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2018年11月の3件の記事

2018年11月11日 (日)

ホームライナー瑞浪

 中央西線の名古屋近郊は、東京の中央快速線と似て、乗客の多い区間です。東海道本線の快速列車系統が最長8両編成なのに対し、中央西線の快速電車は、211系オールロング10両編成などといった輸送力列車が多数運転されています。

 その中央西線には、着席定員制のホームライナーが運転されています。朝の上りが「多治見」2本(多治見始発)、「瑞浪」1本(瑞浪始発)、夕方から夜にかけて「瑞浪」3本、「中津川」(中津川行き)2本が、この順番で走っています。夕方の「瑞浪」3本は、もともと「セントラルライナー」に使われていた313系8000番台の6両編成、それ以外は383系での運転です。383系列車は、特急「しなの」の間合い運用のため、「しなの」の編成両数にあわせて編成は変化しますが、8両でも10両でも、増結車両は締切の回送扱いとし、6両で営業しています。

 313系使用列車については、全車両普通車ですが、383系の列車には、グリーン車が付いており、締切でも普通車扱いでもなく、グリーン車として営業をしています。このグリーン車は、首都圏の「湘南ライナー」などとは異なり、グリーン指定席です。乗車するには、グリーン「指定券」が必要となります。

 東京の中央快速線を走る「中央・青梅ライナー」にもグリーン車指定席がついていますが、こちらは、普通列車用グリーン券(通称「Bグリーン」)料金ではなく、720円のライナー料金とされ、発売駅も普通車と同じく、乗車可能駅に限定されています。時刻表にもその旨の記載があります。

 その一方で、JR東海のホームライナーのグリーン車には、そのような記載はありません。そうすると、通常のBグリーン料金が適用されると考えるのが妥当です。

 その次に、発売駅はどこか、という疑問が湧いてきました。普通に考えれば、ホームライナーなのだから、停車駅に限られるのではないか、と考えられます。

 しかし、①通常の普通列車用グリーン券であること、②指定席であること、を考えると、普通車の乗車整理券とは違って、マルスに収容されているのではないか、と思いました。すると、停車駅だけでなく、全国のみどりの窓口で買えることになります。その一方、ライナー列車という、いわば特殊列車であることから、JR東海では買えても、たとえば首都圏で購入しようとすると、なんらかの制限がかかっているのではないか、とも思いました。

 そこで、7月下旬に首都圏で試してみることにしました。8月初旬に、瑞浪0845発→名古屋0929着の「ホームライナー瑞浪2号」に乗ることとし、まずは、指定席券売機の時刻検索で、「瑞浪→名古屋」、出発時刻「8時45分」を指定しましたが、「ホームライナー瑞浪2号」は候補に出て来ませんでした。ここまではある程度想定の範囲内です。
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 その次に、窓口に行きました。申込書に記入して、窓口氏に渡すと、「自由席グリーン券でよろしいですか」と聞かれました。首都圏の湘南ライナーはそうなので、これも自由席だと思ったのでしょう。私が「指定席で」と言うと、列車名の検索を始めました。「ホ」で検索をかけると、グリーン車のある、名古屋圏のホームライナー列車が全て出てきました。その中から「瑞浪」を選択し、発信ボタンを押すと、いとも容易く出て来ました。
2018_08040007(瑞浪にて)

 よって、普通にマルス収容されており、全国どこでも買えるようです。

 瑞浪から名古屋まで実際に乗りました。きっぷ券面の列車名は、「(ホ)瑞 浪」となっており、これまた、めずらしい表記です。この日は10両編成で、前4両は回送扱いです。グリーン車の乗客はさほどおらず、終点の名古屋まで快適に過ごせました。名古屋到着後は、一旦留置線に引き上げて、折り返し特急「しなの」になるようです。

 ホームライナーのグリーン車には、もう一種類、興味深いきっぷがあるので、それは追い追い紹介したいと思います。

2018年11月 3日 (土)

小田急連絡補充券

 小田急は、新宿、登戸、厚木、藤沢、松田、小田原接続でJRとの連絡運輸を設定しています。横浜線との乗換駅である町田、及び相模線接続の海老名は、連絡定期券限定で、普通旅客の設定はありません。

 普通旅客の接続駅から、小田急線内は、各駅が連絡運輸の対象になっているわけではなく、接続駅ごとに細かく範囲が定められています。

(新宿、登戸、厚木、藤沢、小田原接続)

  小田原線、及び江ノ島線各駅

 (松田接続)

  小田原線各駅、及びJR東海に限り、江ノ島線、多摩線各駅

 

 こうしてみると、多摩線(新百合ヶ丘~唐木田間)との連絡運輸が可能なのは、松田接続で、かつJR東海区間からの連絡運輸に限られることがわかります。松田接続で、かつJR東海区間に限りますが、全線で連絡運輸範囲が設定されているのは、御殿場線直通の特急「ふじさん」(旧「あさぎり」)があるためだと思います。

 JR側の連絡運輸範囲としては、首都圏各線のほか、中央東線の高尾~塩山間、総武本線の千葉~八日市場間、成田空港線などが入っており、それ以外に、JR東海区間が加わります。JR東海区間は、東海道新幹線の東京~熱海間、東海道本線の熱海~浜松間、御殿場線、身延線の富士宮、及び西富士宮です。

 平成26年3月までは、更に広範な連絡運輸が設定されており、新幹線経由で、JR西日本の京都市内、大阪市内なども範囲に入っていました。さすがにその距離での連絡運輸を利用する旅客は少なかったのか、同月、廃止されました。

 大阪市内までが連絡運輸に入っていた頃は、小田急のMSR端末(JRのマルスに相当)で、連絡運輸範囲各駅までの連絡乗車券を発券できたようですが、その後の範囲縮小、システム改修に伴って、現在は、MSR端末で発券できる区間が限られており、それ以外の駅までは、補充券になります。一説によると、静岡までは可能ですが、身延線と、東海道線(静岡~浜松間)は補充券対応になるそうです。

 

 そこで、GWに帰省するついで、新宿から小田原接続、浜松までの乗車券を購入しました。新宿駅の特急券売り場へ行き、小田原までの特急「スーパーはこね」特急券とあわせて、「浜松まで」と言うと、すぐに「機械でできず、手書きのきっぷになりますので、お時間かかりますがよろしいですか」と確認された上で、いつ受取りに来るかを聞かれました。翌日に受取ることにし、再度購入に行きました。

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 JR連絡券はカード決済ができず、現金のみの取扱いになるそうです。小田急の補充券は、JRの様式に似てはいますが、いろいろと違います。発行は、新宿営業センターで、そのとなりに出札担当者のシャチハタ印が捺してありますので、黒塗りにしてあります。
Img_2790(小田急新宿にて)

 これを持って、小田急新宿から、VSEの「スーパーはこね」で小田原へ行き、東海道新幹線に乗り換えます。浜松で下車するので、「こだま」に乗りました。GW中で、「のぞみ」「ひかり」は軒並み満席が続いている中、「こだま」の自由席は3列シートを占拠できるほど空いていて快適でした。浜松で無効印押印を申し出ると、回収されることもなく、すんなり捺してくれました。

2018年11月 1日 (木)

区間変更1

 JRのきっぷは、いわゆる「変更」ができます。そんなことは誰でも知っているかもしれませんが、この「変更」には、大別して2種類あります。1つは、乗車前、又は使用開始前に日付、区間、列車等を変える「乗車変更」で、もう1つは、使用開始後、あるいは、乗車後に区間等を変える「区間変更」(以下、「区変」)です。

 前者についての説明は省きますが、後者の「区間変更」については、なかなか知られていないのが実情です。使用開始した乗車券を、みどりの窓口へ持って行き、区変をお願いしてみても、「使用開始後の乗車券は変更できません」と言われることも多々あります。

 しかしながら、この「区変」は、旅客営業規則第249条に明記してあります。当該条文によると、区変には3種類あります。

1.いわゆる「乗り越し精算」

2.着駅を当該着駅とは違う方向の駅への変更

3.経路の変更

 これを見る限り、少なくともさきほどの「使用開始後の乗車券は変更できません」というのは、誤りであることがわかります。

 

おおまかな計算方法としては、

1. (1)大都市近郊区間、又は原券(変更前の乗車券)が100km以内のとき

変更前と変更後の差額を支払う

(2)原券が100km以上のとき

差額ではなく、変更区間の運賃を追加支払い

2. 分岐する駅を起点として、原券の着駅と変更後の着駅までの運賃をそれぞれ計算し、その差額を支払う

3. 変更区間に対して、原券の経路による運賃と、変更後の経路による運賃をそれぞれ計算し、その差額を支払う

 

ということになっています。この区間変更の規定には、細かく複雑な計算方法が定められているため、例外が多数存在します。これを上手く使えば、正規運賃より安く上げることも可能になります。しかし、当然ながら、係員がそんな細かい規定まで知らないことも多く、取扱いに大幅な時間を要することもしばしばあります。

 また、区変は、1の場合を除き、マルスで出来ないので、窓口で取り扱うと、補充券になり、ますます手間がかかります。車内で変更すると、車発機である程度対応できるので、車内又は着駅での精算を勧められることも多いです。
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 まずは、車内で区変をしたときのきっぷです。車発機なので、レシート券ですが。八王子から大月へ行くとき、きっぷで行こうと思い立ったのですが、時間がなく、適当なきっぷを買って精算しました。特急「かいじ」の車内だったと思います。JR東日本の特急列車は、定期券やSuica利用客が多いこともあり、自由席でも乗車券の呈示を求められることは皆無なので、申告して精算しました。
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 次は、みどりの窓口で変更したときのものです。東海道新幹線に乗り、東京駅まで乗り、中央快速線に乗り換える予定でしたが、新横浜で降りて、横浜線経由で豊田まで乗ることにしました。そのまま豊田まで行ってもよかったのですが、町田で降りるつもりだったので、新横浜の窓口で、予め区変をしておくことにしました。東京都区内までのきっぷを持って、町田で区変の上、途中下車を申し出ると、町田で打ち切って一旦精算される恐れがあったためです。

 新横浜駅出札係は、事情を話して区変を申し出ると、15分くらいで、すんなり書いてくれました。今回は、いわゆる「方向変更」で、新横浜~東京間と、新横浜~豊田間の差額収受となります。なお、原券が往復券の復路券(復片)になっていますが、往復割引は適用されていないので、通常の片道乗車券と同じ扱いになります。

参考までに、通常の片道乗車券の区間変更券も掲載しておきます。
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 JR東海は、一般に係員のレベルが高く、きちんと研修をしている印象があります。規則に忠実で、規則に書いてない取扱いは絶対にしない一方で、規則に書いてあればなんでも取り扱う、という姿勢を感じることが多々あります。

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