2025年1月12日 (日)

美幌駅の往復乗車券代用印

遅くなりましたが、新年明けましておめでとうございます。

最近めっきり更新頻度が落ちていて、基準規程の更新しか上げておりませんが…

 

 さて、先日JRグループ連名で、往復乗車券と連続乗車券を2026年春をもって廃止する、とのプレスリリースが出されました。主眼点は、往復割引の廃止であると思われますが、往復乗車券という制度そのものが廃止されるそうです。連続乗車券は、有効期間を伸ばせる以外ほぼメリットがないので、ここでは触れません。増収目的というのもあるのでしょうが、個人的には、券売機で扱えない制度はこれからどんどん削っていく、機械を対応させるのではなく、制度を削っていく、という方向に進んでいるように思います。

 往復乗車券には、回数券もそうですが、きっぷを都度購入する手間を省く、という利点もあります。都市部のようにICカードが使える場所であれば左程問題にはなりませんが、ワンマン運転、運転士後ろのドアしか開かない列車だと、有人駅から無人駅を往復する場合、復路は、必ず両替をするか小銭を持参するかして精算する、という手間が発生します。発売側、利用側双方の不便を解消するための方策が往復乗車券や回数券である、という側面は否めないはずです。

 そうであれば、増収目的で往復割引だけ廃止すれば済んだようにも思いますが、マルスのプログラムを改修して、往復割引判定をなくすよう書き換えるよりは、往復乗車券というメニューごと使えないようにする方がコストがかからない、といったあたりの事情もあるのでしょうか。

 個人的に、ここ最近、乗車券はえきねっとで予約して、券売機はただただプリンターとして使うことしかやっていないので往復乗車券そのものが消えたとて特に困らないですし、神戸の実家に帰るときも、新幹線はめっきり使わなくなったので、西明石往復割引の術が使えなくなっても特段不便は感じませんが、それはあくまで個人の使い方の問題です。

 批判はさておき、簡易委託駅等で往復常備券がないときには、旅客営業取扱基準規程192条3項1号の定めにより、旅客営業規則188条1項9号所定の、「ゆき」「かえり」の印を押して、片道の常備乗車券2枚で、往復券の代用として使うことができます。ただし、駅によって、取り扱いの可否は異なるものと思います。
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 美幌駅では、この取り扱いができます。美幌から、愛し野・柏陽までの往復で買いました。窓口氏は、普通に判子を押していたので、それなりに枚数が出るのだと思います。ちなみに、愛し野は、北見商業高校、柏陽は、北見柏陽高校の最寄り駅で、朝の通学時間帯は、大勢の高校生が下車します。平日の通学時間帯にはワンマン運転でも車掌が乗務していて、集札をしています。全ドア開扉(平日のみ)で、停車時間も2~3分取られています。

 

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2024年12月17日 (火)

2024年10月01日現行の基準規程を公開しました。

 2024年10月01日改定分を公開しています。
  

 こちらからご覧ください。

 基準規程の部屋

 

 

 

 

2024年5月 7日 (火)

2024年04月01日現行の基準規程を公開しました。

 2024年04月01日改定分を公開しています。
   2週間ほど前に手元に来ていましたが、机の上に放置されていました。お待たせしました。

 こちらからご覧ください。

 基準規程の部屋

 

 

 

 

2024年3月26日 (火)

2024年03月16日現行の基準規程を公開しました。

 乗継割引の廃止等にかかる2024年03月16日改定分を公開しています。

 こちらからご覧ください。

 基準規程の部屋

 

 

 

 

2024年3月10日 (日)

のと鉄道3社4線連絡

 のと鉄道は、津幡金沢間のIRいしかわ鉄道を介して大阪市内、東京都区内など、結構広範な連絡運輸範囲をもっています。北陸新幹線の敦賀開業以降もおそらく同じ連絡運輸範囲のまま残るのではないかと思っていますが、金沢接続の北陸本線経由というのはなくなります。

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 北陸本線の特急停車駅で、かつ新幹線が開業すると同名の駅がなくなる鯖江からの乗車券を買いました。「北陸・金沢・IRいしかわ・津幡」の経由表記は見られなくなります。

 のと鉄道は4月6日に全線で運転再開します。思ったより早かったです。今は能登中島までの部分運転をしていて以北はバス代行です。当面の間、能登中島から穴水間は徐行運転だそうです。

 

 

 

2024年03月16日現行の基準規程は準備中です。

来週3月16日に北陸新幹線の敦賀開業をはじめとしたダイヤ改正が行なわれることは周知の事実ですが、規則面では、乗継割引の廃止など、旅客営業に関する規程類が大きく改定されます。

例によって福岡市役所に対して、旅客営業取扱基準規程、旅客連絡運輸取扱基準規程を開示請求しています。

2月中旬ごろに一度請求していますが、改定があることはJR九州に確認が取れているものの、まだ文書が来ていない、ということでいったん取り下げ、昨日再度請求をかけています。
通常であれば1週間程度で手元に送られてくるので、公開まで今しばらくお待ちください。

なお、取り下げの連絡をする際、市役所の担当の方にうかがいましたが、新旧対照表のようなものはないそうです。改定後の本文のみとのことでした。

基準規程の部屋 (amazonaws.com)

PS.Google検索等で、「旅客連絡運輸取扱基準規程」と検索すると、当ブログの2014年09月01日基準のPDFが一番上に出てくるとの指摘がありました。最新版が載っているのは上記のHPですので、お間違えのないようご留意ください。

 

 

 

2024年1月21日 (日)

のと鉄道観光入場券

 元旦の16時過ぎに能登地方で地震があったのは周知の事実です。被災者の方にお見舞い申し上げます。

 神戸の実家に帰省中で、正月のおせち料理を食べ、14時頃に、IRいしかわ鉄道の車補の記事をアップし、15時半過ぎに、いつも通りジョギングに出ました。公園を通ったとき、傍のマンションからおばちゃんがベランダに出てきて、隣の人と、「ちょっと地震よ、めちゃでかいの来とーで」と言っているのを聞いて、初めて地震があったことを知りました。走っていたので私はなにも感じませんでしたが、家にいた弟は、揺れに気付いたそうです。神戸市は、震度2、3くらいだったそうです。

 さて、七尾~穴水間を走る、のと鉄道も被害を受けています。のと鉄道は上下分離方式で、施設はJR西日本が保有していることもあるのか、2月中旬には、七尾~能登中島間で復旧させる方針が示されています。

 北陸新幹線敦賀延伸開業関連のきっぷを収集しに、昨年10月末に、和倉温泉行きの特急サンダーバードから、穴水行きに乗り継ぎました。終点の穴水駅は、かつて輪島方面と珠洲方面の分岐駅だったため、構内は広く、駅舎は、道の駅併設です。のと恋路号が保存されていました。駅事務室には、マルス端末があって、JRの乗車券類の発売も行なっています。ここできっぷを買ったこともあります。観光入場券を発売していたので、全駅分購入しました。カラー印刷の綺麗な硬券です。

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163000092(田鶴浜駅)
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163000102(笠師保駅)
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163000112(能登中島駅)
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163000122(西岸駅)
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163000132(能登鹿島駅)
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163000142(穴水駅)

 のと鉄道の公式SNSによると、穴水駅舎も大きな被害を受けたようです。穴水町は、能登半島のまだ入り口で、その先、珠洲まで以前レンタカーで行ったことがありますが、海沿いの国道249号線を走って、1時間以上かかった記憶があります。能登半島は広いです。能登はちゃんと回れていないところが多いですが、風光明媚な観光地も多く、早く復興することを願うばかりです。当分の間、このブログでは、北陸新幹線関連を扱おうと思います。
2023_10220392(能登鹿島にて)

 最後に、このブログで、僅かながらも収益が発生しているので、発生した収益は当面の間、全額被災地に寄付する方針です。

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2024年1月15日 (月)

2023年10月1日現行の基準規程を公開しました。

年始に福岡市役所(福岡市交通事業管理者)から、JR九州の2023年10月01日現行の基準規程が届きました。

ホームページにアップロードしていますので、

こちら(基準規程の部屋)

からご覧ください。

なお、8月28日現行の基準規程との差異は、まだ調べていません。福岡市に新旧対照表のようなものがないか開示請求してみる予定ですが、気になる方はご自身で差分比較をお願いします。

 

 

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2024年1月 1日 (月)

IRいしかわ鉄道車補

 新年あけましておめでとうございます。最近あまり更新しておりませんが、今年も御贔屓にしていただけると幸いです。

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今年3月に北陸新幹線が敦賀まで延伸開業し、北陸本線は、敦賀~金沢間がIRいしかわ鉄道と、ハピラインふくいに移管されます。移管前のきっぷ関係収集のため、昨年の10月末と11月中旬に、北陸へ行っていました。黒部峡谷トロッコ電車には乗りましたが、それ以外、いっさい観光せず、金沢駅は10回以上通過しましたが、駅の外にすら一歩も出ることなく、ひたすら乗ったり降りたり、きっぷを買ったり変更したりしていました。

 IRいしかわ鉄道と、あいの風とやま鉄道は、金沢~富山間で直通運転をしていて、車両も相互乗り入れです。乗務員も富山~金沢間通し乗務で、車両と乗務員の会社は基本的に一致しています。両社ともに、車掌がこまめに車内巡回をしていて、無札の客や、乗り越しの精算対応に当たっています。端末の配備はなく、いずれも補充券を切っています。あいの風とやま鉄道の補充券は、当初JRの出札補充券類似の様式でしたが開業から3年ほどで、自社様式に改められています。こちらは、駅名も手書きするものです。

 一方で、IRいしかわ鉄道の車補は、発着駅が予め印刷されていて、その中にない駅発着で発行するときは空欄に手書きする様式です。金沢以南の北陸本線が移管されると当然様式が変わるはずです。今は「JR北陸本線」として、松任や美川、小松の記載があります。

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 車内補充券なので、車掌乗務列車かつIR車両運用でなければ買えません。あいの風車の方が本数が多いです。津幡から乗って、津幡森本の乗車券を原券に、美川までの乗り越しを申し出ました。津幡森本間は駅間が長く、車内巡回をすることが多いそうです。

 私は金沢で途中下車しましたが、JR線内は、ワンマン列車であっても無人駅での集札や運賃収受はせず、全ドア開放をしているので、美川まで行っても普通に持ち帰れます。IRいしかわ鉄道をはじめとする第三セクターは運賃収受をしっかりやっている印象があるので、移管されても全ドア開放なのかは少し気になります。

 なお、IRいしかわ鉄道の延伸開業パンフレットをもらいましたが、それによると、現行のマルス設置駅には、マルスが残置するようです。新幹線駅併設でない松任も残ります。一方で、森本と東金沢は無人化の方針だそうです。

 

***2024年1月21日追記***
元旦に発生した能登地方地震の被害にあわれた方にお見舞い申し上げます。
このブログで発生した収益は当面の間、全額石川県能登地方に寄付する方針を決めました。

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2023年12月30日 (土)

基準規程のHPを作りました。

みなさまお久しぶりです。
最近、開示請求の話しか書いていませんが、ネタが無いわけではないんです…

福岡市交通局に情報公開請求することにより、旅客営業取扱基準規程と旅客連絡運輸取扱基準規程の現行版を入手する手法を確立したわけですが、規程類は随時改定されているので、その変遷と、今の現行版を追いかけるには、ブログでは限界があると思ったので、

基準規程の部屋」という簡易なホームページを作りました。

今のところ当方で公開しているものは、2023年8月28日現行版ですが、つい先日、福岡市交通事業管理者に対して情報公開請求を行なったところ、10月1日現行版というものがあることがわかりました。

姪浜駅に保管されている規程類が開示されているようですが、その場合、開示決定者は、福岡市交通事業管理者になるようです。交通局本局にある資料の開示決定は福岡市長らしいです。

ちなみに、JR東日本の旅客営業規則改訂履歴では、12月23日付の改定も行なわれていますが、基準規程の改定はないようです。
12月23日現行版も請求したところ、当該日付での改正は行われない、ということで不存在決定通知が来ていました。

10月1日現行版は、郵送されてくるのを待っている状態です。


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