リゾートうみねこ
八戸線の観光列車「リゾートうみねこ」は、今年の6月14日をもって引退することが発表されています。そのラストランは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止になりました。
(八戸にて)
「リゾートうみねこ」は、キハ48形3両を改造して誕生した「きらきらみちのく」を再改造した車両です。他のキハ40系観光列車と同様、側面の窓を拡大し、車内はリクライニングシートが並んでいます。特徴的なのは、2号車で、コンパートメントではなく、座面をお座敷にしたボックスシートになっています。
「きらきらみちのく」時代は、八戸と大湊を結んでおり、2号車のボックスシートは自由席、それ以外は指定席として発売されていました。このとき、八戸線には、キハ48形の車内だけリクライニングシートにした「うみねこ」車両が観光列車として走っていました。この「うみねこ」は、リクライニングシートながら非冷房、という車両でした。
東北新幹線の新青森開業と同時に、ハイブリッド車両の「リゾートあすなろ」が登場し、「きらきらみちのく」は、「リゾートうみねこ」として八戸線で走るようになりました。初代「うみねこ」車両は、盛岡支社管内の臨時列車としてしばらく使われたあと廃車されました。
「リゾートうみねこ」は、初代「うみねこ」と同じく、定期普通列車のダイヤそのまま、各駅停車で走ります。3両編成のうち、先頭の1両のみが指定席とされ、それ以外は自由席です。もともとは久慈から先の三陸鉄道に乗り入れる予定だったそうですが、東日本大震災の影響により中止され、現在に至っています。
(車内)
昨年の3月、三陸鉄道リアス線が全線開業した際、八戸から南下するために乗りました。自由席車両は地元利用が結構多く、指定席は海側が埋まる程度の乗車率でした。海側は1人掛けで、座席を回転させて、窓向きにすることができます。
観光列車ながら特に観光案内があるわけでも、車内販売があるわけでもありませんでした。なお、同列車は3月29日の運転をもって、臨時列車での運転は終了しています。おそらくこのままラストランなども再催行されることなく、引退するのだと思います。
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