美幌駅の往復乗車券代用印
遅くなりましたが、新年明けましておめでとうございます。
最近めっきり更新頻度が落ちていて、基準規程の更新しか上げておりませんが…
さて、先日JRグループ連名で、往復乗車券と連続乗車券を2026年春をもって廃止する、とのプレスリリースが出されました。主眼点は、往復割引の廃止であると思われますが、往復乗車券という制度そのものが廃止されるそうです。連続乗車券は、有効期間を伸ばせる以外ほぼメリットがないので、ここでは触れません。増収目的というのもあるのでしょうが、個人的には、券売機で扱えない制度はこれからどんどん削っていく、機械を対応させるのではなく、制度を削っていく、という方向に進んでいるように思います。
往復乗車券には、回数券もそうですが、きっぷを都度購入する手間を省く、という利点もあります。都市部のようにICカードが使える場所であれば左程問題にはなりませんが、ワンマン運転、運転士後ろのドアしか開かない列車だと、有人駅から無人駅を往復する場合、復路は、必ず両替をするか小銭を持参するかして精算する、という手間が発生します。発売側、利用側双方の不便を解消するための方策が往復乗車券や回数券である、という側面は否めないはずです。
そうであれば、増収目的で往復割引だけ廃止すれば済んだようにも思いますが、マルスのプログラムを改修して、往復割引判定をなくすよう書き換えるよりは、往復乗車券というメニューごと使えないようにする方がコストがかからない、といったあたりの事情もあるのでしょうか。
個人的に、ここ最近、乗車券はえきねっとで予約して、券売機はただただプリンターとして使うことしかやっていないので往復乗車券そのものが消えたとて特に困らないですし、神戸の実家に帰るときも、新幹線はめっきり使わなくなったので、西明石往復割引の術が使えなくなっても特段不便は感じませんが、それはあくまで個人の使い方の問題です。
批判はさておき、簡易委託駅等で往復常備券がないときには、旅客営業取扱基準規程192条3項1号の定めにより、旅客営業規則188条1項9号所定の、「ゆき」「かえり」の印を押して、片道の常備乗車券2枚で、往復券の代用として使うことができます。ただし、駅によって、取り扱いの可否は異なるものと思います。
美幌駅では、この取り扱いができます。美幌から、愛し野・柏陽までの往復で買いました。窓口氏は、普通に判子を押していたので、それなりに枚数が出るのだと思います。ちなみに、愛し野は、北見商業高校、柏陽は、北見柏陽高校の最寄り駅で、朝の通学時間帯は、大勢の高校生が下車します。平日の通学時間帯にはワンマン運転でも車掌が乗務していて、集札をしています。全ドア開扉(平日のみ)で、停車時間も2~3分取られています。
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