特急「新宿さざなみ」
内房線には特急「さざなみ」が走っていますが、今年3月のダイヤ改正から大幅に縮小されています。これまで東京~館山間を京葉線内房線経由で結んでいたものが、全列車東京~君津間に短縮の上、全車自由席化し、運転時間は上りを朝、下りを夕方とし、完全な通勤特急化がなされました。改正前も昼間の列車については土休日運転の臨時列車とされており、縮小傾向にはありましたが、今回の改正で南房総の観光特急という側面は完全に無くなりました。今後も昼間の列車の一部は土休日運転を続けるようではありますが。「さざなみ」の縮小は東京湾アクアラインの開通に伴い、東京駅~館山駅、安房白浜間を結ぶJRバス関東の高速バスの大幅な時間短縮が相成り、約30分間隔の高頻度運転に適わなくなったことが原因とされています。
「さざなみ」系統は基本的に東京(京葉線)発着ですが、2往復だけ新宿発着の「新宿さざなみ」が運転されています。こちらは2往復共に土休日運転の臨時列車となっています。E257系5両編成の運転で、一部指定席があります。私は「えきねっとトクだ値」の40%割引を利用しました。高速バスの同区間の正規料金とこれでやっとこさ同程度です。高速バスは各種割引があるのでこの価格では勝負にならないようです。
館山で乗った時は2割くらいの乗車率で、指定席はがらがら状態でしたが、その後もちょこちょこ停まって、少しずつ増えて行き、千葉到着前には6割程度になっていました。土休日運転で細々と生き残っているのもわかる気がします。内房線は内陸を走る区間が多く、一部で東京湾が見えたくらいでした。千葉を出ると総武線内主要駅に停まり、その度にちょっとずつ降りて行きましたが、終点の新宿まで乗り通した人もそこそこいました。新宿直通というのが意外と利便性を発揮している様であります。乗車率を見ているだけだと、土休日の「新宿さざなみ」については当分安泰かと思います。
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