2024年5月 7日 (火)

2024年04月01日現行の基準規程を公開しました。

 2024年04月01日改定分を公開しています。
   2週間ほど前に手元に来ていましたが、机の上に放置されていました。お待たせしました。

 こちらからご覧ください。

 基準規程の部屋

 

 

 

 

2024年3月26日 (火)

2024年03月16日現行の基準規程を公開しました。

 乗継割引の廃止等にかかる2024年03月16日改定分を公開しています。

 こちらからご覧ください。

 基準規程の部屋

 

 

 

 

2024年3月10日 (日)

のと鉄道3社4線連絡

 のと鉄道は、津幡金沢間のIRいしかわ鉄道を介して大阪市内、東京都区内など、結構広範な連絡運輸範囲をもっています。北陸新幹線の敦賀開業以降もおそらく同じ連絡運輸範囲のまま残るのではないかと思っていますが、金沢接続の北陸本線経由というのはなくなります。

11300014
 北陸本線の特急停車駅で、かつ新幹線が開業すると同名の駅がなくなる鯖江からの乗車券を買いました。「北陸・金沢・IRいしかわ・津幡」の経由表記は見られなくなります。

 のと鉄道は4月6日に全線で運転再開します。思ったより早かったです。今は能登中島までの部分運転をしていて以北はバス代行です。当面の間、能登中島から穴水間は徐行運転だそうです。

 

 

 

2024年03月16日現行の基準規程は準備中です。

来週3月16日に北陸新幹線の敦賀開業をはじめとしたダイヤ改正が行なわれることは周知の事実ですが、規則面では、乗継割引の廃止など、旅客営業に関する規程類が大きく改定されます。

例によって福岡市役所に対して、旅客営業取扱基準規程、旅客連絡運輸取扱基準規程を開示請求しています。

2月中旬ごろに一度請求していますが、改定があることはJR九州に確認が取れているものの、まだ文書が来ていない、ということでいったん取り下げ、昨日再度請求をかけています。
通常であれば1週間程度で手元に送られてくるので、公開まで今しばらくお待ちください。

なお、取り下げの連絡をする際、市役所の担当の方にうかがいましたが、新旧対照表のようなものはないそうです。改定後の本文のみとのことでした。

基準規程の部屋 (amazonaws.com)

PS.Google検索等で、「旅客連絡運輸取扱基準規程」と検索すると、当ブログの2014年09月01日基準のPDFが一番上に出てくるとの指摘がありました。最新版が載っているのは上記のHPですので、お間違えのないようご留意ください。

 

 

 

2024年1月21日 (日)

のと鉄道観光入場券

 元旦の16時過ぎに能登地方で地震があったのは周知の事実です。被災者の方にお見舞い申し上げます。

 神戸の実家に帰省中で、正月のおせち料理を食べ、14時頃に、IRいしかわ鉄道の車補の記事をアップし、15時半過ぎに、いつも通りジョギングに出ました。公園を通ったとき、傍のマンションからおばちゃんがベランダに出てきて、隣の人と、「ちょっと地震よ、めちゃでかいの来とーで」と言っているのを聞いて、初めて地震があったことを知りました。走っていたので私はなにも感じませんでしたが、家にいた弟は、揺れに気付いたそうです。神戸市は、震度2、3くらいだったそうです。

 さて、七尾~穴水間を走る、のと鉄道も被害を受けています。のと鉄道は上下分離方式で、施設はJR西日本が保有していることもあるのか、2月中旬には、七尾~能登中島間で復旧させる方針が示されています。

 北陸新幹線敦賀延伸開業関連のきっぷを収集しに、昨年10月末に、和倉温泉行きの特急サンダーバードから、穴水行きに乗り継ぎました。終点の穴水駅は、かつて輪島方面と珠洲方面の分岐駅だったため、構内は広く、駅舎は、道の駅併設です。のと恋路号が保存されていました。駅事務室には、マルス端末があって、JRの乗車券類の発売も行なっています。ここできっぷを買ったこともあります。観光入場券を発売していたので、全駅分購入しました。カラー印刷の綺麗な硬券です。

163000091
163000092(田鶴浜駅)
163000101
163000102(笠師保駅)
163000111
163000112(能登中島駅)
163000121
163000122(西岸駅)
163000131
163000132(能登鹿島駅)
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163000142(穴水駅)

 のと鉄道の公式SNSによると、穴水駅舎も大きな被害を受けたようです。穴水町は、能登半島のまだ入り口で、その先、珠洲まで以前レンタカーで行ったことがありますが、海沿いの国道249号線を走って、1時間以上かかった記憶があります。能登半島は広いです。能登はちゃんと回れていないところが多いですが、風光明媚な観光地も多く、早く復興することを願うばかりです。当分の間、このブログでは、北陸新幹線関連を扱おうと思います。
2023_10220392(能登鹿島にて)

 最後に、このブログで、僅かながらも収益が発生しているので、発生した収益は当面の間、全額被災地に寄付する方針です。

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2024年1月15日 (月)

2023年10月1日現行の基準規程を公開しました。

年始に福岡市役所(福岡市交通事業管理者)から、JR九州の2023年10月01日現行の基準規程が届きました。

ホームページにアップロードしていますので、

こちら(基準規程の部屋)

からご覧ください。

なお、8月28日現行の基準規程との差異は、まだ調べていません。福岡市に新旧対照表のようなものがないか開示請求してみる予定ですが、気になる方はご自身で差分比較をお願いします。

 

 

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2024年1月 1日 (月)

IRいしかわ鉄道車補

 新年あけましておめでとうございます。最近あまり更新しておりませんが、今年も御贔屓にしていただけると幸いです。

****************

今年3月に北陸新幹線が敦賀まで延伸開業し、北陸本線は、敦賀~金沢間がIRいしかわ鉄道と、ハピラインふくいに移管されます。移管前のきっぷ関係収集のため、昨年の10月末と11月中旬に、北陸へ行っていました。黒部峡谷トロッコ電車には乗りましたが、それ以外、いっさい観光せず、金沢駅は10回以上通過しましたが、駅の外にすら一歩も出ることなく、ひたすら乗ったり降りたり、きっぷを買ったり変更したりしていました。

 IRいしかわ鉄道と、あいの風とやま鉄道は、金沢~富山間で直通運転をしていて、車両も相互乗り入れです。乗務員も富山~金沢間通し乗務で、車両と乗務員の会社は基本的に一致しています。両社ともに、車掌がこまめに車内巡回をしていて、無札の客や、乗り越しの精算対応に当たっています。端末の配備はなく、いずれも補充券を切っています。あいの風とやま鉄道の補充券は、当初JRの出札補充券類似の様式でしたが開業から3年ほどで、自社様式に改められています。こちらは、駅名も手書きするものです。

 一方で、IRいしかわ鉄道の車補は、発着駅が予め印刷されていて、その中にない駅発着で発行するときは空欄に手書きする様式です。金沢以南の北陸本線が移管されると当然様式が変わるはずです。今は「JR北陸本線」として、松任や美川、小松の記載があります。

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 車内補充券なので、車掌乗務列車かつIR車両運用でなければ買えません。あいの風車の方が本数が多いです。津幡から乗って、津幡森本の乗車券を原券に、美川までの乗り越しを申し出ました。津幡森本間は駅間が長く、車内巡回をすることが多いそうです。

 私は金沢で途中下車しましたが、JR線内は、ワンマン列車であっても無人駅での集札や運賃収受はせず、全ドア開放をしているので、美川まで行っても普通に持ち帰れます。IRいしかわ鉄道をはじめとする第三セクターは運賃収受をしっかりやっている印象があるので、移管されても全ドア開放なのかは少し気になります。

 なお、IRいしかわ鉄道の延伸開業パンフレットをもらいましたが、それによると、現行のマルス設置駅には、マルスが残置するようです。新幹線駅併設でない松任も残ります。一方で、森本と東金沢は無人化の方針だそうです。

 

***2024年1月21日追記***
元旦に発生した能登地方地震の被害にあわれた方にお見舞い申し上げます。
このブログで発生した収益は当面の間、全額石川県能登地方に寄付する方針を決めました。

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2023年12月30日 (土)

基準規程のHPを作りました。

みなさまお久しぶりです。
最近、開示請求の話しか書いていませんが、ネタが無いわけではないんです…

福岡市交通局に情報公開請求することにより、旅客営業取扱基準規程と旅客連絡運輸取扱基準規程の現行版を入手する手法を確立したわけですが、規程類は随時改定されているので、その変遷と、今の現行版を追いかけるには、ブログでは限界があると思ったので、

基準規程の部屋」という簡易なホームページを作りました。

今のところ当方で公開しているものは、2023年8月28日現行版ですが、つい先日、福岡市交通事業管理者に対して情報公開請求を行なったところ、10月1日現行版というものがあることがわかりました。

姪浜駅に保管されている規程類が開示されているようですが、その場合、開示決定者は、福岡市交通事業管理者になるようです。交通局本局にある資料の開示決定は福岡市長らしいです。

ちなみに、JR東日本の旅客営業規則改訂履歴では、12月23日付の改定も行なわれていますが、基準規程の改定はないようです。
12月23日現行版も請求したところ、当該日付での改正は行われない、ということで不存在決定通知が来ていました。

10月1日現行版は、郵送されてくるのを待っている状態です。


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2023年11月 5日 (日)

連載企画:開示請求から連絡運輸範囲を知る(6)

長らく放置してしまいましたが、ご無沙汰しております。

 東京都交通局に対する開示請求は、結論から言うと、あまり芳しくない結果に終わっています。

開示された文書

・旅客連絡運輸及び旅客営業取扱基準規程別表

・連絡運輸管理規程(ただし東京都交通局分に限る)

不存在決定の出された文書

・旅客営業取扱基準規程

・旅客連絡運輸取扱基準規程のうち、2014年9月1日以降の改定がわかるもの(新旧対照表等)

 

 交通局の規程において、旅客連絡運輸取扱基準規程を準用し、それが更に多く準用する旅客営業取扱基準規程を保有していない、というのは前回書いた通り、鉄道営業法3条の関係で問題ありと思料しますが、これをやるとかなり時間がかかるので、とりあえず次の一手を考えることにします。

 ・・・が、そろそろ請求先を思いつかなくなっていました。そのとき、TwitterのDMである方から、東京都交通局は、たとえば馬喰横山駅で、JRの精算業務の委託を受けているから、その駅の事務室であれば、JRの規程類もあるのでは?という提案を受けました。

 私にはその視点はなかったので、こういう方向で考えてみます。

 委託、というキーワードから、精算業務を行なっているところよりも、むしろ発売窓口、要するに自治体が乗車券類の発売を受託している駅、つまり簡易委託駅の方が確度が高いのではないかと思いました。まずその方向で考えてみることにしました。

 簡易委託駅は全国に散らばっていますが、POS窓口や補充券発売を行なっている駅よりもマルスを置いて、みどりの窓口あり、と謳っている駅で、かつ自治体受託という駅があれば、そこを狙ってみます。ばっと思いついたのは小浜線の上中駅です。たしか小浜市が受託していたような…と思ったので、とりあえずJR西日本にこのあたりのことを質問してみます。若狭本郷もそうですが、こちらは町なので、町よりも市の方が開示請求の取扱件数も多いだろうということで、市の小浜にしました。

 回答は、そもそも小浜市の受託ではない、かつ、連絡乗車券は発売できない、というものでした。前者はともかくとして、連絡乗車券は、みどりの窓口を標榜していても、簡易委託駅では発売していない、ということであれば、やるだけ無駄だと思ったので、この線からは撤退です。

 次、POS窓口の簡易委託駅を考えます。ちょうど奥羽本線の十文字駅が、JRの要員撤収に伴い、横手市が受託したという新聞記事を見たので、横手市に開示請求をかけます。

 駒ヶ根市に対する開示請求によって、規則類が受託者たる市に「貸与又は交付」されていそうなことはわかったので、JR東日本との契約書に加えて、貸与又は交付された規則類の一覧、を請求しました。

 結果、「旅客営業規則等運送約款」「十文字駅用簡易委託駅発券POS勉強会資料」が貸与又は交付されていることがわかりました。

 もう1回開示請求をかけます。「等約款」となっていたので、細かく指定しました。ついでもPOSの勉強会資料も面白そうなので請求します。

請求したのは次の通りです。

・旅客営業規則等運送約款

・旅客営業取扱基準規程、旅客連絡運輸取扱基準規程、旅客連絡運輸規則及び旅客連絡運輸取扱基準規程別表

・十文字駅用簡易委託駅発券POS勉強会資料

 

すると、不存在決定が来ました。不存在は想定外でしたが、理由が附記されており、いずれも、JR東日本の文書であって、あくまで市には「貸与」されたにすぎず、市の公文書に当たらないため、となっていました。

 

 貸与された文書であっても、市が業務に使用していて、市が保管しているものは公文書にあたるだろう、と考えたので、審査請求を出すことにします。

 ただし、貸与された文書が、情報公開請求の対象となる公文書に当たるかどうかは、少なくとも条例には書いてありません。最高裁判例も探しましたが、明確に述べたものはないです。総務省の諮問機関の答申にはそれらしきものを見つけましたが、貸与された文書についての判断ではなかったので、参考にはなりましたが、いずれにせよ、この論点について真正面から判断された例は過去なさそうです。

 それは審査請求で述べるとして、期限の3か月以内に審査請求書を郵送しました。

 すると、しばらくして、担当の方から電話がかかってきました。 審査請求を受けて、請求文書が本当に存在するか念入りに調べたところ、そもそも旅客連絡運輸取扱基準規程と、旅客連絡運輸規則及び旅客連絡運輸取扱基準規程別表は貸与されてすらいないことがわかったそうです。

よって、前回の不存在決定を一度取り消して再度決定を出すということでした。市の見解としては貸与された文書は市の公文書ではない、ということなので、不存在決定ですが、という内容です。

 貸与された文書が開示請求対象になるかは、また論理構成を考えて、再度審査請求を出して先に進むか考えるとして、とりあえず並行して、DMで頂いた指摘に戻ってみます。

すなわち、公営交通の駅において、JRの精算業務を受託している箇所に保管されているこれらの規程類を開示請求する方法です。

 東京都交通局は、一度、存在しない、という回答を得ている(おそらく各駅の事務室まで探したわけではなく、本局の事務所にあるかどうかしか探してないだろう、とは思いましたが…)ので、福岡市交通局の姪浜駅に焦点を定めました。

 貸与、の論点を回避するため、一応福岡市の情報公開請求に対する処理基準を見ることにします。行政手続条例によって、請求に対する処分を行なう際には、その処理基準を定めて公開することが義務付けられています。行政法の細かい話になるのでこれ以上は立ち入りません。

「福岡市情報公開条例の解釈及び運用」という文書が市のHPで公開されていました。

該当箇所を見てみます。

第2条第2号関係(公文書) 

【運用】

1 イ ①

一般的には、福岡市公文書の管理に関する規則(平成14年福岡市規則第82号)の規定等により管理・保存されている文書等が該当するが、共用のファイリングキャビネットや書庫等に保存されているものは、当該規則等の規定によらないものであっても、「組織において利用可能な状態で保有されているもの」とみなす。

 

 横手市の見解としては、公文書管理規則に言うところの公文書と情報公開請求における公文書は同一であって、前者には貸与文書は含まれない(これはいろいろ調べましたがどうも一般にそう解釈されているようです。私も異論はありません)ので、情報公開請求においても貸与文書は、公文書にあたらないから対象外ということでした。一方福岡市の運用基準ではこれが緩和されていて、共用のキャビネや書庫にあるものは一切合切、とりあえず情報公開請求の対象となる公文書をみなす、としているので、これはいけそうです。「みなす」とは反証を許さないという意味ですから、キャビネにあるのに公文書ではない、と主張することは許されません。仮に主張したとしても審査請求か取消訴訟で勝てます。

 

 では、「姪浜駅事務室もしくは交通局本局において保管されている、九州旅客鉄道株式会社が作成した、旅客営業取扱基準規程、旅客連絡運輸取扱基準規程(別表含む)」で開示請求をかけてみます。決定通知を出すまでの期間は7日だそうです(めちゃくちゃ早いです)

 

1週間ほどで、決定が郵送されてきました。全部開示です。支払いを済ませて(ネットで完結しました。福岡市は進んでいます)送られてきたPDFを開けてみました。

すると、2023年8月28日現行と打たれた、旅客営業取扱基準規程、旅客連絡運輸取扱基準規程のファイルがありました。

JR各社があれだけ、内規です、見せられません、と主張してきた基準規程の最新版を遂に手に入れました。ファイルのリンクを貼っておきます。旅客営業取扱基準規程は60MBほどあるので、その点ご注意ください。(なお、ココログを離れます。容量の都合でアップロードできなかったので、AWSのサーバーを借りています)

旅客営業取扱基準規程

旅客連絡運輸取扱基準規程

内容を読むと、確かに釣銭に関する事項など、係員の取り扱いに関する条文も多くありますが、明らかに旅客営業規則を補完する内容の条文も多いです。これを内規だと主張するのはやはり無理があるとは思います。

 まあそれはいいです。
 定期的に福岡市交通局に開示請求をかけて、今後更新していく所存ですので、皆様のお役に立てれば幸いです。

 ただし、福岡市に対する情報公開請求によって、JR九州が作成した公式の規程だとは言え、JR九州が公式に公開しているものではありませんし、規則は当然改定されます。それを改定と同時に検知することは情報公開請求を介する以上不可能ですので、必ずしも一言一句最新版ではにことにご留意ください。この資料の利用に関して一切の責任は当然負いませんので、ご了承ください。


 で、連絡運輸の別表ですが、これは姪浜駅にも全社分はないようです。再度、別表に限定して開示請求をかけたところ、福岡市の担当の方から電話があり、姪浜駅も本局も探しましたが、福岡市交通局の分しかないが、それでもいいか、と聞かれました。こちらも受領しましたが、そもそも福岡市交通局とJR各社の連絡運輸範囲は、福岡市交通局の規程に明記されているので新情報は特にありませんでした。

連絡運輸別表は、今後も探していきますが、とりあえず基準規程の最新版を手に入れる方策が見つかったので、ある程度の成果が出ました。別表は、JR東海が窓口に設置している規程類の本に載っているらしい、という情報を得ているので、東海管内の簡易委託駅に焦点を合わせようとは思っていますが、まずは現地調査をしたいと思っています。これは少し時間がかかりそうです。

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2023年1月 3日 (火)

特急とき

新年明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願い申し上げます。

******************

 昨年11月に、上野~新潟間で、「特急とき」が運転されました。在来線の臨時特急です。上越新幹線の開業とともに運行を終了した特急「とき」号ですが、幕張の183系や、上沼垂の485系等を使って、時々リバイバル運転がされていました。

 今はもう183系も485系も消えてしまっているので、国鉄風色に塗り替えられた勝田のE653系7両編成で運転されました。(個人的には、485系なぞ、いくらでも走っている、というイメージしかないので、形式消滅というのは信じられませんが…)よって、リバイバル感はありませんが、E653系で新潟から上野まで乗りとおせるのは面白そうだな、と思って、乗ってきました。指定券は、えきねっと事前予約で普通に取れました。

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2022_11060150(新潟にて)
 新潟を12時半過ぎに出て、上野には17時半頃の到着です。観光列車ではないので、途中停車駅でのバカ停はありません。新津、東三条、長岡、浦佐、越後湯沢、水上、高崎のみ停車します。大宮は通過です。恐らく首都圏での短区間乗車を排除するためだと思います。

 秋晴れの新潟駅から、職員による盛大な見送りを受けて発車しました。特急列車ですので、乗車には当然特急券が必要です。快速指定券のように安くはないので、指定席の売れ行き通りの乗車率でした。所々空席もありましたが、ほぼ満席です。

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2022_11060185(上越線内にて)
 信越本線も上越線も制限速度上限で走っているようで、また各駅の停車時間もわずかなので、臨時列車とは思えない俊足でした。六日町手前で、ほくほく線と並走しましたがこちらは六日町通過なので、すぐに追い越し、上越国境に差し掛かると、紅葉が見事でした。新前橋で時間調整のため数分停車しました。放送で「時間調整」と言っていましたが、あまりに速く走りすぎて、早着したのでしょうか。所定ダイヤ通りだったのかはよくわかりません。

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 大宮を通過すると、「特急とき号のご紹介をいたします。録音される方はご準備をお願いいたします」と前置きが入り、車内が苦笑に包まれたあと、とき号の歴史紹介がありました。観光放送等の一切なく、淡々と停車駅を告げるだけで、ほぼ定期列車でしたので、この放送が唯一臨時列車を感じられる要素でした。

 終着の上野には数分遅れて到着しました。所要時間は5時間ほどでしたが、E653系は快適でした。またこういう臨時列車にありがちな挙動不審なオタクもおらず、車内も実に静かなものでした。

 東日本管内の各種臨時列車が次々と特急化されており、一部不満の声も聞こえますが、定期特急と遜色ない車内設備で、車内の治安もよくなるので、私はどんどん特急にすればいいと思っています。

 

 

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