ムーン・ライト高知
2009(平成21)年まで、京都~高知間で快速「ムーン・ライト高知」が運転されていました。定期運転ではなく臨時列車で、お盆年末等の繁忙期にのみ設定されていました。運行開始は1989(平成元)年で、当初はもう少し運転日が多かったようです。
列車は12系改造のグリーン車2両(座席車1両、カーペット車1両)と14系普通車1両の計3両で、多度津まで「ムーン・ライト松山」を併結して走っていました。松山の方も3両編成です。私が乗ったときはこの6両編成でしたが、更に前の2005年までは、下関行きの「ムーンライト山陽」も併結して岡山で分割していたそうです。列車の運転終了後、「ムーン・ライト高知」用の車両は、グリーン車の一部が若桜鉄道に譲渡され、隼駅に留置されているほか、座席車の14系は、東武鉄道へ行き、「SL大樹」として今も走っています。
(三ノ宮駅)
深夜の三ノ宮からカーペット車両に乗り込み、寝ている間に瀬戸大橋を渡って、多度津の分割も知らないまま、目覚めると、大歩危小歩危の渓谷をゆっくり走っていました。夏の高知は快晴で、高架化されたホームに朝7時過ぎに着いて、とさでんに乗った記憶がありますが、保存しているきっぷによると、特急「しまんと1号」に乗り継いで、窪川から予土線へ向かったようです。
(高知にて)
車内の写真は、高知に着いて、窓越しに外から撮った1枚しかなく、今なら降車前に撮っておくのになあ、と惜しい気がします。
私が中高生だったころは、まだ客車列車の夜行快速が高知、松山、博多と走っていて、寝台列車も多くありました。京都向日町運転所の横を新快速で走ると、雑多な客車やジョイフルトレインが休んでいて、通るたびに目を凝らしていました。今では223系や221系、それに編成の整った特急車両ばかりになり、当時の楽しみは無くなってしまいました。
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