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2017年6月の4件の記事

2017年6月30日 (金)

甲斐大泉

Img_6347(大泉高原の玄関口)
 小海線甲斐大泉駅は、小淵沢から数えて2つ目の駅です。標高は1158mで、野辺山、清里に次いで3番目に高い駅です。みどりの窓口はありませんが、POS端末設置の簡易委託駅で、大泉観光協会(北杜市観光協会大泉支部)が受託しており、料補による指定席の取扱いもあります。駅を出て右手に同協会の観光案内所があります。高原の駅らしく、駅前には白樺の木が立っています。

Img_6470(窓口。営業終了後)

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 窓口の営業時間は、8時45分~16時00分(各月末日は早く閉まる場合あり)で、若い女性の方がいました。私は、着いた時に帰りのきっぷを買おうと、豊田までの乗車券と、甲府→立川の特急「かいじ122号」の指定券を頼みました。窓口には手元に時刻表が置いてあり、ささっと調べて、慣れた手付きで電話をして、ものの5分程でさらさら書いてくれました。台帳を見ると、週末に何枚かずつ発売しているようでした。

Img_6433(「八ヶ岳高原列車」)

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 少し調べてみると、甲斐大泉駅は、八ヶ岳高原の観光客が増加したことに伴い、昭和46(1971)年に大泉村(当時。現北杜市)が国鉄からきっぷ販売を受託したことで簡易委託駅となりました。その翌年には民間に委託し、さわやかな感じの「婦人駅長の駅」として今日まで続いているようです。(北杜市観光協会大泉支部HP「大泉ハツラツ人探検」→外部リンク
Img_6353(高原テラスランチ)

 平成26年6月まで「婦人駅長」を務めていた方の手記によると、「手書きの料金補充券は年千枚ほど発行して、(長野)支社から優秀であると評価され、乗車券も定期券を除けばダントツの売り上げで良くやってくれたと評価していただ」いたそうです。10年務めたこの方が退職されてから、観光協会が受託する現在の形になりました。(平成26年7月7日付「じゃがいも通信」[アットライフ八ヶ岳発行]→外部リンク

Img_6403(駅からすぐの森)

駅の周辺は高原の涼しい風が吹く観光地ですが、清里のような雰囲気ではなく、人もまばらな静かな感じです。私が訪れたのは、日曜日でしたが、列車から降りたのは、地元の人と、数人の観光客だけでした。車内にいた観光客の大半は、次の清里か野辺山で降りるようでした。
Img_6465(下り列車)

駅から少し歩くと、落葉松と広葉樹の林が広がり、その中にオープンテラスのあるカフェや、別荘が点在しています。大型資本が入ることなく、特に観光開発もされなかったのが幸いして、今まで、閑静な高原の雰囲気が残っているのだと思います。そのため目立った観光施設があるわけではありませんが、都会の喧騒からはなれて、一日ゆっくり過ごすには最適な所でした。

2017年6月25日 (日)

千代田線関連2

今回も千代田線関連です。以前の記事に書いた通り、常磐線と地下鉄千代田線は複雑な関係にあります。さて、北千住-西日暮里間を千代田線経由で利用する場合には、通過連絡の制度があります。それはまた別の機会に紹介したいと思いますが、綾瀬発着で同区間を千代田線経由で乗車した場合にはどうなるのでしょうか。普通に考えれば、北千住-綾瀬間は、JR常磐線(ただし同区間相互発着の乗車券はJRでは発売しない)なので、綾瀬-北千住間はJR線、北千住-西日暮里間は千代田線、西日暮里からは再度JR線になりますので、通過連絡が適用されるようにも思われます。しかし、綾瀬発着の場合、北千住-西日暮里間の通過連絡は、範囲外とされているため、適用されません。

 また、西日暮里-綾瀬間は、東京メトロ線として計算すると、200円です。

すると、千代田線経由の運賃は以下のようになります。金町発着は通過連絡適用です。

東京-綾瀬 JR:170円 メトロ:200円 計370円

東京-金町 JR:220円 メトロ:170円 計390円

 

上野-綾瀬 JR:140円 メトロ:200円 計340円

上野-金町 JR:170円 メトロ:170円 計340円

 

秋葉原-綾瀬 JR:160円 メトロ:200円 計360

秋葉原-金町 JR:170円 メトロ:170円 計340

 

こう並べてみると、秋葉原発着の場合、綾瀬までの運賃が、金町までの運賃より高くなってしまいます。通過連絡の適用によって、綾瀬より遠い金町の方が運賃は安い、という逆転現象が起きてしまっています。これでは、不都合です。

 そこで、綾瀬発着で、かつ、北千住-西日暮里間は千代田線経由、西日暮里からJR線を利用する場合に限り、綾瀬-西日暮里間の運賃を、本来200円のところ、170円に割引く、とされています。(以下、「特例運賃」といいます)
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 この特例運賃を適用すると、上記の各区間の運賃は、以下のように変わります。

 

東京-綾瀬 JR:170円 メトロ:170円 計340

東京-金町 JR:220円 メトロ:170円 計390円

 

上野-綾瀬 JR:140円 メトロ:170円 計310

上野-金町 JR:170円 メトロ:170円 計340円

 

秋葉原-綾瀬 JR:160円 メトロ:170円 計330

秋葉原-金町 JR:170円 メトロ:170円 計340円

 

 これで問題は解決されました。
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千代田線の運賃は、マルスに登録されていないのですが、西日暮里~綾瀬間170円だけは登録されているようで、85mm券で発券されました。これは誤発売防止のためと思われます。着駅は「メトロ線 綾瀬」となります。参考までにJR線のみのきっぷを買うと、単に「綾瀬」となります。
 千代田線関連はまだ続く予定です。

2017年6月 8日 (木)

江ノ電連絡券

 江ノ電は、江の島と鎌倉という湘南の観光地を結んでいるため、土休日を中心に観光客が多く乗って来ます。そんな江ノ電にもJRからの連絡運輸が結ばれていましたが、平成29年3月4日をもって廃止されました。
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 この時のダイヤ改正と同時に、連絡運輸範囲も大幅な修正が加えられ、江ノ電と流鉄は普通旅客の連絡運輸廃止、その他、小湊鉄道、福島交通などで連絡範囲の縮小がなされています。昨今のICカード普及、増税後、首都圏ではIC利用時に限り、1円単位の運賃が適用され、きっぷより安価となることが多くなり、その結果、わざわざ連絡きっぷを買う意味も売る意味もほぼ無くなりました。そのための縮小、廃止であると思われます。

Img_0742(江ノ電)

 東京駅の窓口で、鎌倉接続江ノ島までの乗車券を頼むと、運賃登録があったようで、85mm券でサッと出してくれました。鎌倉で大勢の観光客とともに江ノ電に乗り換えます。

Img_0747(江ノ島頂上より)

 2月中旬の休日でしたが、海にはサーフィンをしている人もおり、江ノ島駅もかなり混んでいました。窓口の貼り紙によると、江ノ電側では、一足早くJR連絡券の発売を終了していたようです。
Img_0743(満開の河津桜)

せっかく江ノ島に来たので、そのまま橋を渡って島に行きます。江島神社には来たことがありますが、島の上まで行ったことはなかったので、階段を登って行きます。開花の早い河津桜が満開でした。

2017年6月 4日 (日)

(社)綾瀬駅

 綾瀬駅は、JR常磐線の駅です。が、それと同時に、東京メトロ千代田線の駅でもあります。いわゆる「常磐快速線」にホームは無く、常磐緩行線の電車のみが停車します。駅は2面3線で、高架駅ですが、駅の雰囲気は東京メトロそのもので、JR東日本の影はほぼありません。また、北千住-綾瀬間は、JRの路線ではありますが、線路設備は東京メトロの保有で、その一方、運賃はJRのものが適用されます。しかし、綾瀬から北千住を通り越して、町屋・西日暮里方面へ行く場合、綾瀬-北千住間は東京メトロの路線として運賃計算を行ないます。こういった事情から、綾瀬-北千住間相互発着の乗車券は、JRでは発売しない旨が旅客営業規則第16条の5に明記されています。
Img_0285(綾瀬駅)

 このように綾瀬-北千住間をめぐる問題が複雑化しているのは、常磐線の混雑緩和計画、いわゆる「通勤五方面作戦」に由来します。当時は常磐線沿線のベッドタウン化が急速に進み、輸送力の確保が問題となっていました。そんな中、1962年に運輸大臣諮問機関の都市交通審議会が、今の営団地下鉄(当時)千代田線を柏方面に延伸する計画を立てます。一方の国鉄(当時)も常磐線混雑緩和のため、快速電車と各駅停車を分離するための複々線化計画を持っていました。営団側としては、北綾瀬近辺に車両基地を保有しようとしており、この両者の思惑が一致し、常磐線の複々線化は、緩行線の線路を増やしたうえで、千代田線と直通運転を行なうこととしました。北綾瀬に車両基地を建設した営団は、北千住-綾瀬間を含む、北綾瀬までの路線を自社保有としました。しかし、同区間は元々国鉄線であったことから、本件のような問題が生じ、今に至っています。

 本題に戻ると、綾瀬は東京メトロ管理駅です。しかしながら、買えるきっぷに制限はあるものの、みどりの窓口があります。特企券は不可、乗車券は100km以上、クレジットカードの利用、指定券の変更等は不可です。特急券指定券を購入する際は、申込書の記入が必要です。
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 発行箇所は「(社)綾瀬駅」となります。端末は他の首都圏各駅と同じく、MEX型が入っており、きっぷの券面自体は全く同じです。東京メトロの定期券売り場の横に窓口があり、係員が常駐しているわけではありませんが、行けば奥から出て来てくれます。

 千代田線関連は、いろいろと奥が深いので、その内少しずつ紹介していきたいと思っています。

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