静内駅
(静内駅)
日高総合振興局の中心都市である新ひだか町にある静内駅は、日高本線の主要駅です。高波の影響で列車は来ませんが、駅は駅として機能しており、駅前から代行バスが出ています。この駅にはみどりの窓口があり、北の大地の入場券や、北の40入場券などのほか、マルス端末で発券できる乗車券類も普通に発売しています。
(窓口回り)
代行バスに乗って、日高本線沿線を旅していた8月の3連休最終日、静内駅で少々買い物をしました。入場券を買えば、ホームに入ることもできます。当然列車は来ないのですが、法的には鉄道敷地なので、線路には降りないよう言われました。
(静内駅構内)
線路は錆びつき、廃線さながらの光景です。何年か前、列車が走っていたころにも来たことがあります。
駅舎内には蕎麦屋や土産物屋も営業していますので、道内の他の鉄道駅と同じく、普通に栄えています。また、券売機もあり、エド券の入場券なども買えました。
(代行バス)
駅前には代行バスのほか、道南バスの路線バスも発着しています。私は北海道&東日本パスだったので、基本は代行バスを使っていましたが、地元利用はほぼ無く、同業者ばかりの印象です。休日なので高校生が少なかった、というのもありますが。平日朝の上りは、浦河町内から静内までの各駅に千鳥停車する続行便が出ているほどです。
なお、日高本線の苫小牧~浦河間には、道南バスが、浦河~様似間には、JR北海道バスの路線バスが、それぞれ並行する国道235号線経由で走っています。日高本線代行バスだけで、沿線を回るのには少々無理がありますが、これらの路線バスを組み合わせれば、結構柔軟に回れます。実際私も、道南バスの路線を組み合わせましたが、感想としては、鉄路を復旧させず、代行バスなどをやっているのであれば、さっさとバス転換した方が良いな、と思いました。
(道南バス 新冠にて)
代行バスは、あくまでも鉄道代行なので、駅のあるところにしか停まりません。例外は、大狩部高台、富川高校、静内高校の3停留所のみです。大狩部高台は、大狩部駅が集落から離れた海岸にあるため、住民の利便性を図って、国道上に設けられ、2高校は、通学の高校生の便宜を図ったものです。これらは時刻表には載っていません。静内駅の時刻表には記載はありましたが。恐らく、昔の制度でいうところの仮乗降場扱いなのだと思います。(浦川市街地の路線バスのバス停)
話が逸れましたが、路線バスはそれに比べて、市街地には、あちらこちらにバス停があって、どこからでも乗れる、イオンにも寄る、役所にも寄る、それでいて、町と町の間の乗降がほぼないところは国道をひた走ります。これら2つのバスを比べれば、どちらの利便性が高いかは明らかです。一旅行客に過ぎない私が、浦河の市街地で昼食のあと、道南バスに乗って静内に行きましたが、わざわざ駅まで戻らずとも、その辺のバス停で待っていればよいのを実感して、代行バスに未来はないな、と思ったほどですから、地元の人にしてみれば、言わずもがなです。実際、新冠から静内に行く道南路線バスは、地元利用がかなりありました。その一方、代行バスは、同業者しかいません。
鉄道であれば、それなりの速度で走りますが、代行バスは駅前に寄るために、国道を逸れたりしますので、時間は、道南バスとさして変わりません。日高本線は、来年3月でバス転換の方針がほぼ決定だそうですが、鉄路を復旧しないのであれば、個人的にこの結論は妥当だと思っています。
北の大地の入場券は、様似だけ行けていないので、廃止されるまでにまた行っておきたいと思っています。
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