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2016年7月26日 (火)

急行「はまなす」自由席急行券(補充券)

 今年3月の北海道新幹線開業で、津軽海峡線が新幹線対応となったことにより、同区間を走る青森~札幌間の急行「はまなす」は廃止されました。これにより、JRから自由席急行券の通用する列車は事実上消滅しました。

 その最終列車となる始発駅基準3月21日発車の列車は上下ともに全車指定席で運行されたため、自由席があったのはその前日の列車までです。

 それで、「はまなす」は夜行列車であるため、青森もしくは札幌を3月20日に発車した列車は翌日の21日の早朝になってもまだ線路上を走っています。当該列車には勿論、自由席がついています。前日に始発駅を発車する夜行列車に、日付が変わってから乗車する場合は、旅客営業規則上、始発駅基準の日付では無く、翌日付のきっぷを買って乗車することになっています。つまりこの場合、3月20日に青森もしくは札幌を発車した列車に、翌日21日になってから乗車する場合、21日付のきっぷを買って乗車することになります。
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 普段であれば、これで何の問題もないのですが、運行最終日は、21日始発駅発車の列車は全車指定席でした。つまり、自由席急行券では乗れません。自由席のある、前日発車の列車は、早朝に運転を終えており、また、当該列車が、日付変更後に停車した駅には、21日発車の列車が21日中に停車することはありませんでしたので、理論的には、21日付の自由席急行券を発売しても誤乗することはないと思われますが、上述の通り、ただでさえややこしい夜行列車のきっぷ(特に日付について)の発券ミス、また、旅客の錯誤等により、21日付の自由席急行券をいつも通り機械(マルス端末)で何の躊躇もなく発券してしまうと、混乱が起こる可能性があると判断され、3月21日付の自由席急行券については、マルス端末での発売制限がかかりました。当該きっぷを発券しようとしてもエラー表示が出ました。そこで当該きっぷを必要とする(欲する)旅客に対しては、補充券での発売と相成りました。発売制限を掛けた上で補充券発売ということであれば、発券の際に、しっかり日付等を旅客、窓口氏が確認することになりますので、発券ミスは減ると考えられます。

 私は吉祥寺駅で、さも乗る必要があるのだ、という振りをして

「3月21日の苫小牧→札幌の自由席急行券を」

と言いました。

窓口氏はマルスを叩き、エラーが出たので、タブレット端末で社内通達のようなものを眺めて、

「少々お待ちください」

あれ?とか言いながら奥に行きました。

それでもう一人連れて来て、補充券の記入を始めました。

連れて来たその人は補充券のエキスパートみたいな感じの人で、テキパキと記入してくれました。

ちなみに売上処理はPOSでやるみたいです。

使う予定は全くありませんでしたが、自由席だったため、その列車に本当に乗りたい他のお客さんに迷惑を掛けることもないと思いましたので、1枚書いてもらいました。

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