「山形新幹線」
新幹線経由の乗車券では、経由欄に、「新幹線」と表示されます。これに加え、新幹線の乗車駅と降車駅が同時に印字されます。在来線経由の乗車券と区別するためですが、これはフル規格新幹線の場合です。在来線を改軌した、いわゆる「ミニ新幹線」である山形新幹線と秋田新幹線は別です。
山形新幹線は、要するに奥羽本線で、例えば、福島→山形という乗車券を購入すると、経由は「奥羽」となります。普通列車を利用しようが特別急行列車(新幹線)を利用しようが、同じ、はずです。秋田新幹線は、この原則通り、「田沢湖線・奥羽」となります。
しかしながら、山形新幹線には、「山形新幹線」という経由表記があります。いつ頃からマルスに登録されている経路なのかは定かではありませんが、結構前から使われていたようです。指定席券売機、又はえきねっとで、山形新幹線区間の特急券を申込み、同時に乗車券を発券すると、印字されたようです。
仙台近郊区間が設定されるまで、山形新幹線の経由表記は、特に意味を為していませんでした。しかし、2014年4月1日に、同近郊区間が設定された際、東北新幹線、及び奥羽本線の福島~新庄間を特急列車で利用する場合は、対象外とされました。
ここで、同じ奥羽本線でも、普通列車利用か特急列車(山形新幹線)利用かを区別する必要が生じました。そこで、従来から存在していた「山形新幹線」経由の表記をもって区別することと相成りました。山形新幹線経由の乗車券であれば、100kmを超えると2日間有効、途中下車可になりますが、同じ区間でも奥羽本線経由であれば、当日限り有効、途中下車不可となります。フル規格新幹線経由の場合と同様、乗車駅と降車駅も印字されます。
長岡駅で、新庄→村山の乗車券を頼み、山形新幹線経由で、と言い添えると、このきっぷが出て来ました。18きっぷ期間で、村山始発の山形行きに乗り継ぐために使いました。
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