カテゴリー「入場券」の6件の記事

2020年3月 8日 (日)

SL冬の湿原号20周年記念入場券

 道東の釧網本線を走る「SL冬の湿原号」は、今年で運行20周年を迎えます。DLの補機を付けることなく、C11形が単独で14系4両、旧客1両の計5両を牽引しています。先週、オホーツク紋別空港に降り立ち、紋別港から流氷を見に行ったりしていた私は、北海道滞在3日目に、「SL冬の湿原号」に乗りました。去年も同じようなルートで道東を旅していましたが、運転日と折り合いがつかず、SLには乗れず仕舞いでした。なお、今回が初乗車です。SLの記事はまた別に書くことにしますが、今回は記念入場券です。

 釧路行きの快速「しれとこ摩周号」に乗って、標茶で降りた私は、改札を出て、ふと窓口に目をやりました。すると、「SL運行開始20周年記念入場券 発売中」の文字が目に入りました。当然、すぐ列に並びました。

 入場券は、わがまちご当地入場券と同じ大きさのものです。北海道の記念入場券類は、すべてこの大きさに合わせているようです。専用のファイルに入れられるので、これは有難いと思っています。

 SLを降りた客、快速列車から降りた客が、次々と窓口に並び、記念入場券は飛ぶように売れていました。

17000005(標茶)
17000006(釧路)
 その後、バック運転のSL列車に乗り、釧路まで行きました。標茶に記念入場券があったということは釧路にもあるのではないかと思いましたので、「北の40入場券」を買うついでに窓口で聞いてみると、ありますよ、とのこと。よく見ると、掲示がありました。こちらも標茶と同じくらい売れているようです。実際、私の後ろにもぞろぞろと同じ入場券を求める人がやってきました。

 この記念入場券は、事前にJR北海道からプレスリリースが出ていましたが、私は現地で初めて知りました。どうやら毎年出しているものではなく、20周年企画の一環のようです。

 最近のJR北海道は増収策として、こういった記念入場券の発売が盛んにされている印象です。1枚200円のうち、どう考えても150円以上は利益だと思いますし、刷れば刷っただけ売れるので、個人的はどんどん売ればいいと思っています。両駅合わせて6300枚近く売れていたので、100万円は利益が出ている計算になります。

 今春、わがまちご当地入場券のリニューアル版が出るようですので、こちらの発表も待ち遠しいです。その間にも、「北の40入場券」やらなんやらいろいろ発売されていて、北海道へ行ったときは、毎回こういった紙類の出費が結構な金額になっています、、、

 

2019年9月 5日 (木)

西大山駅記念入場券

 JR最南端の西大山駅は、指宿枕崎線にあります。2003年に沖縄のゆいレールが開業するまでは、日本最南端の駅でした。現在は、同線の赤嶺駅になっています。

2019_09020037 (西大山駅ホームより)
 西大山駅は、無人駅ですが、ホームから薩摩富士と呼ばれる開聞岳が綺麗に見えます。開聞岳の麓は菜の花の生産が盛んな地でもあり、春先には、黄色の絨毯が広がるそうです。指宿枕崎線の指宿・山川以南は、列車本数が少なく、上り8本、下り7本しかありません。

 西大山は無人駅ですので、駅でのきっぷ発売等は行っていません。しかしながら、指宿駅で、「西大山駅記念入場券」を発売しています。指宿駅では、「西大山往復きっぷ」の掲示もありましたが、窓口で聞いてみたところ、こちらは普通のマルス券だそうです。

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 ちなみに、鹿児島中央から西大山まで「指宿のたまて箱」往復、又は、知覧経由片道路線バスが利用できる「指宿レール&バスきっぷ」(3090円)という企画きっぷの設定もあります。指宿で途中下車し、西大山まで往復すると、それだけで2560円(往復鉄道利用)なので、かなりお得です。

 つい先週、鹿児島空港に降り立った私は、観光列車「指宿のたまて箱」で指宿に着きました。秋雨前線が停滞していて、九州全域が雨の日でした。1127発の枕崎行きに乗り継ぎました。18きっぷシーズンですが、車内は閑散としていました。途中駅で地元の人が乗ったり降りたりしていましたが、空いているボックスもあるほどでした。

 西大山では3分ほど停まりました。観光停車だそうです。最南端の碑と開聞岳を撮りました。車で来ている人も多く、列車が発車したあとも何人かホームに残っていました。

 枕崎に着いた私は、名物の鰹料理を食べ、旧南薩鉄道代替バスに乗り、加世田経由、伊集院へ向かいました。

2016年12月18日 (日)

清里駅来駅記念入場券

 小海線の清里駅は、標高1275mにある高原の駅です。八ヶ岳観光の拠点となる駅で、駅前には観光客相手の商店街が広がっています。駅の裏側を少し行けば、カラマツ林の遊歩道があり、日本初の高原牧場である清泉寮も徒歩20分、バス等で5分程度の距離にあります。東京都心から特急「あずさ」等→小淵沢乗換で約2時間半という距離も相俟って、年間を通して多くの観光客が訪れます。
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 そんな清里駅では、D型硬券の「清里駅来駅記念入場券」を発売しています。みどりの窓口の営業時間(8時40分~17時10分)内に購入することが出来ます。台紙付きですが、ダッチングマシンは無いのか、ダッチング風の日付スタンプが押されます。
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Img_0299(清里駅)
 この「来駅記念入場券」は、隣の野辺山駅でも発売しているようです。こちらも近い内に買いに行こうと思ってはいますが、、、

Img_0361(キハE200系と。)

 駅舎は小ぢんまりとした白いコンクリート製で、「おぎのや」の峠の釜めしを売っていたりもします。清里では、列車交換その他で5分程度停車する列車が多いので、その合間を使って買うこともできますが、窓口は一つしかないので、ちょっと注意が必要かもしれません。

2015年12月28日 (月)

音威子府駅

2013_080823_0422 (音威子府駅)
  JR北海道の一部の駅では、硬券の入場券を恒常的に発売しています。記念きっぷ代りなのでしょうか。まあ確かに「硬券入場券あります」って窓口に書いてあれば、買っちゃう人も多いと思いますので、多少なりとも経営改善にはなるのかな、と。
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音威子府駅も硬券を発売している駅の一つです。宗谷北線の中程に位置する駅で、かつては天北線と宗谷本線の分岐点で、機関区まで擁する大規模な駅でした。その天北線もJR化後すぐの1989(平成元)年に廃止され、当駅は普通の中間駅になりました。今では宗谷北線の列車が発着する他、天北線転換の宗谷バスが駅前に発着し、バスの案内所もJRの窓口と並んでいます。
 
駅が所在するのは音威子府村です。「村」であるにも関わらず、全列車が停車します。特急「スーパー宗谷」も「サロベツ」も停まります。JRの特急列車が停まる駅の所在する自治体の中では、最も人口の少ない村だそうです。当駅で系統分離される普通列車も多くあります。駅の裏手にはJRの社宅が数棟あり、SL用の給水塔等も残っています。
2013_080823_0425(駅舎内)
 
駅舎は木造で1990年(平成2)年に村の予算で交通ターミナルとして整備されました。中には天北線資料室もあります。有名な「常盤軒そば」も営業しています。ここのそばは蕎麦の実を皮ごと挽いているため麺が黒いです。蒸気機関車が走っていた時代からあるそうで、かなり年配のご夫婦がやっておられます。
 
駅員配置は、8時20分~16時40分で、みどりの窓口もある直営駅です。私が訪れた時には若い人が一人だけいました。「入場券を」と言うと、「機械のと硬いきっぷとありますが、どっちにされますか」と訊かれました。他にも何人か買っている人を見掛けました。
2013_080823_0424(常盤軒そば)
 
音威子府で1時間半近く停車する稚内発名寄行きの列車に乗っていたので、発車時刻まで駅周辺をうろうろしてみたり、蕎麦を食べたり、天北線資料室を覗いていたりしていました。それで列車に戻り、時間になって発車すると、さっきの駅員氏が駅舎から出て来て、列車の乗客に向って一礼しました。幹線ではありますが、古き良きローカル線の味を残した駅だったと思います。



2015年10月13日 (火)

駒場東大前駅 京王電鉄100周年記念入場券

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 京王電鉄は、1913年に笹塚~調布間で電車運転を始めたのを皮切りに現在では、新宿、新線新宿~京王八王子、高尾山口、橋本間の京王線、渋谷~吉祥寺間の井の頭線で営業運転を行なっています。最初の電車運転開始から丁度100年が過ぎたということで、2013(平成25)年に、「開業100周年記念硬券入場券」が各駅で発売されました。渋谷、新宿、吉祥寺などの主要駅では早目に売り切れたそうですが、小駅ではボソボソと残りを売っていました。

 京王グループではこれ以外にも、京王バスを一部「京王帝都」カラーに復刻してみたり、アドギャラリー列車を運行したりしていました。バスの方は現在でもまだそのままの塗装で走っています。

 私は硬券入場券を買ってみました。駒場東大前は井の頭線の渋谷から2駅目で、文字通り、東京大学駒場キャンパスの正門目の前にあります。東口を出て階段を降りるともうそこが正門で、朝のラッシュ時には学生が大量に下車します。普段、急行は停まりませんが、センター試験や2次試験の際には渋谷行きの急行を臨時停車させることもあります。元々は「駒場」と「東大前」の別々の駅だったのですが、両駅は近接しており、長編成化(現在は5両)等に伴って旧駒場駅は廃止され、2駅が統合され「駒場東大前」駅となったという経緯があります。今でも吉祥寺方面に何百メートルか進むと旧駒場駅の跡が見て取れます。

 私がこれを買いに行ったのは発売開始から大分経った頃でしたが、まだ普通に売っていました。全駅集めると何かしら景品が貰えたようなのですが、各駅で下車せねばならずそこまでするのは面倒だったので、買ったのは当駅分だけです。東口では売っておらず、ホームを歩いて西口で買いました。

2015年6月27日 (土)

増毛駅入場券

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 JR北海道留萌本線の終着駅、増毛駅の硬券入場券です。増毛は無人駅のため、発行は留萌駅となっています。私が昨年10月に北海道全線完乗を果たした時に、記念として買い求めたものです。この入場券は駅前の「風待食堂」という建物の中にある観光案内所でおばちゃんが売っています。鉄道ファンの他、一部の人に御利益があるとかで、一般人の購入もあるそうです。入場券はもう1種類ありました。どんなものかは忘れてしまいましたが。
 留萌本線は昨年8月にも乗ったのですが、土砂崩れの影響で乗った列車は留萌までしか行かず、代行バスやタクシーも出ないということだったので、留萌の市街から錆びた線路を眺めて旭川に引き返しました。そのリベンジとして10月にもう一度、8月の時と同じ列車に乗って増毛へ向かいました。生憎の雨でしたが、その中に佇む駅舎はどうも風情があり、日本海の荒波の音を聞きながら折返しの1時間を過ごしました。駅舎の中では物産販売をやっており、「何かすぐ食べられそうなものってありますか?」と訊くと、「たこザンギぐらいですかね」と店の人が言うのでそれを買って帰りの列車の中でつまみました。同じものを買っている人が何人かいましたが、、、
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 北海道全線完乗を果たした増毛駅は思い出深い駅です。JR6社の中で私が完乗したのは今の所北海道だけです、、、住んでいるのは東京都内なのですが。