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2022年12月31日 (土)

Sきっぷ(札幌留萌間)

 今年もあと数時間で終わりの大晦日です。

 個人的に年末のこの忙しい感じと、年始の雰囲気が好きなのですが、まあそれはいいです。

 さて今日は、来年3月末で廃止になる留萌本線のきっぷです。札幌留萌間は、函館本線の特急と留萌線の普通列車を乗り継いで、2時間ほどです。留萌線の本数が減っているのがネックですが、札幌方面からの特急列車とは深川でうまく接続しています。

 同区間には、北海道中央バスの都市間バス「高速るもい号」と、沿岸バスの都市間バス「特急はぼろ号」、「特急ましけ号」が走っています。こちらの所要時間はおよそ3時間ほどです。特急はぼろ号は予約制で、留萌より先の羽幌、遠別、天塩、幌延方面が主ではありますが、留萌市内にもいくつか停留所があります。深川留萌道経由ですが、札幌市内の次は留萌市内まで停まりません。留萌市内までの運賃は2410円です。

 高速るもい号は、非予約制で、深川経由便と滝川経由便の2つがあります。滝川経由が3本、深川経由が4本で、運賃は2650円です。深川市内と滝川市内でそれぞれ乗降を取り扱います。

 都市間バスの運賃料金をみたところで、JRの運賃を見てみます。こちらは自由席特急料金を含めて、札幌留萌間5460円です。これは片道の運賃料金です。乗車券だけでも3630円します。

 JRの特急は確かに速いですが、都市間バス往復運賃より高いとなっては、これでは勝負になりません。しかも深川で乗換があり、当たり前ですが、留萌市内は、駅までしか行きません。都市間バスは、十字街やらの市内各所にいくつか停まります。

 そこで、札幌留萌間には、自由席往復きっぷ(Sきっぷ)が設定されています。往復で5750円です。片道にすると、2870円です。これならバスと互角に戦えます。割引率は、48%とほぼ半額です。Sきっぷの設定区間は、特急1本で行ける区間ばかりですが、留萌だけは普通列車に乗り継ぐのが前提になっています。

 留萌線がなくなる前に、普通列車しか走っていない線区のSきっぷを使っておこうと思い、去年の1月に一度買っていました。しかし、この時は札幌圏の豪雪により、留萌線どころか、函館線の特急も、駅員氏曰く「岩見沢ですらまともに走ってないから、バス乗ってください」というほどで、結局留萌まで、高速るもい号に乗って行きました。初山別まで行って1泊し、翌日の留萌線も、もちろん運休していたので、深川まで沿岸バスの留萌旭川線に乗りました。1日5往復、留萌深川間の運賃は1100円です。留萌線廃止後の主な代替交通機関となる予定です。

 そういうわけでSきっぷは、まったく使えなかったので、払戻しました。

 先々週、今度こそは、と1か月前に北見でSきっぷと指定料金券を仕込みました。指定席券売機でSきっぷを買うと、そのまま指定席を予約しますか?という画面に変わり、指定料金券を買うことができます。

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 吹雪く予報でしたが、滝川駅構内でポイント不転換があって深川に20分遅れで着き、留萌線は接続待ちをしていたので、留萌にはおそらく20分延着したくらいで、行きはちゃんと留萌まで使えました。
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 窓口で帰り分の指定料金券を買いました。指定券発行印に、「留萌」と入っているのがいいです。こういうハンコ類もお蔵入りしますから、できるだけ集めておきたいですが、そもそもどういうハンコがあるのかよくわからないのが実情です。

 レンタカーを借りて初山別村の温泉に2泊していました。中日は晴れていましたが、行きも帰りも吹雪いていて、特に帰りは、羽幌苫前間で完全にホワイトアウトしてしまうなど、冬の留萌管内の洗礼を浴びてきました。

 なんとか留萌市内まで戻ってきて、駅に行くと、列車はいましたが、1617発の深川行きは運休だということでした。その足で、中央バスの留萌ターミナルに行き、1600発の滝川経由便に乗車します。こちらも道央道が吹雪で通行止めで、札幌にはおそらく1時間は遅れる、と最初に説明がありました。滝川は国道経由なので遅れない、とも言っていました。

 滝川駅前でバスを降りて、札幌行きの特急ライラックに5分乗継です。こちらは数分遅れで走っていました。

 そういうわけで、Sきっぷは復路の留萌滝川間が使えていませんが、まあ冬の留萌線なので、上々の結果です。廃線は3月末で、これから冬本番を迎え、一度ドカ雪が来ると1週間は運休になる路線ですので、行ったけど乗れなかった、という事態は普通に想定されます。先述した通り留萌は代替となるバスが結構充実していますので、旅程崩壊は免れられます。時間はかかってもバスの運休は鉄道より少ないです。何度も書いているところですが、もはや留萌線の存在意義はほとんどありません。

 廃止前にもう一度行こうとしていますが、臨時列車の運転とかはあるんですかね。今のところ何も発表されてませんが。

 

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 さて、2022(令和4)年も終わりです。今年もお読みいただきありがとうございました。謎の連載企画をしていますが、これはそれなりの成果が出ているものですので、また追々発表しようと思います。

 今年は、プライベート以外では、出向期間が終わり、芝公園のビルに勤務地と業務が変わるなどしましたが、生活の根本はほとんど変わっていません。旅行関係では、北海道滞在期間が42日と過去最高を一気に更新(どう考えても行きすぎです)し、SFC修行をしたおかげで来年はANAのプラチナステータスになります。

 来年の予定は、今のところ冬にまた集中渡道期間が決定しているくらいで、そのあと暫く静かになりますが、今後もお付き合いくだされば幸いです。

 それではみなさま、よいお年を!

 

 

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