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2018年5月の3件の記事

2018年5月27日 (日)

えちごツーデーパス

 新潟県内のJR線及び北越急行、えちごトキめき鉄道ほぼ全線が乗り放題となる「えちごツーデーパス」という企画乗車券が、新潟支社では発売されています。ほぼ同名ですが、「えちごワンデーパス」というのもあります。名前の通り、前者は2日用、後者は1日用です。しかしながら、有効期間の違いだけでなく、利用範囲も異なります。ツーデーパスのほうが、新潟県内ほぼ全線なのに対し、ワンデーパスのほうは、新潟市周辺の路線のみとなっています。

 いずれの企画券も、特急券や新幹線特急券を購入すれば、特急・新幹線にも乗れます。

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〈えちごツーデーパスフリーエリア〉

上越線:越後中里~宮内間

信越本線:直江津~新潟

白新線:全線

越後線:全線

弥彦線:全線

只見線:小出~大白川間

飯山線:津南~越後川口間

磐越西線:野沢~新津間

羽越本線:新津~府屋間

米坂線:坂町~小国間

上越新幹線:越後湯沢~新潟間

北越急行:全線

えちごトキメキ鉄道:市振~妙高高原間

 

これで2,690円です(2日間有効)。

新潟~長岡間を往復すると、2,280円で、これに少し乗ると元が取れるので、かなりお得だと思います。ただし発売は、金曜日土曜日、もしくは休前日を使用開始日とする場合に限られます。要するに、週末+金曜日が、原則的な利用日となり、購入時に日付を指定する必要があります。

また、フリーエリア内の一部駅にあるレンタサイクルが無料(電動は500円)で借りられるという特典も付いています。私は使いませんでしたが、、、

 私は、このきっぷを持って、新潟市朱鷺メッセのイベントに参加し、宿を取っていた長岡に新幹線で行き、翌日、今度は在来線で新潟へ戻り、弥彦へ桜を見に行く、ということをしていました。長岡、新潟周辺しか動いていませんが、十分に元は取れました。

2018_0414ngt480048(弥彦駅にて)
 この日はもともと新潟に行く予定などしておらず、というより、先週に瀬戸内海方面へ出掛けていたため、大人しくしているつもりだったのですが、NGT48の朱鷺メッセ公演に当たってしまったため、新幹線に飛び乗って向かいました。それで1泊するなら、県内でどこかへ行こうと思ったため、このきっぷを購入し、結局弥彦へ行った次第です。

2018年5月20日 (日)

十日町雪まつり

新潟県十日町市では、毎年2月中旬に、「十日町雪まつり」が開催されています。この雪まつりは、昭和25年から始まり、住民主体の雪まつりとしては、日本初のものでした。そのため、十日町は、「現代雪まつり発祥の地」とされています。当日は、日本全国から約30万人が訪れるといわれています。

 札幌の雪まつりのように、一点に集中した展示がなされているのではなく、市内各所に雪像の展示がなされており、地元の名産品などの販売もされています。会場は、雪深い町中に点在しているため、その各地を回る巡回バスも運行されます。
2018_02180026(雪上カーニバル)

 JR東日本と北越急行では、観客輸送のために多数の臨時列車を仕立てています。最寄り駅が飯山線と北越急行の十日町駅で、東京方面からの乗客は、越後湯沢から在来線で、新潟県内からは六日町経由で向かうことが多いため、同区間は結構な混雑になるようです。

 長距離の臨時列車として、大宮発着、全区間在来線を走る特急「ほくほく十日町雪祭り」、新潟から上越線経由の快速「十日町雪まつり号」、長野から飯山線経由の快速「スノーエクスプレス十日町」などが毎年設定されています。車両としては、前者2本が、新潟車両センターのE653系7両編成(「いなほ」用)、後者が長野総合車両センターのキハ110系(「おいこっと」)、HB-E300系(「リゾートビューふるさと」)が充てられています。
2018_02180111(雪上花火。三脚禁止でした…)

 私は、大宮から特急「ほくほく十日町雪祭り」に乗る予定でしたが、車両故障の影響で、運休となり、上越新幹線で現地に向いました。全区間運休、ということだったのですが、どうやら、越後湯沢-十日町間だけ代替車両を使って運転されたようです。その代替車両には、新潟から十日町に到着していた往路の快速「十日町雪まつり号」の車両を急遽当てたそうです。
2018_02180081(NGT48。ファンになりました…)

 十日町には14時過ぎに到着し、会場を少し見て回った後、城ヶ丘ピュアランド特設会場で行われる「雪上カーニバル」を見に行きました。会場は全て雪で作られており、ステージは雪で出来た首里城で作られていました。17時開演です。当日は、時折吹雪くほどの天候で、例年に比べて人出は少なかったそうです。前の方は有料席でしたが、後ろは無料でした。さまざまなアーティストが出演していましたが、筆頭格は、2015年にメジャーデビューした、NGT48だったと思います。NGT48は、新潟を拠点とするAKBグループ5番目のグループで、17時開演と同時に、2017年12月リリースの2ndシングル「世界はどこまで青空なのか?」を披露しました。こういう公演は大体撮影禁止なのですが、今回は可能でした。どうやら前の方の有料席は大半がNGTファンだったようで、暗くなってからのペンライトが目立っていました。私は後ろの方にいたので、時折吹雪く度に、なんにも見えなくなり、カメラ保護のためのタオルは、すぐ真白になっていました。締めは、「Maxとき315号」で、そのあと、雪上花火が打ち上げられて公演終了です。

 凍結した坂道を下り、市民体育館を利用した食堂で、夕食を済ませ、歩いて十日町駅へ向いました。中心街は、アーケードがかかっているので、さほど雪に難渋することもありません。
2018_02180144(長岡にて)

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 駅に着くと、吹雪の影響で、ほくほく線は大幅に遅れていました。大宮行きの特急「ほくほく十日町雪祭り」が、およそ30分遅れで出発し、新潟行きの快速「十日町雪まつり号」も約20分遅れるとのことでした。列車は、まつだい方面から入線し、乗客を乗せるとすぐに発車です。
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 指定席はほぼ満席とのことだったのですが、早目に帰った人が多かったのか、各車両10人少しくらいしか乗っておらず、閑散としていました。
2018_02180142(「快速」表示)
 六日町で方向転換し、上越線を走ります。吹雪の影響で徐行しており、長岡に到着した頃には、40分前後の遅れが出ていました。私の宿泊地は、燕三条だったので、新幹線ホームに上がり、最終1本前の「とき」に乗車しました。ホテルに着いたのは23時を回っていましたが、充実した一日でした。それからNGT48のファンになったのは、ここだけの話です。。

2018年5月 4日 (金)

むさしのかいじ

 中央東線の行楽シーズンには、数多くの臨時列車が運転されます。通年で運転されるホリデー快速や山梨富士号、などなど快速列車が多い中で、甲府発着の特急「かいじ」系統にも臨時が走ります。新宿-甲府間の臨時「かいじ」のほか、首都圏各地を発着地とする「はまかいじ」(横浜-松本)、「ちばかいじ」(千葉-甲府)などの列車が現在設定されています。

 特急「むさしのかいじ」もそれら「かいじ」系統の臨時列車で、この列車は大宮と甲府を結んでいました。大宮から東北貨物線を走り、武蔵野線に入り、西国分寺の短絡線を通って、中央東線に入ります。臨時列車とはいえ、武蔵野線初の特急列車として話題になりました。初設定は、平成26年の9月で、秋の行楽シーズンに合わせて数日設定されました。その後、春秋シーズンに数日ずつ運転されましたが、平成28年9月の運転を最後に設定がなくなりました。

 列車は、253系6両編成で、普段は東武線直通の特急「日光」「きぬがわ」に使用されている車両です。6両全てが普通車指定席で、自由席はありませんでした。ちなみに、「ちばかいじ」も全車指定席です。

 下りの甲府行きが、大宮を8時半頃に出て、甲府が10時半前後、上りの大宮行きが、甲府を16時頃に出て、大宮が18時過ぎの到着でした。時間帯としては悪くないのですが、年間数日しか運転されないことによる知名度不足、武蔵野線沿線からの需要の少なさなどの理由で、設定消滅になったのだと思います。


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 平成28年9月の3連休、神戸の実家から東京へ戻るときに中央線経由で帰っており、丁度甲府をこの列車の発車時間帯に通るため、出発前に指定券を購入し、乗車を決めました。甲府から立川であれば、「あずさ」「かいじ」の自由席で十分に着席できるため、わざわざ指定券を購入する区間ではないのですが。
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 列車は下りホームからの発車でした。車内はがらがらで、乗っているのは、少しの行楽客と、大半が鉄道マニア、という感じでした。立川までのダイヤは通常の臨時「かいじ」ダイヤをそのまま使っているようで、停車駅も、石和温泉、山梨市、塩山、大月、八王子で、立川まではおよそ1時間でした。中央東線の特急は指定席の検札をしないのですが、この列車は車掌端末に指定席の発売状況が転送されていないのか、めずらしく検札に来ました。八王子と立川で半数近くが降り、武蔵野線内と大宮までの直通客はわずかな印象でした。

 この列車の設定が無くなってからは、埼玉県内と山梨方面を直通する列車の設定は無くなりました。

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