福岡市営地下鉄 連絡券その1(通過連絡)
福岡市営地下鉄は、空港線(福岡空港~姪浜)、箱崎線(貝塚~中洲川端)、七隈線(天神南~橋本)の3路線を有する福岡市の大動脈です。このうち、空港線は、姪浜から、筑前前原方面、西唐津までJR筑肥線と直通運転を行なっています。
これは、もともと筑肥線が博多~姪浜間も含めた路線であったところ、福岡市都市計画によって、同路線を廃止し、地下鉄を整備することが決まったための代替手段です。そういう経緯もあり、福岡市営地下鉄の姪浜~博多間は、JRとの通過連絡運輸があります。その範囲は広く、東は、東京から、九州各線まで、以下の通りです。
(博多・姪浜接続)
筑肥線・唐津線各駅 と
JR東海・西日本・四国・九州 各駅
なお、姪浜接続の地下鉄線内各駅までの連絡運輸(七隈線含む)は、西唐津、唐津~下山門間各駅とされ、博多接続は、通過連絡運輸に限られています。
昨年8月末に、九州を回っていた私は、最終日の3日目、天神近辺のホテルを出て、西鉄で太宰府天満宮に参拝していました。次の目的地は、糸島です。最寄り駅は、筑前前原。そこまで行くのに、普通であれば、西鉄で天神に出て、地下鉄に乗り換えてそのままJR筑肥線に直通するのでしょうが、通過連絡のきっぷが欲しかった私は、途中で西鉄から降りることにしました。(下大利駅前)
西鉄二日市で乗り換えた天神行きの急行は、下大利に停まります。この駅から、JR鹿児島本線の水城駅までは500mほどで、徒歩10分もあれば十分に着きます。そこで、下大利で降りて、水城まで歩くことにしました。あたりは、太宰府市、春日市に広がる、普通の住宅街です。南福岡自動車教習所の角を曲がれば、水城駅に到着です。
(水城駅)
水城駅に着いた途端、上りの普通列車が発車して行きました。次は20分後です。券売機上の運賃表を見ていると、筑肥線の表示がありませんでした。どうやら、券売機で通過連絡は売っていないようです。窓口へ行き、「地下鉄経由で筑前前原まで」と頼みました。窓口氏は馴れた様子で発券してくれました。(窓口と改札口)
福間行きの普通電車で博多へ行き、地下鉄に乗り換えます。地下鉄の自動改札はマルス券対応でした。姪浜まで地下を走った地下鉄電車は、地上に出てしばらくすると、福岡市西区から糸島市にかけて広がる青い海のそばを走って行きました。このあたりに住んで天神方面に通勤すると毎朝、眺めがいいだろうな、などと考えていると、筑前前原に到着です。
駅前でレンタカーを借り、糸島観光に出掛けます。福岡市民が休日にでかける海辺といえば、海ノ中道の志賀島か、糸島だそうです。立石山に登って、玄界灘を眺め、二見ヶ浦の夫婦岩を見たりして、午後の糸島を満喫して来ました。(立石山より)
(芥屋海水浴場)
(夫婦岩)
帰りもまた、筑前前原から地下鉄に直通し、今度は、ちがうきっぷを買ったのですが、それはまた次回、紹介したいと思います。
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