カテゴリー「特急券」の54件の記事

2023年1月 3日 (火)

特急とき

新年明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願い申し上げます。

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 昨年11月に、上野~新潟間で、「特急とき」が運転されました。在来線の臨時特急です。上越新幹線の開業とともに運行を終了した特急「とき」号ですが、幕張の183系や、上沼垂の485系等を使って、時々リバイバル運転がされていました。

 今はもう183系も485系も消えてしまっているので、国鉄風色に塗り替えられた勝田のE653系7両編成で運転されました。(個人的には、485系なぞ、いくらでも走っている、というイメージしかないので、形式消滅というのは信じられませんが…)よって、リバイバル感はありませんが、E653系で新潟から上野まで乗りとおせるのは面白そうだな、と思って、乗ってきました。指定券は、えきねっと事前予約で普通に取れました。

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2022_11060150(新潟にて)
 新潟を12時半過ぎに出て、上野には17時半頃の到着です。観光列車ではないので、途中停車駅でのバカ停はありません。新津、東三条、長岡、浦佐、越後湯沢、水上、高崎のみ停車します。大宮は通過です。恐らく首都圏での短区間乗車を排除するためだと思います。

 秋晴れの新潟駅から、職員による盛大な見送りを受けて発車しました。特急列車ですので、乗車には当然特急券が必要です。快速指定券のように安くはないので、指定席の売れ行き通りの乗車率でした。所々空席もありましたが、ほぼ満席です。

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2022_11060185(上越線内にて)
 信越本線も上越線も制限速度上限で走っているようで、また各駅の停車時間もわずかなので、臨時列車とは思えない俊足でした。六日町手前で、ほくほく線と並走しましたがこちらは六日町通過なので、すぐに追い越し、上越国境に差し掛かると、紅葉が見事でした。新前橋で時間調整のため数分停車しました。放送で「時間調整」と言っていましたが、あまりに速く走りすぎて、早着したのでしょうか。所定ダイヤ通りだったのかはよくわかりません。

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 大宮を通過すると、「特急とき号のご紹介をいたします。録音される方はご準備をお願いいたします」と前置きが入り、車内が苦笑に包まれたあと、とき号の歴史紹介がありました。観光放送等の一切なく、淡々と停車駅を告げるだけで、ほぼ定期列車でしたので、この放送が唯一臨時列車を感じられる要素でした。

 終着の上野には数分遅れて到着しました。所要時間は5時間ほどでしたが、E653系は快適でした。またこういう臨時列車にありがちな挙動不審なオタクもおらず、車内も実に静かなものでした。

 東日本管内の各種臨時列車が次々と特急化されており、一部不満の声も聞こえますが、定期特急と遜色ない車内設備で、車内の治安もよくなるので、私はどんどん特急にすればいいと思っています。

 

 

2022年9月22日 (木)

在来線特急「かもめ」号グリーン車

 先ほど、長崎発着、最終の在来線特急「かもめ」号が、博多、長崎両駅を発車しました。運転時刻は次の通りです。

           博多        長崎
かもめ45号  2210 → 2400 
かもめ48号  2344 ← 2137

 博多発の「かもめ」号は、佐賀行きの101号がまだ残っているので、正確には、かもめ号の最終列車ではありませんが、長崎行きとしては最後です。下り長崎行き45号は、5分延で博多を出たそうです。

2022_08290426(長崎駅停車中の787系)
 散々書いてきたので、もう書きませんが、明日から新幹線「かもめ」号になります。先月乗り納めをしたとき、長崎行きは、885系の普通車に乗りましたが、せっかくなので、帰りは、787系のグリーン車にしてみました。肥前鹿島から用務客と思しき人が1人乗ってきたほかは、長崎から博多まで乗りとおしたオタクばかりで、DXグリーンと個室も埋まっていました。

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2022_08290431(長崎駅あれこれ)
2022_08290437(「特急かもめ」の表示)
 往路で眺めた有明海を再度眺め、肥前山口は通過して、博多に向かいました。ラストランの様子をTwitterで見ている限り、博多長崎両駅とも、予想していたほどの人出ではなかったような気もします。終着駅に着くのは、30分から1時間後ですが、最後まで何事もなく、走ってほしいものです。
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 ラストランと一番列車は単純に混んでいるので、避けているため、今日と明日は普通に家にいますが、来月末に、開業後の西九州新幹線に乗りたいと思っています。

 

 

 

2022年9月21日 (水)

特急「かもめ」

 いよいよ明後日、長崎まで西九州新幹線が部分開業します。当日に長崎入りすることは全く考えていませんが、前回に引き続き、長崎本線から無くなるものシリーズです。いきなり余談ですが、前々回くらいから、きっぷ券面以外の写真はクリックすると拡大します。そうすると本文表示のものが少しぼやけているような気がするのですが。。

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2022_08290308(885系「かもめ」長崎にて)
 今回は、特急「かもめ」です。「かもめ」の歴史は長く、戦前は、客車列車として東京~神戸間を走っていましたが、太平洋戦争の激化とともに、1943年には運転を終了しています。戦後は、京都~長崎間の気動車特急でしたが、山陽新幹線の博多開業の1年後、長崎本線の電化完成とともに、博多~長崎間の電車特急になっています。

 それから、JR化後に、783系「ハイパーかもめ」が登場したり、485系が引退したり、885系「白いかもめ」が運転を開始したりしながら、現在は、博多~長崎間と門司港~佐賀間を走る特急列車として、885系、又は787系で運転されています。783系が使われていた時は、特急「みどり」「ハウステンボス」と併結して、肥前山口まで合計13両編成で走っていたこともあります。

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 九州島内は、高速バスとの競争が激しく、博多(天神)~長崎間には、高速バス「九州号」と熾烈な争いがあります。特急「かもめ」にも、ネット予約専用の割引きっぷが3種類設定され、いつでも買える「九州ネットきっぷ」、3日前まで買えて変更もできる「九州ネット早特3」、7日前まで買えて変更不可の「九州ネット早特7」です。最安の「ネット早特7」は、正規料金(5590円)の半額以下の2340円です。「九州ネットきっぷ」は3150円で、これでも半額近いです。「九州ネット早特3」は、その中間の2550円です。これでも半額以下ですので、いかに競争が激しいかがよくわかります。

 ちなみにバスは正規料金で2620円、所要時間は、博多から2時間半、天神から2時間10分です。特急「かもめ」は、列車によりばらつきはあるものの、約2時間ですので、早特きっぷを買って、丁度互角です。バスは天神直通ですので、天神に用事がある場合は、渋滞していなければ、バスに軍配が上がるかもしれません。
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2022_08290297(見納めの「諫早」「浦上」)
 博多1015発の「かもめ91号」は、多客期のみ運転の臨時列車ですが、スジ的には準定期列車です。車両は885系で、窓側が埋まるくらいには乗っていました。ちなみに、佐賀で少々降りたほかは、ほぼ長崎まで乗り通していました。

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2022_08290283(博多にて)
 肥前鹿島までは新設の特急「かささぎ」が乗り入れますが、その先、有明海を望み、雲仙も見えて、885系の振り子が本領を発揮する曲線ばかりの長崎本線を特急列車が走るのは明日までで、真っ白な高架の長崎駅に入線するのもこれで最後です。電化設備が撤去されるので、リバイバルとかも、おそらくできません。

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2022_08290315(長崎駅の掲示類)
 在来線特急としての幕を下ろす「かもめ」は、9月23日から新幹線になります。所要時間は最速列車で30分短くなり、1時間半、その一方で、ネットきっぷ系も約1000円値上げされます。「リレーかもめ」は、平坦直線の多い区間のみを走るようになることから、885系充当列車は大幅に減り、8両編成に増強された787系主体になります。

2022_08290319(在来線乗り場。「博多方面」の表示は残るのか。)
2022_08290322(工事中の新幹線乗換改札)
 明日、博多駅から最終列車が出ますが、グリーン席全席と普通席7割近くがパックで抜かれていたそうです。その是非(非だと思っていますが)はともかく、何事もなく、最後まで安全に走ってほしいものです。

 

 

2022年9月19日 (月)

西九州新幹線開業前の浦上駅

 今週の9月23日に、西九州新幹線が部分開業します。武雄温泉乗換や、途中駅の営業体制の是非など、いろいろと言われていますが、とりあえず置いときます。西九州新幹線が開業するので、これまで博多長崎間を通しで走っていた特急「かもめ」は、博多武雄温泉間の特急「リレーかもめ」と、新幹線の「かもめ」になります。

 それに伴って、肥前鹿島~諫早間では、特急列車の運転がなくなり、なおかつ、特急が来なくなる、肥前浜から長崎までの長崎本線は、全て気動車運転となり、架線はそのうち撤去されます。長崎近郊の列車は、今でも大村線直通の方が本数も多く、諫早までの区間列車でも、気動車列車が多くあるので、架線撤去自体は特段驚きではありませんでした。ただ、諫早~肥前山口(江北)間の気動車列車に、どっかから持ってきたキハ40系列を少しだけリニューアルして投入するとは思いませんでした。せめてキハ200系列とかだと思っていましたが、本当は経営分離してしまいたかったJR九州のやる気のなさを具現しているのか、などと勘ぐってしまいます。

 いずれにせよ、長崎駅から在来線特急は消え、電車も無くなります。先月末に、これら無くなるものの見納めに行ってきました。長崎まで885系「かもめ」で直行し、折り返し、817系の鳥栖行きで浦上へ行きます。浦上駅は、高架化されたばかりの駅で、特急も全列車停車します。ところが新幹線の開業後は、ローカル列車だけになり、ホームは4両もあれば十分なので、特急対応の残り4両分は、仮設でした。

2022_08290328 (817系。長崎にて)
2022_08290334(長崎駅留置線)

 長崎から浦上までは、路面電車の方が便利なので、こんな区間でわざわざJRに乗る人はほぼいません。ちなみに、新幹線開業後に発売されるネットきっぷは、浦上発着の設定もあり、これらは、長崎まで新幹線に乗って、折り返せるそうです。本数の少なさがネックですが。

 浦上駅は、窓口と多機能券売機が1つずつあります。券売機では、特急券も買えます。長崎までの特急券設定はありません。路面電車に乗ってください、ということでしょう。

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2022_08290344(浦上駅あれこれ。クリックすると拡大します)
 諫早まで乗るので、乗車券と特急券をセットで買いました。そうすると、どちらも85mm券になります。乗車券には、「長崎線経由」と記載があります。特急が無くなると、この口座も設定が無くなると思われます。

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2022_08290383(長崎行きの885系「かもめ」)
 特急券は、何気ない普通の券売機券ですが、これももちろん買えなくなります。ホームに上がって、さっき乗ってきた885系の折り返し「かもめ」に乗りました。

 

 

2022年9月17日 (土)

しらゆき91号

 特急「しらゆき」のE653系は、4両編成でグリーン車はありません。新潟から上越妙高まで走っている北陸新幹線接続の列車で、特急「北越」の代替です。新型コロナによる旅客需要減少により、深夜帯の1往復が運転取りやめになりました。それで余った1運用を「いなほ」に回し、「いなほ」1往復が、「しらゆき」用の4両編成で運転されています。こちらは多客期には通常の7両編成に戻ります。

 さて、柏崎市では、毎年7月26日に、「ぎおん柏崎まつり 海の大花火大会」が開催されています。コロナの影響でここ2年連続で中止になっていましたが、今年は開催されました。海上で打ち上げていて、海の中で開く海中スターマインが有名です。

 この花火客輸送臨として、新潟行きの快速「海中スターマイン」号が帰りの時間帯に2本運転されていました。行きは1本のみです。その列車が今年から特急列車に格上げされて、「しらゆき」の臨時扱いになりました。帰りが91号と93号の2本、行きは92号の1本です。車両は、「いなほ」用の7両編成で、グリーン車もあります。ちなみに全車指定席です。

 柏崎の花火大会は初めて行きましたが、なかなかの迫力でした。曜日関係なく26日固定で、今年は平日だったこともあり、のんびりした雰囲気です。コロナの影響で大きな花火大会は3年ぶりで写真の腕が落ちているような気がしました。。

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2022_07270082(ぎおん柏崎まつり)
 終了が少し押したため、20分かかる駅までは小走りで急ぎました。同じく新潟行きの「しらゆき91号」に乗ると思しき人が多数ダッシュしていました。

 せっかくならグリーン車に、と思って、通路側ですがグリーンにしました。「いなほ」のグリーン車は3列かつ足元も広々していてとても良いです。満席ですが隣は来ませんでした。私でぎりぎりだったので、間に合っていない人も結構いたのではないかと思います。あと20分くらい発車を遅くしてくれるとよいのですが…
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2022_07270197(柏崎にて。側面は「臨時」)
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 長岡で半分くらい降りました。新潟のホテルに泊まって、翌日は午前半休にしていたので、10時過ぎの新幹線で東京に戻りました。在来線から新幹線への乗継は、翌日でも乗継割引が効きます。直前に柏崎行きを決めたので、トクだ値は取れませんでした。午前4時をまたぐ行程なので、えきねっとは使えません。午前4時制約を撤廃してくれれば、経由駅に、加茂くらい入れれば、この行程でも、えきねっとで出せるように思いますが、豊田のアシストマルスで係員を呼び出しました。今のところ、係員呼び出しをして5分以上待たされたことはありませんが、主要駅の窓口が置き換えられているので、今後はどうなることやら。

 

 

2022年8月13日 (土)

花咲くあたみ満喫号

 臨時特急「花咲くあたみ満喫号」は、今年の1月22、23日の2日間限定で、甲府~熱海間を走った列車です。甲府から中央本線、立川から南武線に入って、武蔵野貨物線を走って東海道本線に抜けます。この時期は熱海の早咲き桜が見ごろになる時期です。本州で最も早く咲く桜だそうです。

 甲府を0806に発車して熱海着は1117、帰りは1633発1944着です。八王子までの停車駅は特急「かいじ」等と同じで、なぜか立川は通過し、小田原、湯河原に停まります。車両はE257系5500番台の5両編成です。個人的にこれを2本併結した10両編成を見てみたいのです。

 八王子から湯河原まで片道乗車してみました。山梨方面から乗ってきている人はほぼおらず、がらがらの状態で八王子に到着し、ここからオタクを乗せて出発しました。駅の案内と実際に来た編成が逆だったので、1号車だと思って乗った車両は実は5号車で、その逆もまたしかり、という状況で、ほとんどの人が車内移動を強いられていました。臨時列車にありがちなことではあります。

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 乗車すると、各座席上に、記念乗車証と、小田原熱海の観光パンフレットが置いてありました。乗車率は6割程度です。首都圏のこういう臨時列車は、以前は快速列車でしたが、車両が波動用のE257系に変わったからか、ほぼ特急になりました。快速のまま残っているのは「ホリデー快速鎌倉」くらいでしょうか。個人的に首都圏の波動輸送には未だに183系が走っているイメージのままアップデートされていませんが、E257系は明らかに快適です。特急料金を取ることで多少乗客が減っても増収につながると思います。きちんと検札もしていましたので、特急料金の取りこぼしもなさそうです。ちなみに私のきっぷは、留萌駅で発券しました。吹雪で留萌線は止まっていましたが、深川から乗る特急券のえきねっと受取を依頼すると、「他のは受け取らなくていいですか?」「本当にいいですか?」と営業活動をされてしまったので、この列車のも受け取ってきました。発券手数料が入るんですかね。この列車の特急券を留萌で受け取ってきたのは、たぶん私一人です。いや絶対にそうです。
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2022_01220016(湯河原にて)

 立川は配線上、少なくとも上り列車はホームのある線路を通るので客扱いできるのでは?と思ってみていましたが、やはり4番線に入り運転停車していました。下りは、南武線からホームのない待避線に入ってそのまま本線に出られるので、こっちは無理です。上りと下りで停まったり停まらなったりするのは旅客案内上不都合だから通過なのでしょうかね。

 久しぶりに武蔵野貨物線を走りましたが、ほぼトンネルなので特に面白くはないです。以前乗ったときは、一般の観光客が、この列車どこ走ってるんだ?こんなとこに地下鉄なんかあったっけ?とか言っていましたが、この列車は、大半がオタクなので、そういう声は聞こえませんでした。観光客も少しばかりは乗っていましたが。

2022_01220013(湘南の太平洋)
 1週間前には荒れた道北の日本海と、真っ白に凍結した国道を眺めていたところ、湘南の太平洋は暖かそうでした。湯河原で降りました。2分ほど停車していました。熱海の早咲き桜を見に行ってもよかったですが、行ったことのない湯河原温泉に行ってみようと思ったためです。「惣湯」というのがあったので、名前からして、ここが湯河原温泉の公衆浴場だろうと思ってバスに乗って行きましたが、今流行りのお洒落施設でした。入口の「入浴料2900円」をみて即時撤収しました。。

 後で調べると、近くに普通の温泉があったようなので、もう少し下調べをしてから行くべきでした。こういう著名な温泉地に来たには久しぶりだったので、と言い訳をしておきます。

 

 

2022年1月 1日 (土)

冬をまるごと仙台松島号

 新年明けましておめでとうございます。

 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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2021_12250015(日立にて)
 昨年12月18日と25日に、常磐線沿線から、宮城県仙台松島方面へ直通する臨時特急が運転されました。列車名は、「冬をまるごと仙台松島号」です。仙台を通り越して、東北本線の松島、小牛田まで直通運転です。少なくとも常磐線の全線復旧後、仙台以北へ直通する列車の設定は初めてです。

 ダイヤは、次の通りでした。

 水戸0827発→小牛田1302着

 小牛田1824発→水戸2326着

 

 車両は新潟から勝田車両センターに移籍した元「いなほ」用E653系1000番台7両編成です。国鉄色風に塗装されていますが、「いなほ」塗装が優れているので、個人的には微妙な塗装です。

2021_12250033(側面は「臨時」)
 それはさておき、仙台以北へスルー運転するのは面白いので、クリスマスの25日に乗ってきました。前日に日立駅前に宿泊し、日立からの乗車です。発車時刻は0858ですが、2、3分停車していました。

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 えきねっとの発売状況を見る限り、閑古鳥が鳴いているだろうとは思っていましたが、割高なA特急料金ということもあってか、発売状況と乗車率はほぼ一致していましたが、1両10人程度しか乗っていませんでした。それも一般の方はほぼおらず、一人客ばかりです。

 このきっぷは、見ての通り根室駅で発券してもらいましたが、若い窓口氏は、なんだこの列車、という顔をしながらも、律儀に列車名を読み上げて確認していました。

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 いわき駅で8分ほど停まります。LED職人さんがいい仕事をされていました。

 仙台に到着すると、驚くべきことに、乗ってくる人がいました。東北本線を在来線の特急列車が走るのは珍しいからでしょうか。仙台で車掌が交代し、列車名を読み上げようとして、何度か失敗していました。「仙台をまるごと」とか、「冬をまるごと松島号」とかいろんな列車を作って、最終的には、「臨時特急、小牛田行き」に落ち着きました。

2021_12250036(松島にて)
 私は松島で降りました。小雪の舞う天気で、ホームにも少し積もっていました。三景松島は、松島海岸駅の方が近く、松島駅からは徒歩15分ほどかかります。

 せっかくなので、少しだけ観光して、1時間後の小牛田行きに乗って、松島を後にしました。

 1月の15日、22日には、土浦→小牛田で特急「冬の宮城ホッと温泉号」が運転されます。復路はその翌日の運転です。秋保温泉や鳴子温泉などへの温泉宿泊客を運ぶ目的だと思われます。

 さて、今年はどんな年になるのかよくわかりませんが、変わらぬご愛顧をよろしくお願いいたします。

 

 

2021年1月 3日 (日)

はやとの風

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 肥薩線の観光特急「はやとの風」は、九州新幹線の新八代~鹿児島中央間が先行開業した2004(平成16)年3月13日に登場しました。車両は、キハ140系の改造で、車体は、ロイヤルブラックのシックな塗装とされ、内装も、観光特急らしくリクライニングシートが並びます。

 登場当初は、鹿児島中央~吉松間運転の臨時列で、「人吉はやとの風」として、人吉まで延長運転を行なっていたこともあったようです。予備車の登場により一時は定期列車とされていたこともありますが、2018(平成30)年3月17日以降は、ほぼ毎日運転の臨時列車に戻っています。現在は、新型コロナ感染拡大による旅客減少の影響で、長期運休中です。

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 肥薩線の吉松以北、特に人吉~八代間は、昨年の豪雨の影響で、ほぼ復旧不可能な状態にまで寸断され、同区間を運行していた「かわせみやませみ」「いさぶろう・しんぺい」車両は、博多~門司港間で併結運転していますが、「はやとの風」については、そういったこともなく、ただ運休とされています。個人的には、普通列車仕様の「いさぶろう・しんぺい」はどこかで快速列車として運転し、「はやとの風」と「かわせみやませみ」を併結運転すればよいと思うのですが。


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2020_01270008 (嘉例川駅)
 肥薩線は、東シナ海に沿って進む現行鹿児島本線(肥薩おれんじ鉄道)が開業するまで、鹿児島本線でした。艦砲射撃による被害を懸念した海軍の反対により、山沿いに建設されたと言われています。現行の鹿児島本線が開通すると、肥薩線区間は、ローカル線となり、駅舎の改築などもなされなかった結果、嘉例川駅など、開業当初古い駅舎が数多く残っています。

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 「はやとの風」は、観光列車ですので、こういった古い駅にこまめに停まって、観光時間が取られています。車内では、駅弁も売られています。

 私は栗野で降りました。栗野駅は簡易委託駅で、香ばしいきっぷをいろいろと売っています。これはそのうち記事にします。降りたのは私一人でした。

 

 

2020年12月14日 (月)

はまなす編成

 北海道のリゾート列車は、全盛期には、いろいろとありましたが、近年は、「ニセコエクスプレス」、「クリスタルエクスプレス」が廃車され、残るは、キハ183系改造の「ノースレインボーエクスプレス」のみになっていました。北海道庁からの補助金を受けて、キハ261系5000番台のリゾート列車「はまなす」編成と「ラベンダー」編成の2編成計10両が新製されることとなり、「はまなす」編成が、今年の10月から運行を開始しました。「ラベンダー」編成の方は、来年春デビューのようです。

 5両編成のうち1両は、ラウンジカーとして、フリースペース扱いで、残りの4両は普通車です。既存のキハ261系との違いは、普通車の全席にコンセントがつき、車内Wi-fiが使える、という点です。

2020_11010159 (白糠にて)
 10月の運行開始を記念して、各方面への特急列車に、この「はまなす」編成が充当されることになりました。丁度十勝方面へ行っていた10月下旬に、「おおぞら」の運用に就くことがわかったので、移動を兼ねて、少し乗ってみました。

 白糠で「北の大地の入場券」を集め、池田へ戻るための特急「おおぞら8号」に「はまなす編成」が充当される、ということだったので、えきねっとで指定を押さえました。ちなみに、下り釧路行きの「おおぞら3号」は、帯広まで満席表示でしたが、この列車は難なく取れました。ひょっとすると、帯広から先は満席近かったのかもしれません。

2020_11010142 (踏切から)
 白糠で普通列車を降り、下り釧路行きの「おおぞら3号」を撮影することにしました。初めて降りた町なので、土地勘は全くありません。よって、駅近くの踏切からです。

 駅前通りの蕎麦屋に入って、(「三浦」というお店ですが、びっくっりするくらい美味しい蕎麦でした)釧路で折り返してきた「はまなす編成」に乗ります。ピンク色の車体で、真新しさはありますが、中に入ってしまえば、普通のキハ261系と何ら変わりはありません。

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2020_11010168 (はまなすラウンジ)
 「はまなす」ラウンジに行ってみました。JR社員と思しき背広姿の人が何人かいて、車販もやっていました。海側(根室本線基準)は窓向きの席で、山側はボックスシートです。先客で全席埋まっていたので、写真だけ撮ってそそくさと退散しました。

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2020_11010166 (普通車車内)
 普通席は、コンセントとWi-fiがあるので、その点は快適です。ただ、Wi-fiは、そもそも圏外の区間では使えません。宗谷北線などはほとんど使えないような気がしています。

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 ハイデッカー構造の「ノースレインボーエクスプレス」などは、乗ったときから、リゾート列車感がありましたが、この「はまなす編成」にそういうのはありません。あくまでも汎用特急車両に、少しフリースペースを付けた、といった感じです。JR北海道の財政事情を考えれば、完全なリゾート列車を保有する余裕はないのだと思いますが、個人的には、JR東日本で廃車されているキハ40系列の観光列車でももらってくれば、と思ったりもします。

 「はまなす編成」は、宗谷線特急の代走車両としての役割が相当程度あるようで、「宗谷」「サロベツ」には、12月以降、日常的に運用されています。

 

 

2020年11月15日 (日)

あそぼーい!白いクロちゃんシート

 8月暮れに、「みんなの九州きっぷ(北部九州版)」を使って、阿蘇地方などに行っていました。南阿蘇を観光したのち、阿蘇駅からは観光列車「あそぼーい!」に乗る予定にしていました。この列車は全車指定席の特急列車です。熊本と阿蘇、大分の都市間特急としての役割も一定程度担っているだけに、少しくらい自由席を設定しておいてほしいものですが、とにかく全車指定席で、指定席特急券がないと乗れません。

 「みんなの九州きっぷ」では、きっぷの予約はJR九州ネット予約限定ですが、指定席の予約はネットではできません。きっぷを受け取ってから駅で指定を取ることになります。私のように首都圏に住んでいると、指定の確保は、現地に行ってからでないとできません。実家に頼もうかと思いましたが、乗車予定日の「あそぼーい!」には1週間前でもそれなりに空席があったので、取れるだろう、と思っていました。

2020_08310186 (阿蘇にて)
2020_08310207 (熊本にて)
 それが、長崎空港に降り立ち、大村駅で見てもらうと、「あそぼーい!」だけ満席で取れません、それ以外は取れましたけど、と言われました。それでは困るので、展望とかそういうのもありませんか、と聞いてみました。展望とクロちゃんシートは別列車扱いだからです。窓口氏は全部見てくれて、「クロちゃんシートならありますけど」と言いました。乗れるなら何でもいいです。それで、と言いましたが、「白いクロちゃんシート」は、大人と子供が必ず隣同士で座れるのが売りで、加算料金があります。大人1人でも乗れるのか、という問題と、追加料金不要の指のみ券を出していいのか、という問題が2つありました。窓口氏も同じことを思ったようで、紙の通達を捲っていました。結果、どちらも問題ないようで、単なる指のみ券が出てきました。

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 阿蘇駅から乗ってみると、子供連ればかりです。大人1人で乗るのは明らかに設定の趣旨から外れています。が、満席だったので仕方ないです。

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2020_08310198 (クロちゃんシート車両)
 子供が必ず窓側になるよう、転換クロスで、窓側は子供用なので、足置きなどが付いていて大人は座れません。「あそぼーい!」に乗ったのは地味にこれが初めてですが、今度は普通席車両に乗りたいと思います。

 

 

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