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2018年4月12日 (木)

学割適用の金額入力(1)

 社線連絡のきっぷは、マルスでも発券できますが、接続駅と連絡運輸範囲が限られており、接続駅から着駅までの社線運賃が登録されていないと、金額入力という非常に手間のかかる操作をする必要が出て来ます。運賃登録があれば、経路検索機能から、自動経路設定で、通常のJR線内単独券と同様に発券できるのですが。

 運賃登録されている会社線としては、①JRと直通運転している特急列車等がある第三セクター、私鉄、②並行在来線区間の第三セクター、③関西圏の一部私鉄、④旧国鉄から分離された三セク、⑤JR東海の駅を接続駅とする区間、が主です。このうち、①は、東京メトロ千代田線など一部の例外を除き、ほぼ確実に登録されています。②は確実です。③は、近鉄、南海、京阪、阪急、阪神など関西圏大手私鉄は接続駅によっては登録がない場合もありますが、大半が登録されています。④は、地方三セクに多く、これも登録されていることが多いです。⑤は、JR東海のとある駅において、金額入力操作を行なったところ、誤発券が起こり、その対策として、自社駅を接続駅とする区間は全てマルスに登録するという作業がなされたため、確実に入っています。

 これ以外で、運賃登録がないと、乗車券メニューから、発駅、着駅を入力し、経路検索を行なうと、経路は出て来るものの、「再考」表示が返されます。経路すら出て来ない場合もあります。そうすると、乗車券メニューからでは発券ができないので、「金額入力 自・社」というメニューから入る必要が出て来ます。このメニューに入ると、まず、発駅、着駅を入力し、経路検索を行ないます。

 例えば、「東京→(社)伊勢崎」と入れると、経路として、「東北・常磐・北千住」と出て来ます。これを自動入力します。しかしながら、この段階での経路に、接続駅が入っていると、のちほど入力する「接続コード」と重複、ということになるので、接続駅、この場合は「北千住」を消す必要があります。そのため、一旦、着駅を接続駅(北千住)としたうえで、もう一度経路検索をかけ、「東北・常磐」とします。

 その次に、いわゆる「赤本」(旅客連絡運輸基準規程別表)を取り出し、東武線北千住から伊勢崎までの運賃、営業キロ、及び、北千住の「接続コード」を調べます。JR東日本の窓口ですと、赤本が、業務用iPadに入っているので、こちらを見ていることも多いです。

 北千住から伊勢崎までの運賃、営業キロがわかると、それを所定欄に手入力します。そのあと接続コードを手入力すると、操作は完了です。そうすると、JR線部分はマルスで自動計算され、それに、手入力した社線運賃を加算し、営業キロから有効期間を計算し、「発信」を押すと、きっぷが発券されます。要するに、社線区間の運賃が手入力になるので、ここを見間違える、あるいは入力ミスをすると、ミス券が出て来ます。しかも、性質の悪いことに、発券されたきっぷには、あたかも正しい運賃であるかのように、通常のマルス券と同じような表示になりますので、精査しない限り、誤発券かどうかはわかりません。それを防ぐため、金額入力を行なうと、通常のきっぷに加えて、「審査控」が出て来ます。これは社内の部署に送られ、そこで審査をしているようです。

 以上で、金額入力操作はできるのですが、見ての通り、非常に面倒です。よって、発券拒否の場合も多くあります。

 

 本題に入ります。

 私鉄の中には、営業キロが100kmを超えているため、学割の設定がある場合があります。例えば、青い森鉄道、近鉄、東武などがそれにあたります。このうち、青い森鉄道と近鉄はほぼ全区間がマルスに運賃登録されており、乗車券メニューから学割を選択することで、普通に発券可能です。社線区間のみに学割適用だと、「社学割」、JR線にも学割適用だと、「鉄社学割」という表記になります。これが特殊なくらいで、それ以外は普通のJR学割と変わりありません。

 では、運賃登録のなされていない区間で、社線に学割を適用しようとするとどうなるのか。

 まず、運賃登録がなされていないので、金額入力メニューから入らざるを得ません。金額入力から入って、学割を適用しようとするとどうなるか。「赤本」に記載されているのは、通常の大人運賃です。理論上、これに0.8を掛けて学割運賃を計算し、その金額を入力しておけば、「正しい」金額のきっぷは発券できます。しかしながら、学割適用を示す記載が券面に出なければ、誤発券と区別が付きません。そうすると、金額入力画面に、「社学割」「鉄社学割」を印字する機能があるのかどうかが問題になります。これがなければ、マルスでは出来ないので、恐らく補充券対応になると思われます。
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 気になった私は、渋谷駅の窓口を訪れました。学割証に、「区間:東京→(社)伊勢崎」「経由:東北・常磐・北千住」と記入し、差し出しました。窓口氏は、東武線なこともあり、乗車券メニューから入りましたが、北千住接続の伊勢崎は登録されておらず、再考となりました。

 そこで窓口氏、「これは発売できません」と言いましたが、連絡運輸上は問題ないことを伝えると、「学割でなければ、金額を打ち込んで発券できるんですが」「学割の運賃が載ってないので」と言い、「ちょっと調べて来ます」と奥に下がりました。待つこと5分で、もう一人連れて来て、金額入力画面から、北千住→伊勢崎の運賃1,200円に0.8をかけて、960円を入力し、社学割の入力ボタンを押しました。それで、いともあっさり発券されました。どうやら「社学割」「鉄社学割」のボタンがあるようです。

 よって、学割の金額入力発券も可能であることがわかりました。私は、この年の3月末で、学割の利用資格を喪失したので、鉄社学割のきっぷは、自分で使う機会はありませんでした。

 券面の表示について、1点、気になることがありますが、長くなりましたので、ここで一旦区切ります。その点については、次回 学割適用の金額入力(2) に続きます。

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