« 2020年9月 | トップページ | 2020年11月 »

2020年10月の5件の記事

2020年10月19日 (月)

マリン・パノラマ

2020_09280005 (岡山にて)
 瀬戸大橋を渡る快速「マリンライナー」には、2階建てのグリーン車、普通車指定席合造車があります。JR他社であれば、クロハ223とかにでもなるところ、JR四国は、4桁の私鉄風の形式ですので、カタカナは付かず、223系と全く同じ5000系です。普通車は223系そのものですが、グリーン車はJR東日本のE217系グリーン車を参考に作ったようで、車内もそれによく似ています。このグリーン車は、1階部分が普通車指定席、2階と運転士後ろの1列がグリーン車になっています。

21600005 (「マリン・パノラマ」)
21600006 (「マリンライナー」)
 このうち、運転士後ろの1列については、以前は「マリン・パノラマ」として別列車扱いでしたが、今年の8月1日から、2階席と同じ扱いになり、「パノラマ」の名称は、マルス上の列車名として消滅しました。

_190924_0085 (瀬戸大橋)
 マリンライナーに乗るときは、いつもギリギリに指定を取るので、なかなかD席を取れることがないのですが、運転士背後のAB席は1段高くなっているなど、どこに座っても眺望は良いです。

 

 

 

2020年10月18日 (日)

せとうち岡山・香川パス

 瀬戸内観光に便利なきっぷとして、「せとうち岡山・香川パス」が発売されています。名前の通り、岡山県、香川県の瀬戸内に面した地域で使えるフリーきっぷで、フリー区間は、以下の通りです。

(JR西日本「おでかけネット」より引用)

~鉄道~

JR 山陽本線(岡山~倉敷間)、宇野線(岡山~宇野間)、瀬戸大橋線(茶屋町~宇多津)、 予讃線(高松~観音寺間)、土讃線(多度津~琴平)、高徳線(高松~屋島)
  ※快速・普通列車普通車自由席利用に限ります。

~船舶~

②両備フェリー(新岡山港~小豆島(土庄港)航路)
③小豆島フェリー(高松港~小豆島(土庄港)航路(フェリーのみ利用可))

  ※高速艇は対象外(別途、運賃等が必要です。(差額収受ではありません))

~路線バス~

④岡電バス(岡山駅~新岡山港)

 

31100016
 特筆すべきは、小豆島航路が使えることです。岡山側、高松側のいずれからでも利用できます。これだけ乗れて、有効期間は3日間、発売価格は2850円です。また、券面は、バスや船舶の係員がすぐわかるよう、有効期間が大書きされています。ちなみに、高松駅の自動改札は通りません。

 これだけお得なきっぷですので、発売条件も結構厳しいです。旅行会社の旅行商品のオプションとして発売(2名以上かつ宿泊付きJRプランのみ可のようです)、又は岡山駅まで新幹線、在来線特急列車をe5489で利用した場合に発売、とされています。

 私は去年、普通に実家から岡山までe5489で新幹線を使い、このきっぷを買いましたが、今年は、新幹線は、日本旅行の格安こだま往復プランを使うつもりでしたので、まず、オプションに付けようとしました。そうすると、2名以上かつ宿泊付きのプランにしか付けられない、と言われました。

 他もいくつか聞いてみましたが、同じ条件でした。パンフレットは隅から隅まで読みましたが、「JRプラン」にしか付けられない、としか書いてませんでした。こういう細かい条件はきちんと明記しておいてほしいです。

 それはともかく、結局e5489の特典の方で買うことにしました。窓口で、e5489のきっぷ予約時の「決済完了メール」、「予約完了画面」または「予約詳細画面」のいずれかを提示すれば買えます。ご利用票ではないので、少し頭を使いました。

2020_09280080 (父母が浜)
2020_09280107 (小豆島)
2020_09280089 (高松土庄航路)
 岡山からマリンライナーで瀬戸大橋を渡り、四国一周を始めた「アンパンマントロッコ四国一周号」に新居浜まで乗り、インスタ映えで有名になった父母が浜へ行き、夕刻、小豆島へ渡りました。小豆島では、土庄港目の前のオーキドホテルで、4時間までレンタサイクルが無料で借りられます。これもきっぷの特典です。17時に借りたので、19時までですけどいいですか?と聞かれてしまいました。2kmほど先にあるエンジェルロードに行きました。干潮時にのみ島へ渡る道が現れる浜辺で、満潮寸前が最も綺麗です。潮の干満を調べていると、絶好の時間だったので、夕焼けと絡めて見てきました。2年ほど前に小豆島をレンタサイクルで回ろうとしましたが、オリーブ公園あたりで挫折しました。小豆島はレンタサイクルで回るには広すぎます。レンタカーがいいです。

 それはさておき、真っ暗になった土庄港から新岡山港行きのフェリー、文字通り真っ暗な新岡山港で岡山駅行きのバスに乗りました。港から駅まで40分くらいかかります。

 岡山香川あたりへ行くときは、いつも実家から行くので、日帰りでしか、このきっぷを使ったことがありませんが、それでも十分満喫できました。

 

 

 

2020年10月10日 (土)

あそ

 九州の記事が続きますが、今年の8月8日に、豊肥本線が全線復旧しました。熊本地震の発生から4年と4ヶ月です。当該地震では、阿蘇地方に甚大な被害がありました。

 国道325号線の阿蘇大橋が崩落したり、主要都市間国道の57号線が不通になるなどし、鉄道も豊肥本線、南阿蘇鉄道が不通になるなどの被害を受けています。このうち、豊肥本線は復旧しましたが、南阿蘇鉄道は、立野~中松間で不通が続いています。

 全線復旧後の豊肥本線は、通しで走る特急列車が、「九州横断特急」2往復に減らされています。このうち1往復は、土休日を中心に、観光列車「あそぼーい!」になります。被災前は、「九州横断特急」4往復に、臨時の「あそぼーい!」が熊本~宮地間で2往復走っていました。4年の長い不通期間に、熊本~大分間の都市間移動は高速バスに流れてしまったのかもしれません。

2020_08310105
2020_08310108
2020_08310099 (熊本にて)
 通しの都市間特急のほか、熊本~宮地間に、特急「あそ」が定期1本、臨時2本新設されました。「あそ」の名称は、急行「火の山」を格上げした1992(平成4)年にキハ185系特急列車として誕生し、2004(平成16)年、「九州横断特急」に名称変更されて一度消滅していますが、今回の復旧にあたり復活しました。

21100032
 定期1本は毎日運転ですが、臨時2本は、土休日を中心に運転されています。夏季期間は、3往復の運転がありましたが、秋季は、臨時の設定はされたものの、運休とされています。

2020_08310122 (立野にて交換)
2020_08310124 (スイッチバック2段目)
 車両は、「九州横断特急」と同じキハ185系2両編成で、ワンマン運転を行なっています。指定席1両自由席1両の構成です。

2020_08310193 (崩落した阿蘇大橋)
2020_08310195 (建設中の新阿蘇大橋)
 立野を出ると、阿蘇外輪山の急勾配を上ります。途中、崩落した阿蘇大橋の残骸が、斜面にそのまま放置されているのが見えました。地震後、この大橋は、文字通り「橋が消え」ました。土砂崩れに飲み込まれ、崩落しています。その隣では、真っ白な新しいコンクリート橋の新阿蘇大橋が架橋中でした。南阿蘇村方面を結ぶこの橋は来年の3月に開通予定です。

 阿蘇駅前からレンタカーを借り、阿蘇山を越えて、南阿蘇村方面へ向かいました。南阿蘇鉄道のトロッコゆうすげ号に乗るためです。

 国道57号線も、「北側復旧ルート」が10月3日に開通したばかりで、復興はまだ途上です。

 

 

 

2020年10月 4日 (日)

湘南ライナーマルス券

 東海道線の「湘南ライナー」は、首都圏で最後まで残っているライナー列車で、乗車には、ライナー券の購入が必要です。下りのライナー券は、東京、新橋の券売機で売っていますが、マルスにも一部が収容されており、ライナー券を購入することができます。こちらは、特企券扱いで、1ヶ月前の10時から買えるそうです。

21800001
 特企券といえども、ライナー券に変わりはないので、変更、払戻は不可です。しかも、イベント券口座に入っています。

 前週に北海道へ行くのに使った「北海道&東日本パス」が金曜日まで有効だったので、今出川さんに唆され、「湘南ライナー」にちょい乗りすることにしました。東京駅丸の内地下の窓口へ行き、申込用紙に「湘南ライナー5号」と書いて、研修中の札を付けた係員氏に提出しました。研修係員氏は、湘南ライナーのライナー券ですね、と言った後、1分で発券しました。操作を見る限り、ワンタッチメニューに入っていたようです。

2020_08100161(東京駅にて)
 列車は185系15両編成でした。以前であれば満席になっていたのかもしれませんが、昨今の社会情勢を受けて、車内はがらがらでした。あまり深追いすると、帰りが遅くなるので、大船で降りました。茅ヶ崎から相模線に乗ろうかとも思いましたが、茅ヶ崎で30分も待たされるので、やめました。

 特許庁にJR東日本が、特急「おだわら」という名称を出願したことや、E257系2000番台の改造が進んでいることなどから勘案するに、早くて次の3月改正で、「湘南ライナー」は「おだわら」に格上げ消滅するのではないかと思っています。

 

 

 

2020年10月 3日 (土)

いさぶろう91号

2020_08310253 (往路博多にて)
 前回、「かわせみやませみ92号」を記事にしましたが、その帰りは、門司港発博多行きの「いさぶろう91号」に乗りました。往路の「かわせみやませみ」が満席近かったのに対し、こちらは1両数人程度のがら空きぶりでした。門司港レトロ散策から帰るのには早いためか、あるいは、「かわせみやませみ」車両に比べて、「いさぶろう・しんぺい」車両が見劣りするからなのかはよくわかりません。個人的には両方だと思いますが。
21100031
 「いさぶろう・しんぺい」は、あくまで普通列車用の設備ですので、車内は4人掛けボックスシートです。展望スペースもあります。「いさぶろう・しんぺい」に使用するための観光車両は、キハ140系1両、キハ147系2両の計3両ですが、キハ147系2両の方を使っていました。展望スペースは、4号車のみの設置です。時期によって車両を入れ替えるのはどうかはわかりません。

2020_08310374 (車内)
 普段のこの列車は最大で3両編成ですが、91号は、「かわせみやませみ」と号車番号が通しなので、3号車、4号車の設定です。適当に取ってもらうと、4号車が出てきました。

 復路は、門司、小倉、折尾の各駅で運転停車があります。復路は「かわせみやませみ」車両が先頭に立ちます。そういえば、「かわせみやませみ」やこの列車に限らず、JR九州の観光列車で、記念乗車証に押印するスタンプは、これまでフリースペースに置かれていたように思いますが、新型コロナの影響か、撤去され、配布される記念乗車証には、予め押印がされていました。

 夕刻の博多に着いてからは、帰りの飛行機の時間まで、いつも通り、天神をぶらついていました。天神の渡辺通や、地下街は、いくらか人出が戻っていたような気がします。

 

 

« 2020年9月 | トップページ | 2020年11月 »