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2018年10月の3件の記事

2018年10月13日 (土)

「まほろば」・奈良万葉きっぷ

 私が、保管しているきっぷで、今のところ見つかるのは、平成19年8月のものです。そこから集めていた古いきっぷを眺めていると、いろいろなものが出て来ました。廃止になった列車や、三セク化された路線の乗車券など、この10年の間にも日本の鉄道網は大きく変わっているな、という印象を改めて受けました。

 そのときにきっぷを見ていると、もう随分前のことであっても、なにかしらの記憶が蘇って来て、それはそれで面白いです。この頃は、東海道新幹線に乗るにもエクスプレス予約や自由席ではなく、普通に窓口で指定席を買っていたんだな、とかこんな列車あったのか、とか、感想は様々ですが。

 

 そんな中で、ふと目に留まったのが、「奈良→新大阪」と書かれた特急券です。列車名は、「まほろば」。料金は1450円です。奈良発着で指定席のある列車など、昔の急行「かすが」くらいのもので、今はありません。「かすが」時代は、小さい頃に取った奈良駅のポケット時刻表に「急行かすが 名古屋行き」の表記があったのを実家で見たのを知っているくらいで、ほぼ知りません。
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 平成22年6月6日の日付が入ったこの特急券は、「平城遷都1300年祭」に伴って運転された臨時の特急「まほろば」号のものです。藤原京から平城京に遷都されたのは、710年元明天皇の時です。平成22年は2010年ですから、丁度1300年にあたります。794年、鳴くよ鶯、平安京に遷都されるまで約84年間の都だったのは誰もが知るところです。
2010_06060060(平城宮跡)

 奈良は、毎年、春日大社へ初詣に行っていたくらいで、関西圏の人にとっては、わざわざ特急列車に乗るようなところでもありませんし、大和路線には15分毎に「大和路快速」が走っています。遠方から、新幹線で新大阪に来て、乗継割引を適用し、直通で奈良へ行けるように設定されたのが、この特急「まほろば」ということになります。
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2010_06060123(奈良にて)

 1日1往復で、朝、奈良行き、夕方、新大阪行きの運転です。車両は、日根野電車区の381系国鉄色6両編成で、確か自由席もありました。平城宮跡を訪れていた私は、近鉄には乗らず、わざわざJR奈良駅へ出向いた覚えがあります。高架化されたばかりの奈良駅には、「せんとくん」がいて、専用ヘッドマークを掲げた特急「まほろば」が入って来ました。奈良県内最後の停車駅である王寺で、「せんとくん」は降りて行きました。
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2010_06060124(「せんとくん」)

 新大阪までは1時間くらいで、大和路快速で大阪に出て、JR京都線に乗り換えるのと大して変わりません。梅田貨物線に入って直通します。このときは梅田貨物駅がまだ機能していました。今は、グランフロント大阪、として大規模な再開発がなされていますが。

 ところで、この特急券は、「B特急券」となっています。関西圏は大体がB特急料金区間ですが、奈良は定期列車がないので対象外です。しかし、「まほろば」号の運転期間約3ヶ月のみ、B特急料金区間として設定され、時刻表にも記載されていました。運転終了後、その記載はなくなりました。
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 奈良への往復には、当時発売されていた「奈良万葉きっぷ」を使いました。奈良県内のJR全線がフリーになり、発駅からの往復込みというもので、三ノ宮からは1300円でした。三ノ宮⇔奈良を往復するだけで1600円(平成30年価格)なので、破格に安かったようです。

2018年10月 8日 (月)

新屋駅

 羽越本線新屋駅は、秋田から2駅南にあります。当駅及び次の羽後牛島には、みどりの窓口があります。 羽越本線の酒田~秋田間は、普通列車の本数の少ない区間ですが、市内輸送のため、新屋発着の列車が多数設定されています。
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 2003年に業務委託化され、現在は、JR東日本東北総合サービス(株)が出札等を行なっています。その昔は、専用線が分岐していたようです。
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 矢島を訪れ、秋田経由で東京へ帰る途上、羽後本荘1538発の秋田行きに乗っていた私は、ふと時刻表を見て、新屋を11分後に出る列車の存在に気付きました。このあたりはJR東日本が建設した下浜風力発電所をはじめ、風力発電所の多いところです。時折吹雪く車窓からも何基か見られました。

続行の列車は、秋田からの折返しでしょうが、こんな続行で出ているのであれば、と当駅で途中下車しました。2月中旬の新屋駅は、吹雪いていて、駅舎の反対側は、ホワイトアウト状態。なにも見えませんでした。そのせいで、この駅は、秋田市内にありながら、田舎にあるのだな、と錯覚してしまったほどです。地図でみると、実際は市街地にあるようです。
2018_02180213(新屋始発の秋田行き)

 降りたのは私と、もう一人の地元の人だけでした。駅舎は比較的最近建てられた木造のもので、中はストーブが焚かれていて暖かでした。窓口には先客があり、その人を待って、大宮までの「こまち」指定券を購入しました。

 年配の窓口氏は、ささっとマルスを操作してくれました。次の秋田行きは、3番線に停まっています。私は、また跨線橋を渡り、誰も乗っていない2両編成の701系に乗り込みました。
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 こまち指定券が、「大曲→大宮」になっていて、盛岡まで立席になっているのには、複雑な料金制度と関係があります。まず、東京着にすると、大宮着に比べて、540円加算されます。中央快速線西側に住んでいる私は、武蔵野線に乗って帰ることで、これをまず回避しました。これはいつも使う手ですが。次に大曲発になっているのは、秋田を30分ほど前に出る新庄行き普通列車に乗り継げたので、大曲まで先行することで、また料金を下げました。それで、盛岡まで立席なのは、「こまち」は全車指定席なので、基本的に指定券が必要なのですが、盛岡-秋田間については、空席を利用する立席制度があり、これは指定席料金より割安なので、これを使いました。盛岡までは空いてるので、ほぼ確実に座れます。これらを駆使することで、秋田→東京間を普通に買うより、1360円安くなりました。
2018_02180226(神宮寺にて)

 この日の秋田地区は、大雪の影響で、各線で運休が生じていました。秋田1643発の新庄行きも、不通の影響で、院内行きに変更となっていました。交換列車待ちのため停車した神宮寺では、私の背丈と同じくらいの雪がありました。大曲で、東京行きの「こまち32号」に乗り換えました。この「こまち」は定刻通り東北新幹線に入りましたが、この2本後ろの列車から、田沢湖線内不通の影響で、運休となっていました。結構ぎりぎりの時間帯に抜けて来たようでした。大宮に2038定刻到着のあとは、いつも通りの帰路に着きました。

2018年10月 1日 (月)

いろは日光

2018_06010002(「いろは」。大宮にて)
 今年の4~6月に、栃木デスティネーションキャンペーンが開催されました。それに合せて、JR東日本大宮支社では、日光線に観光列車を導入することを決めました。日光線の列車は、京葉線から転入してきた205系4両編成によって運行されており、(一部は、元埼京線用)茶系統の占用色をまとっています。
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2018_06010004(大宮にて)

 そのうち1編成を再改造し、2扉ボックスシート主体の「いろは」とすることとなりました。「いろは」という名称は、日光と中禅寺湖の間にある「いろは坂」から採られています。いろは坂は、48の急勾配急カーブの続く坂道で、坂には順番に、イロハの名前が振られています。紅葉の時期には大渋滞を引き起こしていることでも有名です、、、

 

 「いろは」は、普段は日光線の定期列車に充当することとされており、時刻表上では、(「いろは」車両で運転)と記載さているので、一目で見分けられます。定期列車としての運行が殆どで、臨時列車として走ることはほぼ無いのですが、運行開始当初は、大宮から日光への臨時快速として運転されました。4月1日に宇都宮~日光間で快速「誕生いろは日光号」としての運転を皮切りに、4月末~5月のGWに、大宮~日光間の快速「GOGOいろは日光」、5月18日に同区間で快速「日光東照宮春季例大祭号」として運転されました。いずれも全車指定席です。JR東日本は、「観光需要の高まる時期に栃木県内を中心に臨時列車として走ることもあります」としていますが、その後、臨時列車としての運転はありません。

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2018_06010012(「いろは」車内)
 4月30日の快速「GOGOいろは日光」下り列車に乗車しました。ダイヤは、    
 
 大宮0836発→日光1045着

というものでした。

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 ドアは片側2ヶ所とされ、中間の2扉は埋められていました。車内は2列&1列のボックスシートで、当然ながら、座席番号の表示もあります。日光いろは坂のイメージで、紅葉の模様が描かれたシートです。前日えきねっとで空席を見てみたところ、満席表示でしたが、実際の乗車率は、3割程度でしかありませんでした。蓮田、久喜、古河、小山と、宇都宮線の快速「ラビット」停車駅と同じように停まります。先行の普通列車がいないためか、東北本線をフルスピードで走っています。宇都宮では日光線ホームに入りました。ここで進行方向を換えて、日光線に入ります。日光線内は無停車でした。
2018_06010019(日光駅でのお出迎え)

 終点の日光に着くと、「栃木DC」の横断幕を掲げて歓迎されました。乗っていたのはほぼ鉄道マニアでしたが、、驚いたのは、東武社員も多数いたことです。東武とJRが共同で、やっているようでした。東武社員がいたので、「SL大樹」の宣伝もしていました。栃木DC記念の乗車記念証をホームで配布もしていました。
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Epson139(乗車記念証の両面。名刺サイズでした)

 JR日光駅前は特になにもなく、坂を少し上がったところにある東武日光駅前にバスターミナルその他の施設が揃っています。GW最中なので、さぞ大勢の人で溢れているのかと思いきや、そこまで人は多くありませんでした。
2018_06010027(今市の杉並木)
 日光東照宮は修繕工事中ですし、いろは坂から中禅寺湖、華厳の滝方面へは行ったことがあるので、私は、今市の日光杉街道を見るべく、東武日光駅から下今市行きの電車にすぐさま乗り込みました。

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