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2019年8月12日 (月)

AIRDOきた北海道フリーパス

 北海道を拠点にする地域航空会社のAIRDOは、昨年20周年を迎えました。それを記念して、JR北海道とタイアップして、「AIRDO20周年ひがし(きた)北海道フリーパス」というフリーきっぷを発売することが発表されました。発売期間は、今年の3月末まででした。

 「ひがし」と「きた」の2種類があり、新千歳空港‐南千歳‐追分のライン以北(小樽、及び富良野を含み、札沼線を除く)から、「きた」は、旭川から宗谷本線稚内までと留萌線、「ひがし」は、道東方面の、いわゆる「石勝石北線」と根室までが含まれた範囲の特急列車自由席が乗り放題のきっぷでした。

 値段は、「きた」が12500円で、「ひがし」は15500円です。更に、25歳以下の場合は、「U25」と称して、それぞれ10000円、12000円になりました。

 発売条件は、「きた」が、新千歳、旭川空港到着、「ひがし」が、これに加えて、帯広、釧路、女満別空港到着のAIRDO便に搭乗し、到着当日に、みどりの窓口で、ピンク色の「ご搭乗案内」を提示することでした。新千歳着のLCCを対象にした同様のフリーパスは発売されていますが、フルサービスキャリアの航空会社とタイアップするのは一部の例外を除いて初めてなのではないかと思います。
(補足[元.08.13]:ANAとJR北海道のタイアップで、「北遊きっぷ」という企画きっぷが15年前くらいに発売されていたそうです。ANAの超割を利用し、搭乗半券を提示すると、道央の特急列車自由席が1日乗り放題で、3000円だったようです。)

 今年の2月に道東へ行こうとしていた私は、これを使おうと思い立ち、ANAの予約サイトから、旭川行きのAIRDO運航便を予約していました。ちなみに、AIRDOとANAは、共同運航、いわゆる「コードシェア」をしており、AIRDO運航便でもANA便名での予約が可能で、ANAのマイルが溜まります。

 発売条件に、コードシェアのANA便名で予約の場合を除く、とは明記されていなかったので、なにも考えず、ANA便名で予約をしていました。出発前にふと気になって、JR北海道にメールで問い合わせてみたところ、「コードシェア便でANAから予約された場合は対象外です」と返答されました。今更言われても遅い感が否めませんが、聞いてダメと言われてしまった以上、その時は利用を諦めました。空港から駅までのバス割引券やら、レンタカー割引、行く予定はありませんでしたが、旭山動物園の入場料込み、などとなかなか魅力的なきっぷでした。

31100006
 その後、発売終了かと思いましたが、4月から、「20周年」の文字と旭山動物園の特典を抜いて、再発売されました。そのプレスリリースを見ると、今度は、共同運航便は、AIRDOから購入された場合のみ、と明記されていました。

2019_07280598 (特急「サロベツ」美深にて)
 つい先日、7月末から運転を開始した「風っこそうや号」に乗るため、道北旅行を計画していた私は、「AIRDOきた北海道フリーパスU25」を利用することにしました。有効期間4日間、というのも丁度良かったです。なにより、北海道内、特に宗谷本線の名寄以北は、普通列車の本数が、朝、昼、夜、くらいにまで減らされていること、しかも、その内記事にしますが、台風並みの前線が宗谷管内に大雨を降らせていて、行程変更を余儀なくされ、特急列車を自由に乗り降りできる、というのはとても重宝しました。強いて言うなれば、道内の長距離特急は自由席が少なく、しかも混み合う傾向にあるので、指定料金追加か、回数制限で指定席の利用ができると、なお良いように思いました。まあ、これだけ乗れて、10000円なので、文句は言えませんが。新千歳空港から旭川まで特急で往復するだけで十分元が取れます。

 このきっぷを使って、夏の道北を満喫してきました。天気は悪かったですが。

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