« 2022年8月 | トップページ | 2022年10月 »

2022年9月の5件の記事

2022年9月22日 (木)

在来線特急「かもめ」号グリーン車

 先ほど、長崎発着、最終の在来線特急「かもめ」号が、博多、長崎両駅を発車しました。運転時刻は次の通りです。

           博多        長崎
かもめ45号  2210 → 2400 
かもめ48号  2344 ← 2137

 博多発の「かもめ」号は、佐賀行きの101号がまだ残っているので、正確には、かもめ号の最終列車ではありませんが、長崎行きとしては最後です。下り長崎行き45号は、5分延で博多を出たそうです。

2022_08290426(長崎駅停車中の787系)
 散々書いてきたので、もう書きませんが、明日から新幹線「かもめ」号になります。先月乗り納めをしたとき、長崎行きは、885系の普通車に乗りましたが、せっかくなので、帰りは、787系のグリーン車にしてみました。肥前鹿島から用務客と思しき人が1人乗ってきたほかは、長崎から博多まで乗りとおしたオタクばかりで、DXグリーンと個室も埋まっていました。

2022_08290415
2022_08290431(長崎駅あれこれ)
2022_08290437(「特急かもめ」の表示)
 往路で眺めた有明海を再度眺め、肥前山口は通過して、博多に向かいました。ラストランの様子をTwitterで見ている限り、博多長崎両駅とも、予想していたほどの人出ではなかったような気もします。終着駅に着くのは、30分から1時間後ですが、最後まで何事もなく、走ってほしいものです。
331000131
331000132
 ラストランと一番列車は単純に混んでいるので、避けているため、今日と明日は普通に家にいますが、来月末に、開業後の西九州新幹線に乗りたいと思っています。

 

 

 

2022年9月21日 (水)

特急「かもめ」

 いよいよ明後日、長崎まで西九州新幹線が部分開業します。当日に長崎入りすることは全く考えていませんが、前回に引き続き、長崎本線から無くなるものシリーズです。いきなり余談ですが、前々回くらいから、きっぷ券面以外の写真はクリックすると拡大します。そうすると本文表示のものが少しぼやけているような気がするのですが。。

2022_08290306
2022_08290308(885系「かもめ」長崎にて)
 今回は、特急「かもめ」です。「かもめ」の歴史は長く、戦前は、客車列車として東京~神戸間を走っていましたが、太平洋戦争の激化とともに、1943年には運転を終了しています。戦後は、京都~長崎間の気動車特急でしたが、山陽新幹線の博多開業の1年後、長崎本線の電化完成とともに、博多~長崎間の電車特急になっています。

 それから、JR化後に、783系「ハイパーかもめ」が登場したり、485系が引退したり、885系「白いかもめ」が運転を開始したりしながら、現在は、博多~長崎間と門司港~佐賀間を走る特急列車として、885系、又は787系で運転されています。783系が使われていた時は、特急「みどり」「ハウステンボス」と併結して、肥前山口まで合計13両編成で走っていたこともあります。

331000122
331000121
 九州島内は、高速バスとの競争が激しく、博多(天神)~長崎間には、高速バス「九州号」と熾烈な争いがあります。特急「かもめ」にも、ネット予約専用の割引きっぷが3種類設定され、いつでも買える「九州ネットきっぷ」、3日前まで買えて変更もできる「九州ネット早特3」、7日前まで買えて変更不可の「九州ネット早特7」です。最安の「ネット早特7」は、正規料金(5590円)の半額以下の2340円です。「九州ネットきっぷ」は3150円で、これでも半額近いです。「九州ネット早特3」は、その中間の2550円です。これでも半額以下ですので、いかに競争が激しいかがよくわかります。

 ちなみにバスは正規料金で2620円、所要時間は、博多から2時間半、天神から2時間10分です。特急「かもめ」は、列車によりばらつきはあるものの、約2時間ですので、早特きっぷを買って、丁度互角です。バスは天神直通ですので、天神に用事がある場合は、渋滞していなければ、バスに軍配が上がるかもしれません。
2022_08290295

2022_08290297(見納めの「諫早」「浦上」)
 博多1015発の「かもめ91号」は、多客期のみ運転の臨時列車ですが、スジ的には準定期列車です。車両は885系で、窓側が埋まるくらいには乗っていました。ちなみに、佐賀で少々降りたほかは、ほぼ長崎まで乗り通していました。

2022_08290287
2022_08290283(博多にて)
 肥前鹿島までは新設の特急「かささぎ」が乗り入れますが、その先、有明海を望み、雲仙も見えて、885系の振り子が本領を発揮する曲線ばかりの長崎本線を特急列車が走るのは明日までで、真っ白な高架の長崎駅に入線するのもこれで最後です。電化設備が撤去されるので、リバイバルとかも、おそらくできません。

2022_08290318
2022_08290315(長崎駅の掲示類)
 在来線特急としての幕を下ろす「かもめ」は、9月23日から新幹線になります。所要時間は最速列車で30分短くなり、1時間半、その一方で、ネットきっぷ系も約1000円値上げされます。「リレーかもめ」は、平坦直線の多い区間のみを走るようになることから、885系充当列車は大幅に減り、8両編成に増強された787系主体になります。

2022_08290319(在来線乗り場。「博多方面」の表示は残るのか。)
2022_08290322(工事中の新幹線乗換改札)
 明日、博多駅から最終列車が出ますが、グリーン席全席と普通席7割近くがパックで抜かれていたそうです。その是非(非だと思っていますが)はともかく、何事もなく、最後まで安全に走ってほしいものです。

 

 

2022年9月19日 (月)

西九州新幹線開業前の浦上駅

 今週の9月23日に、西九州新幹線が部分開業します。武雄温泉乗換や、途中駅の営業体制の是非など、いろいろと言われていますが、とりあえず置いときます。西九州新幹線が開業するので、これまで博多長崎間を通しで走っていた特急「かもめ」は、博多武雄温泉間の特急「リレーかもめ」と、新幹線の「かもめ」になります。

 それに伴って、肥前鹿島~諫早間では、特急列車の運転がなくなり、なおかつ、特急が来なくなる、肥前浜から長崎までの長崎本線は、全て気動車運転となり、架線はそのうち撤去されます。長崎近郊の列車は、今でも大村線直通の方が本数も多く、諫早までの区間列車でも、気動車列車が多くあるので、架線撤去自体は特段驚きではありませんでした。ただ、諫早~肥前山口(江北)間の気動車列車に、どっかから持ってきたキハ40系列を少しだけリニューアルして投入するとは思いませんでした。せめてキハ200系列とかだと思っていましたが、本当は経営分離してしまいたかったJR九州のやる気のなさを具現しているのか、などと勘ぐってしまいます。

 いずれにせよ、長崎駅から在来線特急は消え、電車も無くなります。先月末に、これら無くなるものの見納めに行ってきました。長崎まで885系「かもめ」で直行し、折り返し、817系の鳥栖行きで浦上へ行きます。浦上駅は、高架化されたばかりの駅で、特急も全列車停車します。ところが新幹線の開業後は、ローカル列車だけになり、ホームは4両もあれば十分なので、特急対応の残り4両分は、仮設でした。

2022_08290328 (817系。長崎にて)
2022_08290334(長崎駅留置線)

 長崎から浦上までは、路面電車の方が便利なので、こんな区間でわざわざJRに乗る人はほぼいません。ちなみに、新幹線開業後に発売されるネットきっぷは、浦上発着の設定もあり、これらは、長崎まで新幹線に乗って、折り返せるそうです。本数の少なさがネックですが。

 浦上駅は、窓口と多機能券売機が1つずつあります。券売機では、特急券も買えます。長崎までの特急券設定はありません。路面電車に乗ってください、ということでしょう。

2022_08290338
2022_08290343
14100015
24100002
2022_08290345
2022_08290344(浦上駅あれこれ。クリックすると拡大します)
 諫早まで乗るので、乗車券と特急券をセットで買いました。そうすると、どちらも85mm券になります。乗車券には、「長崎線経由」と記載があります。特急が無くなると、この口座も設定が無くなると思われます。

2022_08290388
2022_08290383(長崎行きの885系「かもめ」)
 特急券は、何気ない普通の券売機券ですが、これももちろん買えなくなります。ホームに上がって、さっき乗ってきた885系の折り返し「かもめ」に乗りました。

 

 

2022年9月17日 (土)

しらゆき91号

 特急「しらゆき」のE653系は、4両編成でグリーン車はありません。新潟から上越妙高まで走っている北陸新幹線接続の列車で、特急「北越」の代替です。新型コロナによる旅客需要減少により、深夜帯の1往復が運転取りやめになりました。それで余った1運用を「いなほ」に回し、「いなほ」1往復が、「しらゆき」用の4両編成で運転されています。こちらは多客期には通常の7両編成に戻ります。

 さて、柏崎市では、毎年7月26日に、「ぎおん柏崎まつり 海の大花火大会」が開催されています。コロナの影響でここ2年連続で中止になっていましたが、今年は開催されました。海上で打ち上げていて、海の中で開く海中スターマインが有名です。

 この花火客輸送臨として、新潟行きの快速「海中スターマイン」号が帰りの時間帯に2本運転されていました。行きは1本のみです。その列車が今年から特急列車に格上げされて、「しらゆき」の臨時扱いになりました。帰りが91号と93号の2本、行きは92号の1本です。車両は、「いなほ」用の7両編成で、グリーン車もあります。ちなみに全車指定席です。

 柏崎の花火大会は初めて行きましたが、なかなかの迫力でした。曜日関係なく26日固定で、今年は平日だったこともあり、のんびりした雰囲気です。コロナの影響で大きな花火大会は3年ぶりで写真の腕が落ちているような気がしました。。

2022_07270139
2022_07270119
2022_07270082(ぎおん柏崎まつり)
 終了が少し押したため、20分かかる駅までは小走りで急ぎました。同じく新潟行きの「しらゆき91号」に乗ると思しき人が多数ダッシュしていました。

 せっかくならグリーン車に、と思って、通路側ですがグリーンにしました。「いなほ」のグリーン車は3列かつ足元も広々していてとても良いです。満席ですが隣は来ませんでした。私でぎりぎりだったので、間に合っていない人も結構いたのではないかと思います。あと20分くらい発車を遅くしてくれるとよいのですが…
2022_07270208
2022_07270197(柏崎にて。側面は「臨時」)
21100039
 長岡で半分くらい降りました。新潟のホテルに泊まって、翌日は午前半休にしていたので、10時過ぎの新幹線で東京に戻りました。在来線から新幹線への乗継は、翌日でも乗継割引が効きます。直前に柏崎行きを決めたので、トクだ値は取れませんでした。午前4時をまたぐ行程なので、えきねっとは使えません。午前4時制約を撤廃してくれれば、経由駅に、加茂くらい入れれば、この行程でも、えきねっとで出せるように思いますが、豊田のアシストマルスで係員を呼び出しました。今のところ、係員呼び出しをして5分以上待たされたことはありませんが、主要駅の窓口が置き換えられているので、今後はどうなることやら。

 

 

2022年9月16日 (金)

肥薩おれんじ鉄道通過連絡

 肥薩おれんじ鉄道とJR九州の連絡運輸は、移管初期には、出水、新水俣接続が存在したものの、すぐに無くなり、長らく、八代、又は川内からその周辺の駅までの設定が続いていました。旧鹿児島本線ですが、通過連絡の設定はありませんでした。貨物列車以外の通過需要が殆ど無かったのが理由と考えられます。

 それが、観光特急「36ぷらす3」の運転開始とともに、八代川内間の通過連絡運輸が設定され、同時に連絡運輸範囲が九州管内各駅に拡大したとされています。されています、としたのは明確な根拠に基づいているわけではないからです。実際に連絡運輸取扱基準規程別表、いわゆる赤本を確認したわけではないので。

 おれんじ鉄道の通過連絡乗車券は、JR九州ネット予約で買うことができます。できはしますが、結構苦労します。「36ぷらす3」に乗るのであればすぐに出せますが、そうでないと、新八代から川内まで新幹線経由になります。

 そこでいろいろ試していましたが、結局は、経路検索の偶然の結果に頼るほかはないようです。とりあえず、新幹線利用のチェックは外します。それ以外の設定はできません。例えば、乗換駅指定で、八代を入れると、乗換駅指定をした時点で新幹線利用のチェックが自動で入ります。この2つは自動連動しているようで、新幹線利用のチェックを外した状態で乗換駅を指定することはできませんでした。

 では、熊本又は八代から南の区間で、利用列車指定、普通・快速列車、にすると、今度は経路なしになります。おれんじ鉄道の列車は、普通列車として認識されないようです。

11300013

 別府から串木野までの乗車券を何気なく購入したように見えますが、上述の通り結構苦労しました。出発時刻次第で、博多経由が出たり、久大本線経由が出たりします。豊肥本線経由も出ます。どういうアルゴリズムが組まれているのか謎でした。乗りたい時間のソニックではどうしても出なかったので、1時間遅い列車を指定して、窓口で指定券の変更をして乗りました。

 そういうわけで、ほぼ奇跡的に出てきたきっぷで、実際に乗車してきました。博多新八代間は新幹線です。券面の表記は、「八代・おれんじ・川内」と会社名が入ります。

2022_08290028(東シナ海)
 おれんじ鉄道区間は、乗客こそ高校生ばかりなものの、八代海と東シナ海を望む景観は抜群に良いです。晴れていれば甑島列島まではっきり見えます。この景色が好きで個人的に年1回くらいは乗っています。季節は夏が良いです。


2022_08290123(甑大橋)
 完全に余談ですが、甑島列島の中甑島と下甑島を結ぶ甑大橋が2020年に開通し、海上大橋として、コバルトブルーの海と合わせてこれまた非常に綺麗な景観です。串木野新港、又は川内港からフェリーか高速船で1時間少しです。

 

 

« 2022年8月 | トップページ | 2022年10月 »