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2019年6月の4件の記事

2019年6月18日 (火)

博多駅臨発

博多駅には、GWや年末年始、お盆休みなどの繁忙期に、臨時のきっぷ売り場が出ます。中央改札を出て、地下鉄に降りる階段の前あたりに、テーブルを出して、きっぷを売っています。

50dae4466dc44e90bd247cd0e46b75cc (博多駅)
 マルスではなく、E-POS端末を持って来ているので、発売範囲は限られます。E-POSには、中継で指定券を発券する機能もありますが、博多駅の臨発では、指定券の取扱いはなく、乗車券、自由席特急券、2枚きっぷ等の一部の企画きっぷのみの発売とされています。

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 こういった臨発は、現金のみの場合が多い印象ですが、クレジットカードも使えます。「九州C制」の印字がなされるE-POSの機能の一つです。

 令和に変わる直前の10連休に、福岡を訪れていたので、ここできっぷを買いました。みどりの窓口が1つしかない(元々2つあったが、閉鎖された)ので、この臨時きっぷ売り場にも、列が出来ていました。係員氏は2人体制で、ノートパソコンで区間等を打ち込んで、発券しています。

 史上初の10連休とあって、博多駅構内に限らず、福岡市内、どこへ行ってもキャリーケースを運ぶ人の姿が多く見られました。私は、神戸の実家を足掛かりにして、1泊2日で福岡に来ていたので、軽装でしたが、、、

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 次の日使う予定だった、博多→小倉間の特急券を買いました。この区間は、70km近くありますが、510円です。

 この臨発は、小倉駅にもあるようで、博多は最繁忙期のみなのに対し、小倉は土日に恒常的に発売しているらしいです。

2019年6月12日 (水)

「国土交通省」

 霞が関の中央合同庁舎2号館には、国土交通省、総務省、国家公安委員会、警察庁が入っています。2号館は、桜田門通り(国道1号線)に面していて、皇居の桜田門側から、警視庁、中央合同庁舎2号館、外務省、財務省、文科省、金融庁等の入る「霞が関コモンゲート」の順で虎ノ門に至ります。道を挟んで反対側は、法務省、東京高等(地方)裁判所、農水省、経産省、旧郵政省(工事中)の順です。

 国土交通省は、2号館と3号館に分れています。少し面白い話があります。2号館の上層階には警察庁が入っていて、同庁に入館するには、1階の正面玄関からエスカレーターで2階に上がり、受付をする必要があります。ちなみに、事前予約必須です。警察庁職員のIDカード、又は入館証がないと入れません。2号館には、総務省と国土交通省も入っていますが、これら2省の職員IDカードで、階段を使って、警察庁のフロアに行ったとしても入れません。しかし、逆は入れます。警察庁職員は、国交省にも総務省にも入れるそうです。

 なぜこんなに詳しいのかと言えば、大学時代に国家総合職(旧国家一種)の試験を受けていて、官庁訪問(民間の面接に相当)で警察庁を訪問していたことがあるからです。今は、安全保障とは関係のない会社に所属していますが。

 それはともかくとして、国交省の本館は3号館です。大臣室や次官室もこちらにあります。2号館とは地下で繋がっていて、エスカレーターで行き来ができます。

Img_3548 (中央合同庁舎3号館)
 3号館の正面玄関は、六本木通りに面した側にあり、車寄せなどはそちらにあります。そのほかに、外務省側の道に面して、通用口のような入口もあります。霞ヶ関駅から国交省3号館へ行くには、こちらから入るのが便利です。霞ヶ関駅直結の地下入口もありますが、ここから入れるのは2号館のみで、3号館に用事のある場合は、地下からは入れません。

 国交省の中はこんな造りになっていて、そろそろ本題に入ります。3号館の地下1階フロアには、JTBの支店が入っていて、JRの個札を扱っています。営業時間は、平日のみで、1000-1800、ただし、1330-1430は休憩時間のため閉めています。年末年始は休みです。

 営業時間からもわかるように、省内に勤務する人を主な顧客としています。しかしながら、一般の人でも入れます。

 有給を取っていた日に、私は、まず、外務省側から入門手続きに行きました。官庁訪問で国交省の説明会に訪れたことがあるので、入門手続きのことはよく知っています。免許証等の身分証明書を見せ、訪問カードに住所、氏名、訪問先、用件を記入し、警備員に手渡せば完了です。「どちらへ行かれますか」と聞かれたので、「JTBです」と言うと、特に拒否されることもなく、普通にカードを渡されました。訪問先は「JTB」、用件は「きっぷ購入」とかでいいようです。

 入構証を首から下げて、3号館を入って、すぐ左に曲がったところにJTB国交省店があります。省内は撮影禁止なので、写真はありませんが。

執務中の時間なので、他に1人しか来ていませんでした。カウンターで18きっぷを頼み、カード払いの旨を伝えると、「省内の方ですか」と聞かれました。ちがいます、と言うと、「ここでしか払い戻しできないですけど、いいですか」と重ねて訊ねられましたが、使うので何も問題はないです。

 ささっと発券してくれて、きっぷを渡されるときに、「わざわざ来て頂いて、ありがとうございます」と言われました。

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 きっぷの発行箇所は、「(交)国交省内」となります。今までで一番面倒なきっぷ購入手続きでしたが。1回でも入ったことがなければ、およそきっぷを買いにいくような場所ではありませんので、入構を躊躇ってしまうかもしれません、、、

 省庁関連でいくと、防衛省の厚生棟に、「JR券」と書いたカウンターがあったような気がしています。防衛省も官庁訪問で行ったことがあるので、中の勝手は大体知っていますが、こちらはそもそも免許証を身分証明書とみなしていないなど、入構のハードルが高いです。一つ方法を思いつきましたが、、、いずれにせよ、きっぷを買いにいくような場所ではないです。

2019年6月 9日 (日)

海幸山幸

 日南線の観光列車「海幸山幸」は、平成21年にデビューしました。車両は、その4年前に台風被害により廃線となった高千穂鉄道のトロッコ気動車を改造したものです。形式は、黄色い一般型気動車のキハ125形に編入されています。高千穂鉄道は、廃線の2年前に同車両を新製していました。

2019_01280077 (飫肥にて)
 JR九州御用達の水戸岡鋭治氏によるデザインで、車両の外側まで木材が貼り付けられています。コンセプトは「木のおもちゃのようなリゾート列車」だそうです。

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2019_01280062 (南郷にて)
 日南線の宮崎~南郷間で、土休日を中心に、1日1往復運転されています。今でこそ、かつての人気は衰えましたが、新婚旅行の定番だった青島など、観光地が点在している日南線初の観光列車です。種別は特急とされていますので、乗車の際には、特急券が必要です。JR九州のネット予約で取ると、少し安くなります。2両編成で、宮崎寄り2号車の一部(9席)が自由席で、他は指定席です。日南線内で指定券を取り扱っている駅はないので、宮崎行きに乗る場合は、予め指定券を用意しておく必要があります。

 私は、1月末に、ソラシドエアで宮崎空港に降り立ち、志布志に行った帰りに、南郷から乗車しました。南郷から乗車した人は少なく、がらがらの状態でした。日南市内はこまめに停車し、小京都の飫肥で観光客が結構乗って来ました。

2019_01280065 (2号車)

2019_01280064 (1号車)
 車内は、木の温もりがある雰囲気で、フリースペースのソファ席もあります。ショーケースの中に特産品が飾ってあるのは、ほかの観光列車と同じです。日南市内を走っているときは、海の見える区間もありますが、日南線は、海岸線を走っているように見えて、実は内陸の区間が多くなっています。そのせいか、客室乗務員氏が、いろんなことをやっています。くじ引きがあり、赤い当り玉が出ると、飴玉が貰えます。私は、当りました。

2019_01280073 (大堂津付近より)

2019_01280066 (ショーケース)
 日南線最長の谷之城トンネルを抜けると、「鬼の洗濯板」が見えます。海底が波で削られて隆起し、干潮時に海面に出て来ると、そのギザギザの形状から、洗濯板のように見えることから、こう名付けられています。潮の満ち引きによって、見える範囲が広がったり狭まったりします。行きしなに見た時は、殆ど見えませんでしたが、今度は、広い洗濯板が見られました。

2019_01280095 (鬼の洗濯板)
 青島から観光客が大量乗車してきました。指定券を持っていない人ばかりだったので、フリースペースを含めて満席になってしまいました。特急券は客室乗務員氏が発売していました。

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 青島を出ると、すぐ宮崎市内に入ります。南郷から1時間半ほどです。JR九州の観光列車は、客室乗務員氏が総じて親切で、車内の楽しみもあるので、結構気に入っています。

2019年6月 4日 (火)

「山形新幹線」

 新幹線経由の乗車券では、経由欄に、「新幹線」と表示されます。これに加え、新幹線の乗車駅と降車駅が同時に印字されます。在来線経由の乗車券と区別するためですが、これはフル規格新幹線の場合です。在来線を改軌した、いわゆる「ミニ新幹線」である山形新幹線と秋田新幹線は別です。

 山形新幹線は、要するに奥羽本線で、例えば、福島→山形という乗車券を購入すると、経由は「奥羽」となります。普通列車を利用しようが特別急行列車(新幹線)を利用しようが、同じ、はずです。秋田新幹線は、この原則通り、「田沢湖線・奥羽」となります。

 しかしながら、山形新幹線には、「山形新幹線」という経由表記があります。いつ頃からマルスに登録されている経路なのかは定かではありませんが、結構前から使われていたようです。指定席券売機、又はえきねっとで、山形新幹線区間の特急券を申込み、同時に乗車券を発券すると、印字されたようです。

 仙台近郊区間が設定されるまで、山形新幹線の経由表記は、特に意味を為していませんでした。しかし、2014年4月1日に、同近郊区間が設定された際、東北新幹線、及び奥羽本線の福島~新庄間を特急列車で利用する場合は、対象外とされました。

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 ここで、同じ奥羽本線でも、普通列車利用か特急列車(山形新幹線)利用かを区別する必要が生じました。そこで、従来から存在していた「山形新幹線」経由の表記をもって区別することと相成りました。山形新幹線経由の乗車券であれば、100kmを超えると2日間有効、途中下車可になりますが、同じ区間でも奥羽本線経由であれば、当日限り有効、途中下車不可となります。フル規格新幹線経由の場合と同様、乗車駅と降車駅も印字されます。

 長岡駅で、新庄→村山の乗車券を頼み、山形新幹線経由で、と言い添えると、このきっぷが出て来ました。18きっぷ期間で、村山始発の山形行きに乗り継ぐために使いました。

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