きらきらうえつ
今年の10月から新潟~酒田間の羽越本線で新たな観光列車「海里」が走り始めます。それまで、この区間には「きらきらうえつ」が走っています。「きらきらうえつ」は、2001(平成13)年に、485系を種車とした改造により誕生しました。改造とは言うものの、485系は足回りなどの部品を流用したに留まり、車体は新製です。同時期に登場したお座敷電車「華」「宴」などと同じような丸みを帯びた車体とされ、天井は24系寝台客車と同じ、車両限界一杯にまで引き上げらています。
(「きらきらうえつ」秋田にて)
列車の名称に示すとおり、外観はパッチワーク塗装のきらきらしたものです。ちなみに、新潟県の村上市から秋田県にかほ市までの日本海に面した市区町村で構成される広域観光圏は、「日本海きらきら観光圏」として国土交通大臣の認定を受けています。日本海きらきら観光圏を周遊するに便利な「きらきら日本海パス」という2日間有効のフリーきっぷも発売されています。このフリーきっぷは、観光圏内のJR線(坂町~羽後本荘等)を含めて、由利高原鉄道や、観光地へのバスなどが乗り放題で、2570円という破格のものです。
(2号車ラウンジカー)
話が逸れましたが、基本的に新潟~酒田間を運行している「きらきらうえつ」は、特定日に象潟、羽後本荘、秋田へ延長運転がなされています。秋田延長運転の日は、ダイヤが変わります。
今年の3月に鶴岡ひな街道を見に行きました。市内の各所で、ひな人形の展示が行なわれています。風間家住宅という、荘内銀行の前身となる風間銀行の頭取が居住していた屋敷を訪れていました。暖かいストーブの炊かれた屋敷の中をおばちゃんが案内してくれ、お茶菓子を出してくれました。
(鶴岡ひな街道)
バスで鶴岡駅に戻り、秋田行きの「きらきらうえつ」に乗ります。乗車を決めたのが少し前だったので、通しでの空席が出ず、やむなく酒田で座席移動をすることになりました。えきねっとでとりあえず指定だけ押さえて、新宿駅の窓口で、この2列車分を1枚で発券してください、と頼みました。最初は、列車内乗継は、特急券だけです、と言っていましたが、満席時は指定席券でもできるのでは、と聞くと、一旦奥に行って、補充券発券と相成りました。指定席券における列車内乗継は、規則類での明記はありませんが、特急券に関する規定を準用した扱い(ただし、旅客都合では不可、満席時に限る)がなされています。
当然満席なので、通路側しか取れませんでした。車内はハイデッカー構造で、眺望はいいです。酒田以北の羽越本線は荒涼とした海岸線を走ります。車内販売等は酒田で終了しています。車内販売カウンターのあるラウンジカーのボックス席は、酒田までは売店でなにか購入した人(40分間)が利用できますが、酒田以北は自由に利用できます。
秋田に着くと、すぐの接続で青森行きの五能線経由快速「リゾートしらかみ」に接続しています。
「きらきらうえつ」は10月の「海里」運行開始とともに、定期運用から引退しますが、その後も12月末までは新潟支社管内で臨時列車として運転される予定になっています。
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