「セントラルライナー」
「セントラルライナー」は、中央西線の名古屋~中津川間で平成25年3月15日まで運転されていた定員制の快速列車です。車両は専用の313系8000番台が用いられていました。この313系は塗装が一般の車両とは異なる他、内装がちょっと豪華になり、シートピッチも拡大されています。本列車以外にも一般の快速列車、普通列車に使用されることもあり、その際は3扉全てを開けますが、「セントラルライナー」運行時は中扉を締切にして2扉運用になっていました。
(中津川にて)
この列車に乗車するには310円の乗車整理券が必要で、停車駅各駅のホーム上または改札口にある券売機で購入出来ました。マルス端末での発売はしていませんでした。乗車整理券では号車、席番まで指定され、各駅で発売枚数、割当座席が決まっていました。
停車駅は金山、千種、高蔵寺、多治見と多治見~中津川間の各駅で、それまで走っていた一般の快速列車1本を本列車で置き換えたこと、普通列車の本数が少ないこともあって、多治見~中津川間のみを利用する際には乗車整理券は不要とされていました。ただし、当該区間のみを利用する場合であっても、自分の座っている席の整理券を持っている人が来たら、席を変わらなければなりません。
(あくまでも「指定席」)
この列車は主に昼間時間帯に運転され、当初は利用も好調で、3両編成の313系8000番台を2本併結した6両編成、また一部には3本併結した9両編成もあったと聞きますが、310円の乗車整理券が必要なこともあって、徐々に利用客数が減り、末期は3両編成での運転が大半となりました。
東濃地区の人達はこの列車に乗り、多治見で10分程度で接続の後続快速列車にどっと乗り換えていたらしいです。
(車内)
私は廃止少し前の3月に乗りました。元々乗る予定は無かったのですが、中津川へ高校の友人と馬籠宿を観光しに行き、その帰路に思いがけずこの列車に乗ることとなりました。予定していた時刻より早く中津川の駅に戻って来たのが理由です。この時は6両編成でした。中津川で乗車した時点ではほぼ空気輸送で、各駅に停まって行くと、徐々に乗客は増えましたが、多治見でごそっと降りて行きました。そこから先もまた空気輸送で、高蔵寺でも殆ど乗って来ず、がらがらのまま終点の名古屋に着きました。これでは廃止もやむを得ない感じでした。それでも、他の313系に比べて車内も快適で、がらがらだったのも相俟って、4席占領してのんびり名古屋へ行けましたが。ちなみにこの車両は一般車に混じってそのままの仕様で運用されているようです。
この高校の友人とは京都と東京という離れた所にある大学へ進学したのもあり、最近は中々会う機会もありませんが、時々帰省した時にはちょっと街で、今でもよく会っています。きっぷの印字が掠れているのは、経年劣化です。あくまでもエド券の券売機券なので、、、
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