリングの床などなど。
2013_0512_0043(河口湖にて)
 乗車整理券は当日駅の窓口で購入するか、または富士急行で電話予約を行なっています。電話予約の対象区間は大月~下吉田・富士山・富士急ハイランド・河口湖間のみとなっています。毎日7時30分から22時00分までの受付です。予約の際は確か、氏名と電話番号、受取駅ぐらいを訊かれたように思います。ちなみに私は1週間ほど前に電話予約をしておきました。予約をした後は、指定した受取駅の窓口で乗車整理券を受け取ります。料金を払うのはこの時です。紙の台帳で管理しているようで、「えっと、~様ですね」と赤鉛筆で台帳に受取の印を入れていました。このため、指定した受取駅以外で受け取ろうとすると少々ややこしいことになりそうな気がします。
 私は2年前の5月に利用しました。本栖湖近辺で富士芝桜まつりが開催されており、それの往路として大月~河口湖間で乗りました。大月が11時18分発だったため最寄駅を10時少し前に出てE233系の各駅停車で大月へ向い、富士急行の窓口で乗車整理券を受け取りました。車内はがらがらで、私の乗った「赤富士」車両には5、6人いただけでした。
 途中下吉田での交換待ちの時間を利用して、保存されているスハネフ14を見学に行きました。私が鉄道マニアだということは客室乗務員の方にもすぐ知れてしまったようで、「ブルートレイン見に行かれますか?」と訊かれ連れて行ってもらいました。その時に「下吉田駅ブルートレイン入場証」をもらいました。
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2013_0512_0018(いずれも「赤富士」車内)
 沿線はずっと富士山が見えていました。頭だけのところも多かったですが。約1時間で終点の河口湖に到着です。車内にいろいろ設備がありますが、たった1時間で全部を楽しむ(お子様向けのものも多いですが)のは無理でした。また機会があれば乗ろうと思います。

 

2015年6月25日 (木)

「青梅ライナー」(立席ライナー券)

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 JR東日本の首都圏では、東海道線と総武線、中央快速線などに定員制の通勤ライナーが運転されています。通勤輸送に特化した列車のため平日のみの運転で、朝は都心方面、夕方から夜にかけては都心発で、特急型車両を使い、快適に座って通勤できるように、と設定されています。全員着席できるのを売りにしていますので、全て定員制となっており、乗車の際には510円のライナー券の購入が必要となります。多くは号車のみ指定の整理券方式ですが、中央快速線青梅線の「中央ライナー」「青梅ライナー」は全車指定席で運転されています。東京発の下り列車はピーク時には30分毎、夜間は1時間毎の運転で、新宿発の特急「あずさ」「かいじ」系統と併せて新宿~立川間で15分毎の通勤特急体系を築いています。ほぼ満席で走っていることが多く、ホーム上のライナー券売機には警備員が常駐して発売状況を見張っています。それで、グリーン車普通車共に満席になると「売り切れました」と言いながら、残念な顔をする通勤客を無視して、にべも無く、シャッターを閉めます。東京、新宿で発売枚数がそれぞれ決まっており、東京駅で警備員に「売り切れ」と言われても、先発の快速で新宿まで先行して新宿駅ホーム上のライナー券売機を見るとまだ残席有り、となることもあります。

 基本的に全車指定席の通勤ライナーは、飛び込み乗車が認められておりませんが、警備員に「売り切れ」と言われても、どうしても乗りたい人もいるようで、デッキに立っている人も結構います。中央青梅ライナーは途中駅で快速を追い抜くので、早く帰りたいけれども、満席だった、という時に私も強行乗車したことがあります。デッキに立っていると、新宿を過ぎてから車掌が回って来て、「ライナー券を拝見します」。510円払って買いました。トイレに入っている人も、出て来るまでしっかり待って検札をしていました。それで渡されたのがこの補充券です。「全車指定席のためライナー券をお持ちでない方はご乗車できません」とか言っておきながらちゃんと「立席ライナー券」とも呼ぶべき補充券を用意していたのには少しく驚きでした。まあ、一つのデッキに多い時では5、6人は立っていますので、、、座れないのは何ですが…