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2020年2月の8件の記事

2020年2月27日 (木)

木葉駅

 肥後伊倉から駆け込み乗車で八代行きに乗った私は、西南戦争の合戦地、田原坂では降りず、次の木葉で降りました。ここでは数人の下車客がありました。

 駅前のスーパーに入って、駅の待合室で暇をつぶしていました。委託のおばちゃんは、これまた井戸端会議中でしたが、私が行くと、きっぷですか?と言いました。降りるときに、肥後伊倉からの乗車券を持ち帰ったので、収集だとすぐわかったようです。

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2020_01270254 (木葉駅)
 ここは、ピンクの金額券のほか、出補、料補、補往があります。補片はありません。その代わり、指定席の取扱いもあります。おばちゃんはかなりのベテランのようで、料補で、博多~香椎を頼むと、ソニックが止まるよね?と言い、一番安いのだから310円だね、とすぐに作ってくれました。大牟田までの片道、肥後伊倉往復などを買い、これは使う?使わない?と聞かれました。

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 使わない、と言うとチケッターを入れないようです。他の駅でも同様で、入れてください、と言うと、本当に入れていいの?と言われましたが、真っ新より、チケッターが入っていた方がきっぷらしい気がするので、私は入れてもらう派です。これは各駅同じことを聞かれました。

 ここも滞在30分ほどで、今度は上り列車に乗りました。植木はまた今度にします。大牟田駅は、西鉄側の改札が無人なので、そこから出て、福岡天神行きの西鉄特急に乗り、天神に戻りました。

 

2020年2月24日 (月)

肥後伊倉駅

 大野下に続いて、隣の肥後伊倉を訪れました。下り列車から降りたのは私一人です。駅舎を通る際、窓口は誰もいなかったので、近くを歩いてから、また駅に戻りました。地元の方と受託者の方が井戸端会議をされていたので、終わるのを待って、きっぷを買いました。この駅も、大野下と同じラインナップです。ピンクの一番安いのと、片道で木葉と、と言うと、集めてるのね、と笑いました。往復は玉名で作ってもらいました。

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2020_01270247 (肥後伊倉駅)
 窓口で、駅前駐車場の料金収受も行なっているようで、駐車券を買う人が時々やってきました。滞在30分の間に数人来たので、結構いるのだと思います。

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 このあたりもICカードが使えるから、きっぷは全然売れない、と言っていました。売り上げが殆ど無いから、いつまで続けられるかわからないけれど、無人になったら、駅の治安が悪くなるから、とどちらかと言うと駅を守っているのだそうです。東京から、と言うと、そっちからわざわざきっぷを買いに来る人多いね、珍しいの?と。若い時は私も東京の豊島区にいたけど、こっちの方がのんびりしてていいね、と言っておられました。

 駐車券を買いに来たり、列車を待ったりする人で、それなりに賑わっている駅でした。ベンチに座布団を敷いてあったり、駅舎内はごみ一つ無かったり、と有人駅だからこその「治安」が守られているように思いました。

 おばちゃんと喋りすぎて、下り八代行きが入ってくるのに気づかず、全速力で跨線橋を上り降りし、次の木葉へと向かいました。

2020年2月22日 (土)

大野下駅

 鹿児島本線の長洲以南には、連続して簡易委託駅があります。長洲の次の大野下、次の肥後伊倉、直営駅の玉名を飛ばして、木葉、無人駅の田原坂を飛ばして、植木、と計4駅です。

 ここ2本ほど、先月末の南九州旅行で集めたきっぷを紹介していますが、屋久島から一気に福岡市内まで行った私は、博多駅前のホテルに入りました。

2020_01270216 (太宰府天満宮)
 翌日は晴れていれば、志賀島か宗像神社へ行こうかと思っていましたが、朝起きると、福岡市内は土砂降りの大雨でした。予定を変更し、梅の太宰府天満宮に参拝して、梅ヶ枝餅を食べ、西鉄で大牟田に向かいました。太宰府散策きっぷ、という、天神から大宰府往復の乗車券と梅ヶ枝餅2個、各種割引券がついて960円の企画きっぷを売っていたので、それを使いました。

 大牟田到着後、鹿児島線の区間快速で南下します。金魚の町、長洲を出て、大野下で降りました。駅前の郵便局で風景印を集め、窓口に赴きました。
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2020_01270246_20200222120801 (大野下駅)
 委託の気さくなおばちゃんは、私がきっぷを集めに来たらしい、ということが既に分かっていたようで、どこまで買いますか?と聞きました。この駅には、九州でよく見かけるピンクの片道券のほか、補片、補往の3種類があります。肥後伊倉まで片道、長洲まで往復を作ってもらいました。きっぷを買った人には飴玉を渡しているそうで、私もいただきました。日曜日は休んでいるそうです。

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 上り列車は強風の影響で遅れが出ていて、駅に来た学生さんに、来たのに乗って、と急かしていました。駅舎には、ななつ星の写真などが飾られており、おばちゃんは、「下りは遅れてないから、ご自由に」と言い、列車から降りてきた地元の人には、お帰りなさい、と声をかけていました。

 滞在30分ほどで、私は次の下り列車に乗って、大野下駅を後にしました。

 

2020年2月21日 (金)

E-POS中継の指定券(西都城)

 九州のPOS端末は、普通乗車券や自由席特急券の発売区間が概ね九州管内と東海道山陽新幹線の各駅相互間に制限されている一方で、一部のトクトクきっぷや、指定券を発券することができます。更に、一部の駅では、クレジットカードも使える、という何でもアリな状態(褒め言葉)です。

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2020_01270077 (西都城駅)
 宮崎県都城市の西都城駅は、同市の中心部に近く、県の都城合同庁舎などの方面に向かうには、都城駅よりも近い位置にあります。国鉄時代の1980年に高架化が完了している立派な駅ですが、みどりの窓口はなく、POS窓口のみです。

 かつては、志布志線が分岐しており、同線の廃止は、高架化後の1987年のことですので、今でも、鹿児島方面の線路から、志布志線の高架廃線跡を見ることができます。志布志線の廃止は、民営化の4日前、1987年3月28日で、JR九州に引き継がれることなく、国鉄志布志線として、その役目を終えました。

2020_01270082 (旧志布志線の高架)
 南九州を回っていた先月末、吉都線に乗車したあと、西都城で降りました。後続の特急「きりしま13号」で鹿児島中央へ向かうことにして、窓口で特急券を買いました。指定で、と言うと、画面を操作して、「指定」のボタンを押しました。A~D(E)列の指定はできるようですが、詳細な座席位置までは選べません。

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 発券されるまでの時間はマルスと大して変わりませんでした。きっぷの券面は、マルス券によく似ていますが、結構ちがいます。まず、右上の「中継」の文字が目につきます。九州のE-POS端末から直接指定を確保しているわけではなく、どこかのマルス端末を経由している、ということです。

 列車名表記の文字が小さかったり、「A席」のところだけ細字だったりします。このきっぷはJQカードで買いましたが、「九州C制」の印字はありません。クレジット決済用の端末を使用するとき、POS端末の画面に、「九州C制」の印字をしてください、といった内容の注意文言が出ていたような気がしますが、係員氏は無視していました。明らかにすぐ乗車する列車だったので、特に問題ない、ということでしょう。

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 特急「きりしま」は783系ハイパーサルーンの5両編成で、指定はがらがらでした。日豊本線の特急列車は車掌の乗務しないワンマン列車が多いですが、この列車には車掌が乗っていました。

A席は錦江湾の見える側ですが、気付いたら、改装中の鹿児島駅でした。

 

2020年2月16日 (日)

JQ限定!九州ネット早特14

 九州新幹線は、ネット割引が充実しており、高速バスと熾烈な競争をしている博多~熊本間に至っては、半額で乗れたりもしますが、博多~鹿児島中央間も例外ではなく、各種割引きっぷがあります。特急券のみ割引のeきっぷは除くと、以下の4通りがあります。

 九州ネットきっぷ        9430円
 九州ネット早特3        8760円
 九州ネット早特7        7850円(変更不可)
 JQ限定!九州ネット早特14  7300円(変更不可)

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 博多~鹿児島中央間の正規料金は、10640円(指定席)なので、半額とまでは行きませんが、最大で31.5%の割引率です。「九州ネットきっぷ」は当日購入可ですが、それ以外は、商品名末尾の数字が購入期限です。それぞれ、「みずほ」を含めた全列車が利用できますが、設定枚数に上限があり、特にJQ限定!の早特14は、すぐ売り切れてしまう傾向にあるようです。

 先月、屋久島からのフェリーで鹿児島本港に着いた私は、その日の宿泊地である福岡市内へ向かうため、早々と、14日前のJQ限定!を予約していました。その名の通り、JQカード会員限定で、決済もJQカードでしかできません。それ以外は、会員でなくとも購入でき、コンビニ払いなども利用できます。

2020_01270083 (「開かずの窓口」)
 きっぷの受け取りは、屋久島へ渡る前に、鹿児島中央駅の乗り継ぎ窓口で行いました。この窓口は、改札内にあり、「みどりの窓口」の表示がありますが、いつ開いているのかがよくわからない、しかもほぼ開いていないという通称「開かずの窓口」と言われているところです。

 日豊線の特急「きりしま13号」で鹿児島中央に着いた私は、この窓口が開いていて、係員氏がいるのを見ると、直行しました。当日限定、といった縛りもなく、先日付のネット予約も普通に受け取れました。

 私がきっぷを受け取ると、すぐシャッターが降りました。係員氏が何やら伝票のようなものを繰っていたので、締切作業中だったのかもしれません。今のところ、鹿児島中央駅のこの窓口の前は3回通っていて、1回目は閉まっており、2回目は開いていて、3回目の今回も開いていました。なお、発売箇所は、「鹿児中央乗継-R」となりました。きっぷは、乗車券・特急券の一葉券と、早特専用の指のみ券です。変更不可のネットきっぷは、早特専用の指のみ券が付いてくるような気がしています。

2020_01270095 (亜熱帯のガジュマル園)

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 屋久島からの3000トンのフェリーは、丁度低気圧が来ており、海は相当時化ていました。屋久島宮之浦港を出ると、1時間ほどで外甲板は立ち入り禁止になり、そのとき3階の展望室にいましたが、時々、窓の外を大波が洗っているような海でした。デッキに出ていれば、確実に波に攫われています。今のところ、こんなのは初めてです。

2020_01270185(フェリー「屋久島2」)
 40分遅れて鹿児島港に入港する、というアナウンスを聞いたので、船内の案内所でタクシーの予約をお願いしました。タラップを降りたところで待機していた車に乗り込み、「中央駅まで全速力で」と注文し、「今日は絶対に欠航だと思ったよ」と言うおばちゃん運転手により、12分で無事駅に着きました。
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 乗った列車は新大阪行きの「さくら572号」です。1時間半で博多に着く新幹線は速いです。

 

2020年2月 9日 (日)

Welcome Suica

 昨年9月1日から、訪日外国人向けの短期利用限定Suicaが発売されています。「Welcome Suica」という名称で、通常のSuicaだと購入時に500円のデジポットが必要なところ、それが不要、というものです。

 発売価格は、1000円からで、2000、3000、5000、10000円と、普通にチャージする際の金額設定とほぼ同じです。(500円はありません)JRや私鉄に乗車したり、電子マネー決済の物販に使えたり、と利用する際は、通常のSuicaと何ら変わりはありません。

 このカード特有の制限として、

 ①有効期限が1ヶ月

 ②カード残額の払い戻しはできない

という2点があります。カードの有効期限が1ヶ月なので、それを越えて、SF残高が残っていた場合、当該残高は無効となります。

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 発売箇所は、東京都区内の訪日旅行センターと、成田空港の専用券売機です。訪日外国人向けなので、発売箇所もそれに合わせている感じです。

 訪日外国人が国内を旅行する際、成田空港その他の駅で、Suicaを購入して、出国時に残高を払い戻す、ということが日常的に行われていて、成田空港駅にはSuica払い戻し専用の券売機が設置されていたりします。JR東日本としては、短期間しか利用しない訪日外国人に対して、コストの高いSuicaを発売して払い戻されることに頭を抱えていたようです。それで出てきたのがWelcome Suicaというわけです。どうやら通常のSuicaより製造コストが安いようです。


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 訪日外国人向けですが、日本人でも買えるらしい、という情報を得たので、東京駅の訪日旅行センターに並びました。外国人ばかりの中、私のすぐ後ろにいた日本人も、Welcome Suicaを買おうとしていました。

 購入時にパスポートの提示を求められることもなく、普通に発売してくれました。カード有効期限は1ヶ月で、払い戻しもできませんがいいですか、と念押しされました。カード本体に加え、ご案内券が付きます。英語併記です。パンフレット要りますか?英語しかないんですが、と言われたので、これももらってきました。

 普通のSuicaより薄く、確かに廉価版という雰囲気です。ただ、利用客にとって、デジポットは普通に払い戻せば戻ってくるもので、残高を使い切ってしまえば、払い戻し手数料も発生しないので、わざわざ制約の多いWelcome Suicaを買うメリットはあまりないような気がしています。500円のデジポットを払わずにカードを記念に持ち帰れる、とかでしょうか。

2020年2月 2日 (日)

相鉄直通線その1

 昨年11月30日に、相鉄JR直通線が開業し、接続駅として、羽沢横浜国大駅が設置されました。相鉄本線の西谷~羽沢横浜国大~鶴見間の直通線を介して、相鉄本線の海老名から、埼京線方面へ相互直通運転が開始されました。東京都心への直通は相鉄の悲願とも言われており、JR線への直通を見据えて、JR東日本のE231系と全く同じ10000系や、E233系そのものの11000系を導入したりしていた相鉄ですが、漸く念願叶ったり、というところです。

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2020_01110037 (羽沢横浜国大)駅
 羽沢横浜国大駅は、東海道貨物線上の貨物駅、横浜羽沢駅に隣接して設置されており、営業キロも横浜羽沢駅のものを用いているようです。新線として建設されたのは、西谷~羽沢横浜国大~東海道貨物線との分岐点で、当該分岐点より都心方面は、東海道貨物線を通り、鶴見、いわゆる品鶴線を走り、新川崎(貨物線を通過)、武蔵小杉、あとは湘南新宿ラインと同様、西大井、蛇窪信号場、大崎、山手貨物線と走ります。

 相鉄車両が乗り入れるのは、新宿までで、新宿以北、大宮方面の直通電車はJRのE233系が運用に就いています。直通運転開始に伴い相鉄は、新車の12000系を導入しました。当初の開業予定は、今より早かったため、E233系そのものの11000系を直通させる予定でしたが、埼京線に新型保安装置のATACSが導入されたことで、同系列の直通は取りやめになり、12000系が投入された、という経緯だそうです。

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 今のところは、定期券の切り替え時期ではない、ということもあり、直通線の乗客は朝ラッシュ時でもまばらだそうです。本格的に旅客が流入してくるのは、4月以降でしょうか。昼間は30分間隔です。相鉄線内は、各駅停車と特急があります。E233系が、「特急」表示で走るのは中々新鮮です。

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 直通運転から1ヶ月ほど経った今年の1月三連休に乗りに行ってきました。新宿駅2番線で待っていると、入ってきたのは、ネイビーブルーの12000系です。車内はE235系に似ていますが、同社独自の雰囲気が入っています。

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 首都圏のJR通勤路線は、スタフを使っていませんが、この列車は、東海道貨物線を走るためか、紙の乗務員用時刻表を差し込んでいました。武蔵小杉までは通常の湘南新宿ラインと同様ですが、同駅を出てしばらくすると、右に分岐し、貨物線に入ります。新鶴見信号場の傍をかすめ、鶴見で東海道本線や京浜東北線を越えると、そのまま地下トンネルに入ります。これが東海道貨物線です。長いトンネルを抜けると、最徐行で横浜羽沢駅構内に入ります。スタフにも「横浜羽沢」の記載がありました。貨物駅を見ることなく、地下に入ると、羽沢横浜国大駅です。ここから先、東急直通線方面への工事中のトンネルを見ることができました。ちなみに、武蔵小杉~羽沢横浜国大間は16.6kmあります。E233系は100km/h以上でポイントばかりの貨物線を走り続けますが、15分ほどかかります。なお、異常時には、そのまま東海道貨物線を西に走り、30分以上無停車で藤沢まで行くことも検討されていると思われています。(今のところ実績はありません)

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2020_01110016 (相鉄12000系 新宿にて)
 羽沢横浜国大駅の周辺は、まだあまり開発されていない印象で、駅前にはコンビニすらありません。要は、「貨物駅」の雰囲気です。少し離れたところには住宅地が見えましたが。管理は相鉄が行なっています。入場券も買ってみましたが、相鉄のものでした。

 後続のE233系直通電車に乗って、西谷から相鉄二俣川方面に向かいました。

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 さて、きっぷの話です。羽沢横浜国大駅を接続駅とする相鉄連絡乗車券が発売されています。ただし、相鉄側では自動券売機での発売はありません。JR側の連絡運輸範囲は、首都圏一円、といったところです。

 相鉄線の運賃は、同一運賃帯の最遠となる駅のみマルスに登録されており、それ以外は金額入力操作が必要になります。豊田で購入した際、自動経路入力で、運賃が出てきたのをみた窓口氏は、iPadの連絡運輸別表を見て、発売可能範囲か確認したうえで、さっと発券してくれました。二俣川からのいずみ野線も連絡運輸範囲内です。接続駅では途中下車ができるので、下車印をもらいました。

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 普通に平和に使っている分には、ここまでで十分な情報ですが、ここから先は旅客営業規則(以下「規則」といいます)関連の話になります。まず、横浜羽沢国大駅は、横浜市内の駅に含まれました。電車特定区間にも含まれています、ところが、東京近郊区間を定めた規則156条1項2号イには、同駅が含まれていませんでした。少なくとも開業時には、含まれていませんでした。

 その一方で、JR東日本以外の一部旅客会社のHP、及びJR時刻表では、近郊区間に含まれる、とする図が掲載されていました。

 そうすると、羽沢横浜国大は、東京近郊区間に含まれるのか否か、というと、公告されている規則に明記されていない以上、含まれない、ということになります。これに気付いた規則に詳しい人たちの間でTwitterが賑やかになりました。

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2020_01110020 (相鉄12000系の表示)
 ちなみに、マルスは、近郊区間として運賃計算、及び効力の判定を行なっています。従って、例えば、横浜羽沢国大~新宿経由~大月まで(100kmを越える)は、近郊区間外、かつ100kmを越えるので経路通りの発売、かつ2日間有効、途中下車可能、ということに、規則上はなる一方で、マルスは、最短経路となる南武線経由、近郊区間内で1日間有効、途中下車不可、と回答します。さて、どちらが正しいのでしょうか、という問題が発生していました。

 個人的には、マルスがどう回答しようが、規則は規則(ただし解釈は可)なので、マルスが間違っているものと思います。誰かがJR東日本公式に問い合わせたところ、「羽沢横浜国大は、貨物駅の横浜羽沢駅と同一視しており、東海道貨物線上にある。同線は、東海道本線と同一視していることから、同駅は、規則156条1項2号イにいう、『東海道本線 東京・熱海間』に包含されると解釈され、従って、東京近郊区間に含まれる」との回答が返ってきたようです。

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 この解釈は無理があるようにも思いますが、一方で東海道貨物線を走る「湘南ライナー」は、間違いなく近郊区間を走っているので、藤沢~横浜羽沢間の扱いも考えると、合理的な解釈でもあるような気がします。

 この方が問い合わせたからか、JR各社に通達されたようで、実際、規則に詳しいJR東海の東京駅でも同様の回答が返ってきました。

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 さて、問題はこれで鎮静化するようにも思われましたが、今日新たな動きがありました。旅客会社各社が、1月23日付で旅客営業規則を改定し、当該改定を公告しました。内容は、持ち込み禁止の危険物を定めた規則別表の改定で、特段大した改定ではありません。しかし、JR東日本の旅客営業規則のページを見てみると、羽沢横浜国大が、156条1項2号イにしれっと追加されていました。他社の規則には入っていません。

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 憶測ですが、JR東日本が、他社と調整をせずに、自社だけでしれっと同駅を追加したのではないかと思います。これで、近郊区間に同駅を追加し忘れていただけ、ということが判明しました。しかし、改定時に誰も気付かなかったんですかね。

 現状、156条2項イ号に関しては、JR東日本とそれ以外で内容が異なっていることになります

。運送条件を定めた規則を改定の公告もせずに、しかも他社とも協議することなく、勝手に直すのはどうなのか、と思いますが。3月改正に合わせて公告される、とかですかね。

 それはともかく、ある旅客会社に属する路線に関する規則は、当該旅客会社の規則による、という規定がありますので、これで規則上の疑義はなくなりました。にしても、東大法学部出のわが先輩らが多くいるであろうJR東日本の旅客営業規則所管部署はどうなってるんですかね。

*2022年1月2日追記*
JR他社の旅客営業規則156条2項イ号についても、2020年3月14日以降乗車分から施行とする改正旅客営業規則において、「・羽沢横浜国大」が追加され、本件は決着がつきました。また、この部分にかかる改正については、「第156条の羽沢横浜国大駅に係る改正は令和元年11月30日から施行」の附則が付いており、相鉄直通線開業時に遡及することが明記されました。JR東日本本社は無理な解釈をしていましたが、要するに改正漏れだったことになります。

 

2020年2月 1日 (土)

IR森本駅

 昨年10月1日の消費税増税に伴い、激変緩和措置として、軽減税率と併せ、キャッシュレス還元制度が導入されました。今年6月末までの時限措置で、消費税増税による消費落ち込みの防止とキャッシュレスを推進したい経産省が所管しています。

 キャッシュレス還元は、事業者によって、還元率が2%、又は5%のいずれかで、中小の小売店であれば、資本金5千万円以下、又は常時雇用する従業員数が50人以下の場合に当該制度に参加できるとされています。業種ごとに、基準は異なるようです。

 さて、キャッシュレス還元制度の開始とともに、参加事業者の検索WEBページが開設されました。そこでは、Googleマップを使ったと思われる、地図から検索機能と、都道府県ごとの参加事業者一覧表の閲覧機能があります。閲覧機能は、PDFファイルで数百ページにも及ぶ資料をそのまま公開しているもので、中には「本社」といった登録名称そのままで掲載されているものもあり、なんの事業者なのかさっぱりわからないものもあったりします。

 それはともかく、Twitter上で、石川県の「IRいしかわ鉄道」各駅が参加事業者として登録されている、という情報を見つけました。運輸事業者もタクシー会社をはじめ、当該制度に参加している事業者が多くあるので、鉄道が参加していても不思議はありません。

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2019_12280176 (森本駅)
 IRいしかわ鉄道は、「IR金沢駅」「IR東金沢駅」「IR森本駅」「IR津幡駅」の名称で登録されていました。ここで、本制度では、購入した商品、サービスによって、還元対象の有無を決定していません。IRいしかわ鉄道のこれら各駅には、マルス端末があり、JRのみどりの窓口とほぼ同じきっぷの購入ができます。そうすると、同社の還元対象には、JRの乗車券類も含まれるのではないかと思いました。

 12月暮れに北陸へ行っていた私は、予定行路を調整して、森本駅へ行ってきました。帰省序での旅行を含めた乗車券を購入しようと思ったためです。

2019_12280187 (あいの風521系 富山にて)
 地味に北陸新幹線が出来てから旧北陸本線に乗るのは初めてでした。ちょっと前まで475形が走っていた本線も、綺麗な色の521形が軽快に行き交う路線に様変わりしていました。
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 森本で降りた私は、まず駅周辺をくるっと回ってみました。窓口以外に、売店等は一切ありません。そうすると、なにか物を買えるのは窓口のみ、ということになります。ちなみに、赤色のキャッシュレス還元対象店舗のポスター掲示はありません。

 普通のマルス券ですが、C制の下に、5桁の数字が書き込まれました。どうやらカード決済伝票の番号のようです。発売箇所は、「IR森本駅F」となりました。MR51型端末が入っているようです。ちなみに、窓口氏は、JR西日本金沢メンテックの名札を付けていました。

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 それで、カード支払い額の確定した今日、WEB明細を見てみると、しっかり還元されていました。6月末までの限定ですが、小規模旅行代理店を除き、JR券が還元対象になっているのはIRいしかわ鉄道だけかと思います。

 

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