「くしろ湿原ノロッコ」
「くしろ湿原ノロッコ」は、釧網本線の釧路~塘路間を結ぶ観光列車です。その名の通り、非常にのろのろと走るトロッコ列車です。JR北海道の「ノロッコ」列車には他に「富良野・美瑛ノロッコ」があります。この「くしろ湿原ノロッコ」は冬期間、窓ガラスをはめて網走~知床斜里間の「流氷ノロッコ」にも使用されます。その他留萌本線で「富良野・美瑛ノロッコ」車両を使った「増毛ノロッコ」がGWに運転されています。表定速度は「くしろ湿原ノロッコ」(28.1km/h)が最低で、「日本一遅い列車」とも呼ばれています。
(釧路湿原にて)
「くしろ湿原ノロッコ」は1989(平成元)年から運転されています。初代はスハフ42型客車とトラ70000型貨車を使った旧型編成で、1998(平成10)年7月1日から現在の編成で運転されています。現在の編成は51系客車(50系客車の北海道版)を改造した5両編成で、編成は以下のようになっています。
↑塘路
DE10-1660
1号車:オハ510-1
2号車:オハテフ510-2
3号車:オハテフ510-1
4号車:オハテフ500-51
5号車:オクハテ510-1
↓釧路
(釧路にて)
1号車は普通の客車ですが、2~5号車はトロッコ車両で、座席は木製のベンチ、全開に出来る窓付き、となっています。この窓は荒天時には閉めることが可能です。6人掛けのボックス席と通路を挟んで2人掛けのベンチシート(背もたれ転換式、通常は窓向きに座る)が並んでいます。ベンチシートを指定する際はフロア指定で「FL席」とする必要があります。1、2号車が自由席で、3~5号車が指定席です。
またこの列車の5号車(オクハテ510-1)には運転台がついており、釧路方面へ向かう際は機回しをすることなく、この運転台から遠隔操作で機関車を動かし、推進運転をしています。この方式は「富良野・美瑛ノロッコ」も同じで、京都にある嵯峨野観光鉄道と同様です。
私は釧路湿原から釧路まで乗りました。釧路湿原駅はロッジ風駅舎の無人駅で、ここから原生林の中を少し歩くと観光センターがあり、そこからまた少し歩くと、釧路湿原全体を見渡せる展望台があります。行った時は生憎曇っていましたが、、、
釧路湿原から乗った「ノロッコ号」はあまり速度を落とすことなく走りました。どうやら徐行するのは釧路湿原~塘路間のようです。車内は結構混み合っていました。大きな荷物を持ち込むと、網棚がないので置き場所には少々苦労します、、、東釧路で対向列車町待ちのため15分近く停まっていました。結局動いていた時間より停まっていた時間の方が長かったかもしれません。きっぷの画像が歪んでいるのはスキャンの失敗です、、、
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