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2021年6月の2件の記事

2021年6月15日 (火)

桜海里

 上越市(旧高田市)の高田城は、夜桜で有名な桜の名所です。夜桜鑑賞に便利な臨時の快速列車「高田お花見号」が運行されていて、485系から「いなほ」E653系に変わって今も運転されています。

 この列車は以前からありましたが、「海里」が誕生してから、昨年、初めて快速「桜海里」が設定されました。土休日は、「海里」が庄内方面へ行くためか、水曜日2回の設定です。しかしながら、昨年は新型コロナの影響で運休とされました。

2021_04070064 (高田にて)
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2021_04070044 (新潟にて)
 今年も設定され、いつもは金曜日か月曜日にしか有給を取らない私が、週まん中の水曜日に1日だけ怪しい休暇を取得して乗ってきました。指定席券は、平日とはいえ激戦区となることが予想されたので、0530のえきねっと事前受付で、50番の順番で往復ともに仕込んでいましたが、当てにはできないので、10時打ちを決行することにしました。1ヶ月前はの3月7日は、日曜日です。ちょうどそのときは長期休暇を取って北海道にいました。朝少し早く旭川の常宿を出て、「ライラック」で深川に降り立ちました。ここで10時打ちをお願いします。なお、高田は、えちごトキめき鉄道に移管されているため、「桜海里」の指定席券は、当該鉄道と連絡運輸のある会社でしか発券できませんが、JR北海道は設定があります。

 深川は、申込書を当日の朝から預かってくれるようで、申込書を預けて、10時前に窓口へ行きました。なお、来駅は必須だそうです。よく見ると、掲示がありました。一旦、窓口を締切にして、時報とともに、打ってくれました。往路の高田行きは取れましたが、復路はダメでした。あとでえきねっとを見ると、復路は、コンパートメントが取れていましたので、往復とも乗車確定です。ちなみに、10時打ちをしたあとは、深名線代替バスで、幌加内から名寄に行っていました。乗客は名寄まで私だけでした。

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 怪しい有給の前日、新幹線で新潟へ行き、越後線の駅を少しめぐったあと、新潟から「桜海里」に乗りました。ツアー団体が半分を占め、それ以外にも普通の観光客が多い印象です。いつもは羽越本線を走る「海里」は、羽越線基準で海側にコンパートメントや、フリースペースの大窓が来るようになっていて、信越線内では逆側になっていました。
2021_04070061 (青海川駅を通過)
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2021_04070120 (高田百万人観桜会)
 高田に着き、高田城へ行きましたが、今年は暖かくなるのが早く、4月7日時点で桜は散り始めていました。夜桜まで見たかったのですが、真っ暗になるまでいては帰りの「桜海里」に乗れなくなるので、ぎりぎりまで粘って撤収です。

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2021_04070140 (コンパートメント車両)
 帰りはコンパートメントです。列車名は「桜海里コンパートメント」と別列車扱いになっています。見知らぬ鉄オタと3人同室でした。往路は高田まで走り続けましたが、復路は、直江津と柏崎で少々停車時間がありました。新潟まで行くと帰れなくなるので、長岡で降りました。

 

 

ふらの・びえいフリーきっぷ

 「ふらの・びえいフリーきっぷ」は、札幌からの往復特急自由席と、富良野・美瑛のフリー区間が付いた観光用のきっぷです。フリー区間は、函館本線の滝川~旭川間、根室本線の滝川~幾寅間と富良野線全線で、区間内は、普通列車の自由席が乗り放題です。札幌から旭川、又は富良野までは、特急列車の自由席で往復できます。なお、札幌から旭川、富良野まで200km以内に収まっているせいか、発着駅は札幌の単駅限定で、札幌市内にはならず、千歳や小樽など他駅発の設定もありません。ちなみに、フリー区間だけの「ラベンダーフリーパス」(2800円)もあります。いずれも利用当日まで購入できます。
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 往復の特急は、自由席なら追加料金不要で乗れますが、指定席、又はグリーン席を利用する場合は、それぞれ指定料金券、又はグリーン料金券を購入すれば併用できます。

 発売額は7400円です。札幌~旭川間の往復だけで、普通運賃なら9380円、えきねっとトクだ値でも5720円しますので、少しフリー区間を利用すれば十分に元が取れますし、普通運賃基準なら、一切フリー区間を使わず、旭川を往復するだけで元が取れます。もっとも、単純往復だけならSきっぷ(5550円)の方がお得ですが。

 先週連休を取って、5日間、また北海道に行っていました。今度は道北方面です。当初の予定では、宗谷本線の観光列車、急行「花たび そうや号」に乗る予定でした(そのうち記事にはします)が、5月16日から、鈴木北海道知事や札幌市長が、札幌市、旭川市、小樽市、及び石狩管内のまん延防止等重点措置で十分だ、北海道は広すぎるから全道での緊急事態宣言は実態にそぐわない、と反対していたにも関わらず、政府の分科会が「メッセージ性がある」と言い、ただそれだけの理由で北海道全域に緊急事態宣言が発出されたため、5月15日の運転開始を数時間後に控えた、14日(金)の20時ごろ、全列車の運休が決まってしまったため、行程を変更して行っていました。

 北海道内は、AIRDOANAと共同企画のフリーパスが発売されてからは、こればかり使っていて、このきっぷのような地域限定のフリーきっぷを買う機会はなかなかありませんが、今回は、道北方面へ行くと言っても、オロロンライン沿いを観光することが主目的だったので、「きた北海道フリーパス」を買うほど乗りませんでした。木曜日の夜便で千歳へ飛び、千歳市街で1泊ののち、2日目は美瑛を観光しようと思って、このきっぷを買いました。ただし、雨予報だったので、雨なら、石狩沼田と奈井江へきっぷ収集に行くつもりでした。

 当日の朝起きると、街路樹が強風で靡き、道行く人の傘がひっくり返っていました。時刻通り来た快速エアポートで札幌へ行き、「ライラック」に乗り換えると、江別~豊幌間の夕張川橋梁で徐行運転をするため遅れる、と車内放送で告げられました。よって、前日からほぼそのつもりでしたが、きっぷ収集に行程変更決定です。ちなみに、過去5、6回富良野美瑛には行っていますが、全部雨です。美瑛に行こうとすると必ず雨が降ります。どうしてなんでしょうね?

 「ライラック」を深川で降り、留萌線に乗り換え、石狩沼田で降りました。ちなみに、明日も乗ります。沼田の町を散策でもしようかと思いましたが、千歳駅へ向かう途中で折り畳み傘が曲がってしまっていて、駅舎の写真だけ撮ってすぐ諦めました。次、奈井江へ行き、ここも暴風が吹き荒れていて外へ出るのは止めました。なお、函館本線は、江別~幌向間で強風のため、運転見合わせ、となっていたので、特急列車は運休が多発、走っていても30分から1時間程度遅れていました。普通列車はほぼ時刻通り動いていたので、私の予定は崩れることなく、宿泊地の旭川に10分遅れで着きました。道北の遅い日没(1915頃)になると晴れ間が出てきて、翌日からは快晴の旅路となりました。

 よって、「ふらの・びえいフリーきっぷ」という名称ながら、富良野にも美瑛にも行っていません。それでも十分元が取れているのでよいです。有効期間4日間というのも丁度良かったです。

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 指定料金券を買うと、新千歳空港駅のベテラン窓口氏は、「指定券発行の列車に限り有効」という印を捺しました(これは初めて見ました)が、乗り遅れは自由席利用になるので、誤解を招くような気もします。まあそこはどちらでもいいです。復路の指定料金券を留萌駅で買うと、こんなきっぷを留萌で提示する人はいないのか、タリフを調べて発券してくれました。こちらは普通の「指定券発行」印でした。

 

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