快速「みすゞ潮彩」
快速「みすゞ潮彩」は新下関~仙崎間を運行する観光列車です。キハ47形の2両編成で、内1両が指定席となっています。指定席車両は大幅な改造が施され、座席は全て海を向いた2人掛けで、一部ボックスシートがあります。自由席車両は塗装変更だけで、車内は従来とほぼ同様です。主に土曜休日の運転で、平日には下関~仙崎間で定期普通列車が運転されています。運行開始は平成19年7月1日で、当初は、下関~仙崎間、下関~滝部間を毎日各1往復しており、午前の仙崎行きと午後の滝部始発は土曜休日に限り新下関まで延長運転され、新幹線からの乗り継ぎ客の利便性を確保していました。土曜休日には仙崎発着列車は快速として小駅は通過していました。車両が1編成しかないため検査時などは一般気動車が代走し、その際は全車自由席となります。(青海島)
平成25年3月16日からは平日の運転並びに滝部発着列車の運転が取りやめとなり、土曜休日のみ新下関~仙崎間を往復する臨時列車となりました。新下関行きは仙崎の発車時刻が早いため、がらがらのことが多いです。(仙崎にて)
(指定席車両車内)
私は8年前に一度自由席車両に乗ったきり、山陰本線西部方面とは絶縁状態でしたが、大学入試が終った2年前の3月に広島から三江線経由で益田泊。翌日、青海島観光をしたあと、仙崎からこの列車に乗って下関へ向いました。指定席車両はがらがらで、他に5、6人いただけでした。景色の良い所では徐行停車のサービスもあり、春先の日本海をじっくり眺めることが出来ました。(紙芝居)
客室乗務員の方が、少ない乗客を相手に紙芝居を上演してくれたり、景色の解説をしてくれたり、また、乗客が少ないこともあってか、一人一人と話してくれたり、とサービスというか、マニュアルには無い乗客の「おもてなし」をしてくれました。「おもてなし」という言葉に表される最近の接客の仕方は個人的に、作為的なものを感じてしまい、嫌いなのですが、この言葉本来の持つ、温かい人情とも言うべきものを感じさせられました。本来の「おもてなし」とはこういうものをいうのだと思った次第です。
大学受験のため長らく長距離旅行とはご無沙汰しており、また4月から実家を遠く離れ、東京で生活することもあり、感慨深い旅でした。下関に着いた後は、関門海峡の人道トンネルを通り、門司港を散策し、また本州に戻って、次の日は雨のしまなみ海道を四国へ渡り、そうして西四国を数年振りに回って帰宅しました。
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