« 快速「高田お花見号」 | トップページ | 長崎→西唐津(松浦鉄道経由) »

2015年6月 8日 (月)

寝台特急「カシオペア」(カシオペアデラックス)

Photo

 寝台特急「カシオペア」は、上野~札幌間を結ぶ豪華寝台列車です。上野と札幌を結ぶ夜行列車は青函トンネル開通後「北斗星」が走り始め、この「カシオペア」はそのグレードアップ列車として1999年7月16日から運行を開始しました。全車A寝台個室の豪華仕様で、1、2号車はメゾネットタイプの「カシオペアスイート」、平屋タイプの「カシオペアデラックス」「カシオペアスイート(展望室)」、3号車は食堂車、12号車はラウンジカー、それ以外は2階建ての「カシオペアツイン」(一部平屋タイプ、車椅子対応あり)という12両編成になっています。食堂車では、ディナーのフランス料理、懐石御膳(どちらも要予約)が楽しめる列車です。

 北海道新幹線関連の廃止報道(現時点では噂に過ぎませんが。)により、閑散期でも1ヶ月前の10時には全個室が瞬殺されるようになりました。また、ディナー券も人気で、こちらは定員に対して枠が少ないため、特にフレンチはこれも10時には秒殺で無くなります。びゅうプラザを始めとする旅行会社がツアーに組み込んでいることも多くあります。その中でも「カシオペアスイート(展望室)」と「カシオペアデラックス」については10時打ち一発勝負になっていることが多々ありますが、それ以外は旅行社のパックである程度抜かれている(らしい)です。
2014_100531eos0005(上野にて)

2014_100531eos0022(上野にて)
 私は、昨年9月末から10月にかけての北海道旅行の往路に利用しました。京阪神のとある駅で10時打ちをしてもらった所、「カシオペアデラックス」が取れました。ただディナー券(フランス料理)は発券に手間取ったこともあり、残数0になっていました。懐石御膳はまだ余裕があったのでこちらを取ってもらいました。寝台券以上にディナー券は難関です、、、
2014_100531_0030

 上野16時20分発ですが、列車は15時35分に入線します。2号車1番個室の自室は平屋ということもあり、かなり広々としていました。同じ豪華寝台列車でも「トワイライトエクスプレス」が「豪華絢爛」と言うに相応しい内装なのに対して、「カシオペア」は割とシンプルです。余り装飾等は無く、どちらかと言えば機能美に溢れたデザイン、という感じでした。

2014_100531eos0053(カシオペアデラックス室内)
 スイートとデラックスにはウェルカムドリンクがあり、車販も1号車から回って来る等、他に比べて優遇されています。ディナーについてはまた別の機会に書くことにします。道中の出来事を一つ一つ記して行きたい所ですが、長くなり過ぎるのでそれは止めておきます。これから乗られる方の楽しみを半減させることにもなりますので、、、

 そうして一夜明けて目が覚めると列車はまもなく八雲に着くところでした。朝の内浦湾は東の朝日に輝き、モーニングの紅茶を部屋で飲みながらそれをじっと眺めていました。洞爺を過ぎる頃食堂車へ朝食を食べに行きました。頼めばスイート、デラックスはルームサービスにしてくれるのですが。海を眺めながらの朝食は格別でした。
2014_100531_0137(食堂車での朝食)

 「カシオペア」は札幌に9時32着です。今は11時15分に変更されていますが。17時間という時間は余りにも早かったような気がします。勇払原野を過ぎ、札幌都市圏の街並みを眺めるとまもなく札幌に到着です。名残惜しいですが、列車を後にしました、、、

 「カシオペア」は北海道行きの豪華寝台列車の中では最後まで残りそうですが、新幹線が出来れば恐らく廃止されるでしょう。その後はJR東日本管内をちょこまか走るクルーズ列車として使われると思います。しかし、1200km以上を走り、目が覚めれば内浦湾と北海道の原野を眺められる、これこそが北海道豪華寝台列車なのであり、それでいてこそ乗る価値があるのだと私は思います。自社管内だけをちょこちょこと走り、莫大な金額設定にして金持ち専用のクルーズトレインを走らせて、それに乗ってもどうしようも無いように思います。速さと収益性ばかりを追い求めて、夢を無くす、残念ながらこれが今の日本の鉄道会社のやり方なのでしょう。消費者のニーズを聞かない殿様商売をしているのが鉄道会社だとも言われます。果してこれでいいのでしょうか。「旅」の本質は収益性でも速達性でもなく、ゆっくり夢を追い求めることにあるのだと、私はそう思います。

 

« 快速「高田お花見号」 | トップページ | 長崎→西唐津(松浦鉄道経由) »

寝台券」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 寝台特急「カシオペア」(カシオペアデラックス):

« 快速「高田お花見号」 | トップページ | 長崎→西唐津(松浦鉄道経由) »