城崎温泉・天橋立片道きっぷ
北近畿タンゴ鉄道が、京都丹後鉄道と名前を変えてから、随分と経ちます。6年だそうですが、略称のKTRも「丹鉄」となりました。北近畿タンゴ鉄道は、線路保有の第三種鉄道事業者として今も残っています。丹鉄は、運営母体が高速バス会社の「WILLER」であることもあり、企画きっぷの予約がネットで決済まで完結したり、新型普通列車車両の座席にコンセントを設置したり、と利用者目線で便利な取組みを進めている印象です。
それはともかくとして、先日、倉吉に行ってきました。倉吉市のキャンペーンに乗っかったのですが、初めて行った倉吉市内の赤瓦・白壁土蔵群を見てきました。倉吉まで行ったので、実家に帰ることにしましたが、その帰りに、前から気になっていたきっぷを使ってきました。
そのきっぷは、「城崎温泉・天橋立片道きっぷ」です。名前の通り、城崎温泉から天橋立まで、又はその逆の片道利用できる企画きっぷです。途中下車はできませんが、JR山陰本線内の城崎温泉~豊岡間を含めて、特急列車自由席が利用できます。
途中下車はできないので、途中で観光をするには不向きですが、この区間の全区間で特急自由席を利用すると、3060円かかります。普通列車だけで行っても1400円です。
この切符の発売価格は、1280円ですので、普通列車だけで行っても元が取れます。城崎温泉に宿泊して天橋立を観光、又はその逆の行程というのは北近畿旅行の定番ルートですので、そういう利用を想定しているのだと思います。
発売は、丹鉄の天橋立駅と、城崎温泉駅前の全但バス案内所「SOZORO」、丹鉄のホームページです。ネット予約の場合は、引き換え場所、利用日時を指定の上、いずれかの場所できっぷに引き換える必要があります。ちなみに、JR西日本の「JRおでかけネット」のトクトクきっぷ検索では出てきません。
私は丹鉄のホームページから予約しました。予約すると、予約確認書というメールが送られてくるので、これを提示しました。特に印刷の必要はありません。
引き換えたきっぷは、地紋はないですが、細かいイラストが入った横長のものです。測ってみると幅は17cmもありました。
(城崎温泉にて)
(豊岡にて)
兵庫県民の旅行需要喚起策のおかげで、福知山線の特急「こうのとり」は7両編成がほぼ満席、城崎の温泉街は人で溢れていました。京都行きの特急「きのさき」に乗り、豊岡からは、KTR8000系「丹後の海」の特急「はしだて」に乗り継ぎ、真っ暗になった天橋立は素通りして、宮津まで乗り越しました。
ちなみに乗り越しの特急券は、出札補充券様式のものでした。事由に自特がありますが、なぜか手書きされています。この様式で特急券を実際に出すのは初めて手にしました。JRでも規則上は出せますが、手持ちにはないです。松本の精算所発行のものを見たことはありますが。
***2022年6月19日追記***
前途の列車に対する特急券等を発売する場合は、事由の空欄に手書きするのが正しいのだそうです。事由に丸を付けるのは、現在乗車中の列車に対するもののときらしいです。なお、丹鉄には今年の4月から車発機が導入されており、車内での補充券発行は終了しているものと思われます。
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